【理学療法士の職務経歴書の書き方】実績と専門性を効果的に伝えるポイントと例文
理学療法士(PT)は、医療や介護の現場でリハビリテーションを通じて患者の機能回復・日常生活の自立支援を行う専門職です。国家資格であり、高度な専門性を求められる職種であるため、転職や就職の際にはその知識・経験・実績をしっかりとアピールすることが重要です。
本記事では、「職務経歴書 理学療法士」というキーワードをもとに、
- 理学療法士としての経験をどう職務経歴書に落とし込むか
- 採用担当者が重視するポイント
- 書類選考を通過しやすくなる自己PRのコツ
- 実際に使える記載例
を詳しく解説していきます。
1. 理学療法士の職務経歴書に記載すべき項目とは?
理学療法士の職務経歴書では、「どのような施設で」「どのような患者に対し」「どんな治療を行い」「どんな成果を上げたか」を中心に記載します。
✅ 基本構成(おすすめフォーマット)
- 職務要約
- 職務経歴(勤務先、勤務期間、業務内容)
- 資格・スキル
- 自己PR
2. 理学療法士の職務経歴欄の書き方と例文
【例】職務経歴
勤務先:○○総合病院(300床規模)
勤務期間:2019年4月〜2024年3月
雇用形態:正職員
所属部署:リハビリテーション科
業務内容:
- 整形外科、神経内科、内科系疾患の入院・外来患者を対象に、個別の理学療法を実施
- 主に脳血管障害(片麻痺)・大腿骨骨折後の患者を中心に対応
- 訓練計画の作成、実施、評価、カルテ入力(電子カルテ使用)
- 多職種カンファレンスへの参加(週1回)
- 月約80名の患者を担当、在宅復帰率は約85%
- 後輩理学療法士のOJT指導を担当(2名)
3. 職務要約欄の書き方と例文
職務要約は職務経歴書の冒頭に1〜3行で記載し、自分のキャリアの要点を伝える部分です。
【例】職務要約
理学療法士として5年間、急性期・回復期リハビリテーション病棟に従事。脳血管障害や整形外科疾患の患者を中心に対応し、在宅復帰支援、早期ADL回復を目指した個別リハビリを実践。多職種連携や後輩育成にも積極的に取り組みました。
4. スキル・資格欄の記載例
【記載例】
- 理学療法士(国家資格/2019年取得)
- 呼吸療法認定士(2022年取得)
- 福祉住環境コーディネーター2級
- 電子カルテ操作(富士通HOPE、Medius)
- 急性期・回復期リハビリ/高齢者リハ/ADL訓練/歩行訓練/自主訓練指導
※スキルは、「疾患別の経験」や「対応できるリハビリの種類」「使用可能なツール」などを具体的に書くと効果的です。
5. 自己PR欄の書き方と例文(理学療法士)
理学療法士の自己PRでは、「どのような患者にどんなアプローチをして成果を出したか」「専門的な知識をどう活かしているか」「チーム医療の中での自分の役割」などが評価されます。
【自己PR例】
患者様の心身の状態を的確に評価し、ニーズに応じた個別性の高いリハビリテーションを提供することを心がけています。特に脳卒中後の片麻痺患者の歩行訓練や自主訓練計画の立案・指導に力を入れており、早期在宅復帰に貢献してまいりました。また、多職種連携にも積極的に関わり、チーム内での情報共有を通じて一貫した支援体制づくりにも寄与しています。今後も、患者様に寄り添いながら、根拠あるリハビリで社会復帰をサポートできるセラピストを目指していきます。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 学会発表や研修歴は書いた方がいい?
▶ 専門性をアピールできるので、ぜひ記載を。特に教育機関や研究意欲のある病院では評価されます。
Q. 回復期や介護施設など複数経験がある場合は?
▶ それぞれの勤務先ごとに仕事内容を整理して記載しましょう。疾患別・役割別にまとめると伝わりやすくなります。
まとめ|理学療法士の職務経歴書は「専門性と成果」で魅せる
「職務経歴書 理学療法士」というキーワードが示す通り、理学療法士としての転職では、専門知識・臨床経験・人間性の3軸が評価されます。職務経歴書では、ただ経験年数を書くのではなく、**「どんな患者に対して」「どんな支援を行い」「どんな成果を出したか」**を具体的に示すことがポイントです。
✅ 最終チェックポイント
- 勤務先ごとの対象疾患・業務内容を明確に記載
- 数字(担当患者数、在宅復帰率など)を入れて説得力アップ
- チーム連携・患者対応・教育実績などもアピール材料に
- 自己PRでは“人柄”と“専門性”のバランスを意識して表現
しっかりと構成された職務経歴書で、あなたの理学療法士としての強みを存分にアピールしましょう。