職務経歴書に「二社分の職歴」を書くときのコツとは?|バランスよく整理して印象をアップさせる書き方を解説
転職活動で必要な「職務経歴書」。一度でも転職を経験していれば、記載する職歴は当然ながら二社以上になります。その中でも、「職務経歴書に二社分の職歴を書くときのバランスや書き方が分からない」という声は多く聞かれます。
実は、二社しか職歴がない場合は、内容を整理しやすく、伝え方次第で非常に好印象を与えやすいというメリットがあります。
この記事では、「職務経歴書 二社」というテーマに基づき、二社分の職歴をどう見せるか、書く順番やボリューム配分のコツ、具体的な記載例、転職理由の伝え方などを詳しく解説します。
1. 二社分の職歴は「職務経歴書」の基本的な構成でOK
まず確認しておきたいのは、職務経歴書に書く会社が二社であっても、基本の構成は変わらないということです。一般的な職務経歴書の構成は以下の通りです:
▶ 職務経歴書の基本構成(2社版)
- タイトル(職務経歴書)・氏名・作成日
- 職務要約(二社の経験を簡潔にまとめた導入文)
- 職務経歴①(1社目)
- 職務経歴②(2社目)
- スキル・資格
- 自己PR・得意分野
- (任意)特記事項(転職理由など)
2. 書く順番:古い順?新しい順?
一般的には、古い順(時系列順)に記載するのが望ましいです。キャリアの流れや成長の過程が採用担当者に伝わりやすくなります。
ただし、応募職種に関連の深い職歴が2社目である場合などは、新しい順(逆時系列)にしても構いません。重要なのは「読み手が理解しやすい構成」であることです。
3. 二社分の職歴を書くときのポイント
✅ ボリュームのバランスを取る
1社目と2社目で在籍期間や業務内容に大きな差がある場合、無理に同じボリュームにする必要はありません。より応募先に関係する経験を詳しく書くことが大切です。
✅ 転職理由に一貫性を持たせる
転職経験が1回だけであれば、しっかりと前向きな理由を伝えることで、納得感を持たせやすくなります。
✅ 共通するスキル・強みを明確にする
「どちらの職場でも発揮した力」「転職後も一貫して磨いたスキル」をアピールできると、信頼性が高まります。
4. 職務経歴書(二社分)の記載例
▶ 職務要約(例)
営業職として2社で計6年間勤務。1社目では新規開拓に注力し、2社目では既存顧客フォローと売上最大化に取り組んできました。顧客視点を大切にした提案スタイルに強みがあります。
▶ 職務経歴①
株式会社ABC(2017年4月~2020年3月)
職種:法人営業/雇用形態:正社員
【業務内容】
・中小企業向けに通信インフラの営業を担当
・月間約20社へ訪問し、サービス提案から契約までを一貫して対応
【実績】
・年間売上目標達成率115%を記録
・営業チーム内MVPを2年連続受賞
▶ 職務経歴②
株式会社XYZ(2020年5月~現在)
職種:アカウントマネージャー
【業務内容】
・既存顧客向けにITツールの導入支援と契約更新管理
・アップセル提案やカスタマーサクセス業務も担当
【実績】
・顧客満足度調査で90%以上の評価
・担当顧客の年間契約更新率:98%
5. 転職理由の伝え方(任意で記載)
職務経歴書では転職理由は必須ではありませんが、面接で聞かれる可能性が高いため、職務経歴の最後や「特記事項」として簡潔に記載してもOKです。
例:
1社目では法人営業の基礎を学びましたが、より長期的な顧客支援に携わりたいと考え、現在の会社に転職しました。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 二社しか経験がないと見劣りしない?
→ まったく問題ありません。内容に深みがあれば、経験年数よりも「質」が評価されます。
Q. 2社で業種や職種が違う場合は?
→ 一見関連がなくても、「共通するスキル」や「転職の理由」を明確にすれば、一貫性を持たせられます。
Q. 二社目が短期離職の場合はどうする?
→ 理由に納得感があれば問題ありません。前向きな姿勢と今後の目標を伝えることが大切です。
まとめ|職務経歴書に二社分の職歴を書くときは「構成・一貫性・読みやすさ」がカギ
「職務経歴書 二社」というケースは、読みやすく整理すれば、転職歴に不安を持たれるどころか、多様な経験を強みとしてアピールするチャンスになります。
✅ 古い順・新しい順は「伝わりやすさ」で判断
✅ 詳細に書くのは応募職種に関連性の深い会社
✅ 転職理由やスキルの一貫性を意識すると好印象
✅ ページはA4で1~2枚が目安。見出しや段落で整理
二社分の経験を、しっかりと自分の言葉で整理し、相手に伝わる構成にすることで、書類選考の通過率もグッと上がります。落ち着いて、あなたのキャリアをわかりやすく伝えていきましょう。