転職回数が多いパート希望者のための職務経歴書の書き方
パート応募と職務経歴書の必要性
パートタイムの仕事に応募する際、履歴書のみで職務経歴書の提出は不要とされるケースも多くあります。しかし、近年ではパート採用においても、これまでの経験やスキルを重視する企業が増えており、職務経歴書の提出を求められることや、任意での提出が選考で有利に働く場面も見られます。特に転職回数が多い場合、履歴書の職歴欄だけでは情報が不足し、採用担当者に意図せず不安を与えてしまう可能性もあります。
転職回数が多い場合の懸念点
転職回数が多いと、正社員の採用ほど厳しく見られない傾向があるとはいえ、採用担当者は「すぐに辞めてしまうのではないか」「職場に定着してくれるか」といった懸念を抱くことがあります。職務経歴書は、こうした懸念を払拭し、応募先のパート業務で活かせる経験や、勤務に対する意欲を具体的に伝えるための有効な手段となります。
パート応募に適した職務経歴書の形式
パート応募用の職務経歴書は、正社員転職時に作成するものほど詳細である必要はなく、むしろ簡潔で分かりやすいことが重視されます。形式としては、時系列に沿って職歴を記載する「編年体式」が一般的です。ただし、経験した職種が多岐にわたる場合は、職務内容ごとにまとめる「キャリア式」(例。「接客・販売経験」「事務経験」)を用いて、応募先に関連する経験を分かりやすく示す方法もあります。
職務要約で強みを簡潔に伝える
職務経歴書の冒頭には、これまでの経験を簡潔にまとめた「職務要約」を記載すると効果的です。例えば、「一貫して飲食店のホールスタッフとして接客業務に従事してきました」「事務アシスタントとして基本的なPC操作(Word,Excel)が可能です」など、応募先のパート業務で直接活かせるスキルや経験を2、3行でまとめます。
職歴の記載方法の工夫
転職回数が多い場合、全てのパート歴を詳細に記載すると、かえって読みにくくなることがあります。応募先の業務内容と関連性が高い職歴や、比較的長く勤務した職歴を中心に記載し、短期間の職歴が多い場合は、一部を「その他」としてまとめるなどの工夫も考えられます。
退職理由の取り扱い
パートの場合、退職理由は「契約期間満了」「扶養範囲内での勤務調整のため」「家族の都合により」など、やむを得ない理由や家庭の事情であることも少なくありません。こうした理由は、ネガティブな印象にはなりにくいため、簡潔に事実を記載しても問題ありません。
自己PRで勤務意欲と条件を明確に
自己PR欄では、応募先のパート業務で活かせる具体的なスキル(例。レジ操作、電話応対、軽作業の経験)をアピールします。それに加えて、「週〇日程度、〇時から〇時までの勤務を希望します」「長期での勤務を希望しています」といった、勤務可能な条件や働く意欲を明確に記載することで、採用担当者も入社後の姿をイメージしやすくなります。





