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履歴書の「免許・資格」欄。転職で評価される正しい書き方とアピール術

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転職活動で履歴書を作成する際、「免許・資格」欄は、あなたのスキルや能力を客観的に証明するための、非常に重要な項目です。

採用担当者は、この欄に記載された内容から、応募者が「どのような専門性を持っているか」、「業務に直接活かせるか」、そして「自己研鑽(じこけんさん)を怠らない学習意欲があるか」などを読み取ろうとしています。

「たかが免許・資格」と侮(あなど)ってはいけません。この欄の「書き方」一つで、あなたの「仕事の丁寧さ」や「ビジネスマナーへの理解度」が判断されています。

ここでは、採用担当者に正確に情報を伝え、書類選考を通過するための、「免許・資格」欄の正しい書き方について詳しく解説します。


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1. 「免許」と「資格」は、どの順番で書くべきか?

履歴書のフォーマット(様式)は「免許・資格」欄として一つにまとまっているのが一般的です。その際、記載する「順番」には、ビジネスマナーとしての基本ルールがあります。

ルール1:「免許」を先に、「資格」を後に

まず、公的な「免許」(国や地方公共団体が発行するもの)から記載し、その後に「資格」(検定試験など)を記載するのが、一般的で丁寧な書き方です。

最も代表的な「免許」は、「普通自動車第一種運転免許」などです。

ルール2:時系列(取得した順)に書く

「免許」グループの中、「資格」グループの中、それぞれで**「取得した年月日が古い順(時系列順)」**に上から並べて記載するのが、最も美しく、採用担当者にとっても分かりやすい書き方です。

【記載の順番 例】

(免許)

〇〇年〇月 原動機付自転車免許 取得

〇〇年〇月 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得

(資格)

〇〇年〇月 実用英語技能検定2級 合格

〇〇年〇月 TOEIC公開テスト 750点 取得

〇〇年〇月 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格


2. 【最重要】「略称」はNG。「正式名称」で書くのが絶対ルール

履歴書の免許・資格欄で最も多く見られる間違いが、免許や資格を「略称(通称)」で記載してしまうことです。履歴書は公的な応募書類ですので、これはマナー違反となります。

  • (NG例):普通免許、中免
  • (NG例):英検2級
  • (NG例):簿記2級
  • (NG例):宅建
  • (NG例):MOS Excel

必ず、免許証や合格証書に記載されている通りの**「正式名称」**で記載する必要があります。

「合格」「取得」「修了」の正しい使い分け

免許や資格の最後に付ける言葉も、その性質によって使い分けるのがマナーです。

  • 取得(しゅとく)「免許証」や「免許状」が交付されるもの、あるいは特定のスキルを「習得」したことを示すものに用います。(例:普通自動車第一種運転免許 取得、TOEIC公開テスト 〇〇点 取得)
  • 合格(ごうかく)試験に「合格」することで効力を発するものに用います。(例:実用英語技能検定 〇級 合格、宅地建物取引士資格試験 合格)
  • 修了(しゅうりょう)特定の講座や講習を「終えた」ことを示す場合に用います。(例:〇〇職業訓練 〇〇コース 修了)

3. 転職(中途採用)で「アピールになる」免許・資格とは

「持っている資格を全て書けば良い」というわけではありません。資格欄が煩雑(はんざつ)になり、本当にアピールしたい重要な資格が埋もれてしまうリスクもあります。

記載すべきかの判断基準は、**「応募先の業務との関連性」**です。

基準1:応募先の業務に「直結」するもの

これが最も強力なアピールとなります。たとえ民間資格であっても、業務に直結するものは最優先で記載しましょう。

  • (例)経理職に応募 → 日商簿記2級
  • (例)不動産業界に応募 → 宅地建物取引士
  • (例)運送業に応募 → 中型自動車免許、フォークリフト運転技能者
  • (例)ITエンジニア職に応募 → 基本情報技術者試験、応用情報技術者試験

基準2:ビジネスの「基礎能力」を示すもの

応募先の業務と直接の関連が薄くても、ビジネスパーソンとしての素養や、自己研鑽(じこけんさん)の姿勢を示すことができる免許・資格は、記載する価値があります。

  • 普通自動車第一種運転免許→ 業種を問わず、運転できる人材は重宝されます(ペーパードライバーの場合は、後述)。
  • TOEIC(英語力)→ 「基礎学力」「学習意欲」として評価されます。(一般的に600点以上が目安)
  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)→ パソコン(Excel, Word)の基本スキルを客観的に証明できます。
  • 秘書技能検定→ 事務職以外でも、「ビジネスマナーの基礎を学んでいる」という証明になります。

4. 「ペーパードライバー」や「書くことがない」場合の対処法

「ペーパードライバー」でも、免許は書いて良いか?

答えは「書いてOK」です。

免許は免許ですので、ペーパードライバーであっても、保有している事実に変わりはありません。

ただし、応募先の業務で「運転必須」や「営業車での外回り」が想定されている場合は、注意が必要です。その場合、ペーパードライバーであることを隠して入社すると、後でトラブルになる可能性があります。

履歴書には「普通自動車第一種運転免許 取得」と記載した上で、履歴書下部の**「本人希望欄」や「特記事項」**欄に、

「(※運転免許は所持しておりますが、現在はペーパードライバーです)」

と、正直に補足しておくのが、最も誠実な対応です。

書く免許・資格が「何もない」場合は?

「免許・資格」欄を**「空欄」のまま提出するのは、NGです。**

「記入漏れ」なのか「本当に持っていない」のかが分からず、「注意力が不足している」と見なされる可能性があります。

記載できる免許・資格が何もない場合は、

書き方:「特になし」

と、必ず記載しましょう。


5. 現在「勉強中」の資格をアピールする方法

「免許・資格」欄は、すでに合格・取得したものを記載する欄です。

もし、現在応募先の業務に関連する資格の取得に向けて勉強中である場合は、その「熱意」と「学習意欲」をアピールするために、履歴書下部の**「本人希望欄」や「自己PR」欄**を活用します。

(本人希望欄や自己PR欄での例文)

  • 「現在、貴社の業務に活かすため、〇〇(資格名)の取得に向け勉強中です。(〇月受験予定)」
  • 「〇〇(資格名) 合格に向け学習中」

6. 結論。「免許・資格」は、あなたの「客観的な証拠」

履歴書の「免許・資格」欄は、あなたのスキルと学習意欲を、採用担当者に「客観的な証拠」として提示する場です。

「正式名称」で、「時系列」に、「正しい順番」で記載すること。

その「丁寧さ」自体が、あなたの「仕事の正確性」や「信頼性」を伝える、重要なアピールに繋がります。

免許証や合格証書をよく確認し、自信を持って記載しましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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