職務経歴書に最適なWordのフォント選び|印象を左右する文字のルールと実用テクニック
フォント選びで職務経歴書の印象は大きく変わる
転職活動で提出する職務経歴書は、これまでのキャリアやスキルを伝える重要な書類です。そしてその中身と同じくらい大切なのが、「見た目の整ったレイアウトと読みやすさ」です。
その中でも意外と見落とされがちなのが、フォントの選び方。Microsoft Word(ワード)で職務経歴書を作成する場合、フォントひとつで印象が大きく変わることがあります。読みやすく、ビジネス文書としてふさわしいフォントを使うことで、採用担当者に好印象を与えられます。
この記事では、職務経歴書をWordで作成する際のフォントの選び方、設定方法、使ってはいけないフォント、プロっぽく仕上げるポイントまで、詳しく解説していきます。
なぜフォントが重要なのか?
✅ 読みやすさは評価につながる
採用担当者は、短時間で多くの応募書類に目を通します。文字が小さすぎたり、装飾が強すぎたりすると、読みづらく感じられ、内容の印象まで下がってしまう可能性があります。
✅ ビジネスマナーの一部と捉えられている
フォント選びは、“文章の丁寧さ”や“ビジネス文書の基本を理解しているか”を測る指標のひとつです。適切なフォントを使うことで、「きちんとした人」という印象を与えられます。
職務経歴書におすすめのWordフォント
Wordで使えるフォントの中でも、以下のものがビジネス文書としての信頼性・可読性の高さから特におすすめです。
■ 游ゴシック / 游明朝(標準)
- Windows 10以降に標準搭載
- 洗練された印象と読みやすさのバランスが良い
- ゴシック体はシンプル・モダン、明朝体はフォーマルな印象
■ MSゴシック / MS明朝
- 古くから親しまれている日本語フォント
- ビジネスシーンでの信頼性が高い
- 文字の大きさと線の太さがしっかりしており、印刷しても見やすい
■ メイリオ
- 丸みのあるフォントで、ディスプレイ表示に強い
- 少しカジュアルな印象のため、職種によっては好印象
フォントサイズの目安と設定例
適切なフォントサイズは、内容の伝わりやすさと全体のバランスを決める要素です。以下のサイズ設定を参考にしましょう。
項目 | 推奨フォントサイズ | 備考 |
---|---|---|
氏名・タイトル | 14pt~16pt | 強調のため少し大きく |
セクション見出し(職務経歴、自己PRなど) | 12pt~14pt | 太字にすると見やすい |
本文(職歴・スキル詳細など) | 10.5pt~11pt | 読みやすく標準的 |
※文字間隔や行間も「1.15倍〜1.5倍」程度に調整すると、視認性が向上します。
実践例:Wordでのフォント設定方法
- Wordファイルを開く
- 全文を選択(Ctrl + A)
- 上部リボンの「ホーム」タブで、希望のフォントとサイズを設定
- セクションごとにタイトル・見出しの文字を太字にする
- 行間の調整:「段落」→「行間」→「1.5行」がおすすめ
使わない方がよいフォントとは?
以下のようなフォントは、職務経歴書には不向きです。読みづらかったり、カジュアル・装飾的すぎる印象を与えてしまいます。
- Comic Sans MS(手書き風でカジュアルすぎる)
- 筆記体や装飾フォント(例:Brush Script、Curlz MT)
- 明らかにデザイン重視のフォント(Papyrus、Impact など)
あくまで「ビジネス文書」ということを意識し、無難で読みやすいフォントがベストです。
フォントを工夫すると“魅せる”職務経歴書になる
以下のような小さな工夫を加えるだけで、Wordで作成した職務経歴書の完成度はぐっと上がります。
- タイトルや見出しを太字・下線付きで視線を誘導
- 必要に応じて、表(テーブル)形式で職歴を整理
- スキル欄には**箇条書き(・)**を活用して読みやすく
- セクションごとに行間や余白を意識的に取る
フォントやスタイルは一貫性を保つことも大切です。全体の見た目に統一感があるだけで、「読みやすく、きちんと作られた書類だ」と評価されやすくなります。
まとめ|Wordのフォント選びは“印象”を左右する大事な要素
職務経歴書は、自分の経歴やスキルを伝えるだけでなく、「伝え方」そのものが評価対象になります。そのため、Wordで作成する際のフォント選びは決して軽視できません。
- 読みやすく、整った印象を与えるフォント(游ゴシック、MS明朝など)を選ぶ
- サイズや太字の使い分けで視認性を高める
- カジュアルすぎるフォントは避ける
- 一貫性とシンプルさを意識する
この基本を押さえていれば、**フォントから伝わる「信頼感」や「丁寧さ」**があなたの職務経歴書を一段と魅力的にしてくれるはずです。自分の実績がきちんと伝わる1枚を、Wordでしっかりと整えていきましょう。