職務経歴書の送付マナーと書き方ガイド|郵送・メール提出の違いとポイントを徹底解説
転職活動で必ず必要になる書類のひとつが「職務経歴書」。履歴書とともに企業へ提出することで、これまでの職務内容や実績、スキルをアピールできます。しかし、意外と見落とされがちなのが、職務経歴書の送付方法やマナーです。
せっかく内容が優れた職務経歴書でも、送付時の不備や失礼があると、それだけで印象を下げてしまう可能性も。この記事では、職務経歴書を企業に送付する際の正しい方法・注意点・送付状の書き方までを詳しく解説します。
1. 職務経歴書を送付する2つの方法とは?
企業に職務経歴書を送付する方法は、大きく分けて郵送とメール添付の2つがあります。企業からの指定がない限り、どちらでも問題ありませんが、それぞれの特徴や注意点を理解しておくことが大切です。
◆ 郵送で送付する場合
紙で提出するケースは、以下のようなシーンで多く見られます。
- 書類選考を郵送で指定された場合
- ハローワークや紹介状経由で応募する場合
- 面接時に紙の書類を持参・送付する必要がある場合
【郵送時のポイント】
- A4サイズの白い封筒を使用(角2封筒が一般的)
- 中身はクリアファイルに入れて折らずに送る
- 表書きには「応募書類在中」と朱書きする
- 送付状(添え状)を必ず同封する
◆ メールで送付する場合
現代の転職活動では、メールで職務経歴書を送付するのが主流です。企業の採用担当者もメールでのやり取りを前提にしているケースが多く、スピーディーかつ効率的に書類提出ができます。
【メール送付時のポイント】
- 件名は明確に(「営業職応募/氏名」など)
- 本文に簡単な送付文(添え状)を記載
- 職務経歴書と履歴書はPDF形式で添付
- ファイル名は「氏名_職務経歴書.pdf」など、分かりやすく命名
2. 職務経歴書の送付状(添え状)とは?
職務経歴書を郵送またはメールで送る際には、送付状(添え状)を一緒に添えるのがビジネスマナーです。これは単なる形式ではなく、採用担当者に対して礼儀や丁寧さを伝える重要な要素となります。
【送付状の役割】
- 誰が、どのような目的で書類を送付したのかを伝える
- 同封・添付している書類の内容を明示する
- 応募への熱意やビジネスマナーを表現する
3. 職務経歴書送付時の添え状(送付状)文例
◆ 郵送時の送付状(紙)
株式会社○○○○
人事部 採用ご担当者様
令和6年3月22日
〒123-4567
東京都○○区△△1-2-3
山田 太郎(やまだ たろう)
TEL:080-1234-5678
Mail:taro.yamada@example.com
件名:応募書類送付の件
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたび、貴社の〇〇職募集を拝見し、ぜひ応募させていただきたく、
下記の書類を送付いたします。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
記
・履歴書 1通
・職務経歴書 1通
以上
◆ メールで送付する場合の本文例
件名:【応募書類送付】営業職応募/山田太郎
株式会社○○○○
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。山田太郎と申します。
貴社の求人情報を拝見し、営業職へ応募させていただきたく、
履歴書および職務経歴書をお送りいたします。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
【添付書類】
・履歴書(PDF)
・職務経歴書(PDF)
――――――――――――
山田 太郎
TEL:080-1234-5678
Mail:taro.yamada@example.com
4. 送付時のチェックリスト
✅ 宛名は正式名称か?(株式会社や御中などを省略していないか)
✅ 職務経歴書は最新の内容であるか?
✅ 誤字脱字はないか?
✅ ファイル形式はPDFになっているか?
✅ ファイル名は明確か?(例:山田太郎_職務経歴書.pdf)
✅ 送付状を同封・記載しているか?
✅ 封筒やメールの宛先は正しいか?
5. まとめ
職務経歴書は、あなたのこれまでのキャリアやスキルを企業に伝える「ビジネス文書」です。そして、その送付方法ひとつをとっても、あなたの仕事の丁寧さやビジネスマナーが伝わるポイントになります。
郵送・メールどちらの方法でも共通して言えるのは、「分かりやすく、丁寧に、正確に」伝える意識が大切ということ。職務経歴書の内容はもちろん、送付方法にも気を配ることで、より好印象な応募が実現します。
採用担当者の立場を想像しながら、気持ちのこもった送付を心がけましょう。細部まで配慮された応募は、それだけで他の候補者と差をつけられる武器になります。