職務経歴書の書き方・SE(システムエンジニア)の経験を伝える方法
SEの職務経歴書で重視される専門性
SE(システムエンジニア)の転職活動において、職務経歴書はご自身の技術力とプロジェクト遂行能力を証明する最も重要な書類であります。採用担当者は、応募者がどのような技術スキルを持ち、どのような規模や内容のシステム開発に携わってきたのかを厳しく判断します。ご自身の能力を正確かつ具体的に伝えることが不可欠であります。
技術スキル(テクニカルスキル)の具体的な明記
まず、ご自身が扱える技術要素(言語、フレームワーク、データベース、OS、ミドルウェア、クラウド環境など)を一覧にして明記します。単に羅列するだけでなく、それぞれの使用年数や習熟度(実務での使用レベル)を補足することが有効であります。
プロジェクト経歴(業務経歴)の詳細な記述
SEの職務経歴書の中心となるのは、実際に携わったプロジェクトごとの記述であります。プロジェクトの概要(例:〇〇業界向け販売管理システム)、開発期間、プロジェクトの規模(人数や工数)を記載します。これにより、採用担当者はご自身がどのような環境で経験を積んできたかを把握できます。
担当した開発工程(フェーズ)の明確化
各プロジェクトにおいて、ご自身がどの開発工程を担当したのかを明確にすることが重要であります。SEとして、「要件定義」や「基本設計」といった上流工程に関与した経験は、特に高く評価されます。「詳細設計、実装(コーディング)、単体・結合テスト、保守・運用」といった下流工程の経験も、ご自身の技術的な基盤を示す上で大切であります。
プロジェクトにおける役割と体制
プロジェクト内でのご自身の立ち位置も重要な情報であります。「プロジェクトリーダー(PL)」や「プロジェクトマネージャー(PM)」としての進捗管理やメンバーの指導経験、あるいは「テクニカルリーダー」としての技術選定や課題解決の経験など、具体的な役割を記載します。
成果や工夫した点の言語化
単に業務をこなしただけでなく、ご自身がどのような工夫をしたか、その結果どのような成果が出たかを言語化します。例えば、「顧客との折衝において、潜在的なニーズを汲み取り〇〇機能を提案した」「処理ロジックの改善により、バッチ処理時間を〇%短縮した」など、技術面や顧客貢献の視点での貢献を具体的に記述します。
自己研鑽(キャッチアップ)の姿勢
IT業界は技術の進歩が速いため、継続的に学習する姿勢も評価されます。自己PR欄などで、業務外で学習している新しい技術や、資格取得(例:情報処理技術者試験)、勉強会への参加といった自己研鑽の取り組みをアピールすることも、ご自身の意欲を示す上で効果的であります。





