Web業界向け職務経歴書の書き方と具体例｜採用担当者の目に留まるポイントとは？

1. はじめに

Web業界での転職活動では、職務経歴書の作成が非常に重要です。Webデザイナー、Webエンジニア、Webマーケターなど、職種ごとに求められるスキルが異なり、それを適切にアピールしなければなりません。

また、Web業界ならではの記載方法やオンラインポートフォリオの活用が、他の業界と比べて重視される点も特徴です。

「職務経歴書にどのようにWebのスキルや実績を書けばよいのか？」
「売上貢献やKPIをどのように示せば評価されやすいのか？」

この記事では、Web業界向けの職務経歴書の書き方、具体的な記載例、ポートフォリオの活用方法について詳しく解説します。

2. Web業界の職務経歴書で押さえるべきポイント

Web業界の職務経歴書では、実績・スキル・成果を具体的に記載し、データや事例を交えてアピールすることが重要です。

① 担当したプロジェクトを具体的に記載する

• 携わったWebサイトやサービスの概要（企業サイト、ECサイト、アプリ開発など）
• 担当した業務内容（デザイン・コーディング・SEO対策・広告運用など）
• 使用した技術・ツール（HTML/CSS、JavaScript、Photoshop、Google Analytics など）

✅ 記載例（Webデザイナー）
「自社ECサイトのデザインを担当し、UI/UXの改善を行いました。Google Analyticsのデータをもとに、ユーザー導線を最適化し、CVR（コンバージョン率）を10%向上させました。」

② 数値を活用して成果を示す

Web業界では、KPI（重要業績評価指標）を設定し、成果を数値で示すことが評価されやすいポイントです。

📌 売上やアクセスデータの記載例
✅ 「SEO対策を実施し、検索エンジン経由のアクセス数を前年比150%増加」
✅ 「Google広告の運用を担当し、クリック率（CTR）を2.5% → 4.8%に改善」
✅ 「SNSマーケティングを行い、Instagramフォロワーを半年間で5,000人増加」

③ 使用スキルやツールを明確にする

Web業界の職務経歴書では、具体的なスキルや使用ツールを明記すると、採用担当者に「この人は即戦力になる」と思わせることができます。

📌 スキル・ツールの記載例（Webエンジニア）
✅ 言語：HTML5、CSS3、JavaScript（React、Vue.js）、PHP、Python
✅ ツール：Adobe XD、Figma、WordPress、Git、Google Analytics
✅ フレームワーク：Laravel、Django

④ ポートフォリオ（Webサイト）を活用する

Webデザイナーやエンジニア、マーケターであれば、ポートフォリオを用意し、URLを職務経歴書に記載することで、スキルを視覚的にアピールできます。

📌 ポートフォリオの記載例
✅ 「これまでの制作実績はポートフォリオサイト（https://example.com）にまとめております。」

💡 ポートフォリオに含めるべき内容

• 過去に携わったWebサイトやアプリの実績
• 担当した業務の詳細（デザイン、コーディング、マーケティング施策など）
• 成果（アクセス増加率、CVR向上率などの数値）

3. Web業界向け職務経歴書の具体例（A4 2枚構成）

📌 1枚目（職歴概要・主要な経験）

職務経歴書

1. 職務概要（Summary）

「Webデザイナーとして5年間の経験を持ち、コーポレートサイトやECサイトのデザイン、UI/UX改善を担当。データ分析を基にしたデザイン改善を得意とし、コンバージョン率（CVR）を10%以上向上させた実績を多数持つ。」

2. 職務経歴（Employment History）

【株式会社〇〇】（2018年4月 ～ 現在）

雇用形態：正社員 / Webデザイナー

• ECサイトのデザイン・UI改善を担当し、コンバージョン率を10%向上
• Google Analyticsのデータを活用し、ユーザー行動分析を実施
• LP（ランディングページ）のデザインを手掛け、CTR（クリック率）を2.5% → 4.5%に改善

📌 2枚目（スキル・資格・ポートフォリオ）

3. スキル・ツール（Skills & Tools）

• デザインツール：Adobe XD、Figma、Photoshop、Illustrator
• コーディング：HTML5、CSS3、JavaScript（jQuery）
• マーケティング：Google Analytics、SEO対策、SNS広告運用

4. ポートフォリオ（Portfolio）

「過去の制作実績については、以下のポートフォリオサイトをご参照ください。」
➡ https://example.com

5. 自己PR（Personal Statement）

「データ分析を活かしたWebデザインを強みとし、ユーザーエクスペリエンス（UX）向上を重視した施策を数多く手がけてきました。今後も、デザインとデータの両面からWebサイトの価値向上に貢献したいと考えています。」

4. まとめ｜Web業界の職務経歴書を作成するポイント

✅ プロジェクトごとに業務内容を明記し、成果を数値で示す
✅ 使用スキル・ツールを具体的に記載する
✅ ポートフォリオを活用し、視覚的にスキルをアピールする
✅ 応募する職種に合わせて、職務経歴書の内容を最適化する

Web業界は実力主義の世界ですが、職務経歴書を適切に作成することで、スキルを最大限アピールし、選考通過率を高めることができます。

転職成功に向けて、しっかりとした職務経歴書を作成し、自分の強みを最大限にアピールしましょう！

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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