【例文付き】美容師の職務経歴書の書き方|実績・スキルを活かして転職成功へつなげるポイント
美容師の経験を魅力的に伝える職務経歴書の作成法と例文
美容師として現場で得た豊富な経験や技術を、異なるサロンや職種へとつなげたいと考えたとき、重要になるのが「職務経歴書」の内容です。
✅ 美容師の経験をどう言語化して書けばいい?
✅ 数字や実績ってどう示せば伝わる?
✅ サロンワーク以外の業務(教育・接客など)もアピールしたい
このような悩みを持つ方に向けて、この記事では、**美容師向けの職務経歴書の構成・書き方・記載例(例文)**を、実務に即して詳しく解説します。
美容師の職務経歴書に記載すべき内容
美容師の職務経歴書では、次のような項目を盛り込むと、サロン側・企業側に自分のスキルと価値が伝わりやすくなります。
✅ 主な記載ポイント
- 勤務したサロンの概要(規模・地域・ターゲット)
- 担当業務(カット・カラー・パーマ・ヘアセットなど)
- 担当顧客数(1日/1ヶ月ベース)
- 売上実績、指名件数、リピート率
- 教育・後輩育成の経験
- SNSや集客活動、販促企画の関与
- 管理美容師や関連資格の保有状況
【美容師向け】職務経歴書の構成と例文
以下に、美容師の職務経歴書の構成と実際の例文をご紹介します。
■ 職務要約(例文)
美容師として8年間勤務し、都内のトレンド系サロンおよび地域密着型サロンでスタイリストとして幅広い顧客に対応してきました。年間の指名件数は平均950件を超え、売上目標を常に達成。後輩の技術指導やSNSを活用した集客にも力を入れ、店舗運営にも積極的に携わってきました。
■ 職務経歴(例文)
株式会社シエル(Ciel Hair Design)
勤務期間:2018年4月 ~ 現在
店舗規模:セット面10席/スタッフ8名/都内トレンド系サロン
【業務内容】
- カット、カラー、パーマ、ヘッドスパ、ヘアセット(成人式・ブライダル)
- カウンセリング~施術~アフターフォローまで一貫対応
- 予約管理、電話対応、備品管理、SNS運用(Instagramフォロワー約3,000名)
- 新人スタイリストの教育・技術指導(月2回の社内勉強会主導)
- サロン内イベントの企画・ポップアップ商品の販売促進
【実績】
- 月間平均指名数:約80〜90件
- 個人売上:月平均85万円〜110万円(継続的に店舗上位)
- 新規からのリピート率:60%以上(2021〜2023年平均)
- SNSからの集客:月平均15件(Instagram経由)
Hair & Relax ULU(パート勤務)
勤務期間:2016年4月 ~ 2018年3月
地域密着型リラクゼーションサロン(神奈川県内)
【業務内容】
- ヘアカット・カラーリング・ヘッドスパ
- 40〜60代の女性を中心とした接客対応
- リピーターのフォローを重視し、落ち着いた接客スタイルを提供
■ 保有資格・スキル
- 美容師免許(国家資格)
- 管理美容師資格(2022年取得)
- ヘッドスパ技術(オリジナルメニューの開発経験あり)
- 接客マナー・クレーム対応スキル
- SNSマーケティング(Instagram運用、サロンブログ記事執筆)
■ 自己PR(例文)
カウンセリング力と似合わせ提案に強みを持ち、「またあなたにお願いしたい」と言っていただけるリピート率の高さが自信につながっています。チームの一員として店舗の売上目標を意識しながら、個人としても技術向上と接客品質の改善に努めてきました。今後はスタイリストとしてだけでなく、教育・店舗運営などにもより広く関わり、サロン全体の成長に貢献していきたいと考えています。
異業種へ転職する場合の工夫ポイント
美容師から、接客業、販売職、教育職、企業内ヘアメイクなど異業種へ転職する場合は、以下のようにスキルを言い換えて記載しましょう。
美容師での経験 | 他業種でのアピール要素 |
---|---|
カウンセリング・施術経験 | ヒアリング力・提案力 |
指名顧客の獲得 | 顧客管理・継続営業力 |
店舗運営補佐 | チーム業務推進・マネジメント |
SNS運用 | Web集客・マーケティング力 |
美容師の職務経歴書での注意点
注意点 | 内容 |
---|---|
店舗名だけでなくサロンの規模・客層も記載 | どんな環境で働いていたかが伝わりやすい |
技術だけでなく「お客様への接し方」も書く | 接客業としての強みが重要 |
実績はできるだけ数字で表現 | 指名数・売上・SNSの反応などで具体性を出す |
自己満足でなく“お客様目線”を意識 | 読み手(採用側)が評価しやすくなる |
まとめ|美容師の経験は、しっかり書けばどこでも評価される「キャリア資産」
✅ 美容師としての技術力・接客力・継続的な努力は、転職市場でも高く評価される
✅ 職務経歴書では「どこで・何を・どうやって・どんな結果を出したか」を明確に
✅ 指名数や売上、SNS反響など、定量的な成果も積極的に記載しよう
✅ 異業種に挑戦する場合は「汎用スキル」に変換してアピール
あなたがこれまで培ってきた“美容のプロ”としての経験を、丁寧にまとめた職務経歴書に昇華させることで、次のステージでも信頼される第一歩となります。
例文を参考に、自分らしい強みを言葉にして、転職活動を前向きに進めましょう。