履歴書の「入職」の正しい書き方とは?業界別のルールや記入例を詳しく解説!
履歴書の職歴欄を記入する際、「入社」と「入職」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか?
特に、医療・福祉・公務員などの職種では、「入社」ではなく「入職」という言葉を使うケースがあります。
本記事では、履歴書における「入職」の正しい書き方や、業界別の使い分け、特殊なケースの記入例、誤りを防ぐポイントについて詳しく解説します。
「入職」と「入社」の違いとは?
1. 「入職」が使われるケース
「入職」は、企業ではなく、医療・福祉・公務員・教育関連の組織に就職する場合に使われる表現です。
✅ 医療・福祉業界(病院・介護施設・保育園など)
✅ 公務員(官公庁・自治体・警察・消防など)
✅ 教育機関(学校・専門学校・大学など)
✅ NPO法人・非営利団体(社会福祉協議会など)
例えば、病院の看護師、介護士、公務員、教職員などは「入社」ではなく「入職」を使用するのが一般的です。
✅ 記入例(医療・福祉業界の場合)
2019年4月 〇〇病院 入職
看護師として病棟勤務を担当
✅ 記入例(公務員の場合)
2020年4月 〇〇市役所 入職
福祉課にて生活支援業務を担当
2. 「入社」が使われるケース
一方、「入社」は、一般企業(株式会社・有限会社など)に勤務する場合に使います。
✅ 営業職、事務職、エンジニア、販売職など、企業に所属する仕事の場合
✅ 記入例(一般企業の場合)
2018年4月 △△株式会社 入社
営業部にて法人営業を担当
ポイント ✔️ 「入社」と「入職」は、業界によって適切に使い分ける
✔️ 企業に就職する場合は「入社」、病院・福祉・公務員の場合は「入職」を使用する
履歴書の「入職」の基本的な書き方
履歴書の職歴欄には、入職年月日、勤務先の正式名称、職務内容、退職年月日を記載するのが基本です。
1. 正社員(常勤)の場合
✅ 入職年月日を記入
✅ 勤務先の正式名称を記載(「〇〇病院」「〇〇市役所」など)
✅ 担当業務を簡潔に記載
✅ 記入例
職歴
2018年4月 〇〇病院 入職
外来診療の看護業務を担当
2023年3月 〇〇病院 退職(自己都合)
2. 非常勤・契約職員の場合
✅ 雇用形態が異なる場合は、入職時に明記する(「非常勤」「契約職員」など)
✅ 職務内容も簡潔に記載する
✅ 記入例(非常勤職員の場合)
2019年5月 △△介護施設(非常勤職員)入職
利用者の介護支援業務を担当
2022年4月 契約満了により退職
3. 派遣職員・嘱託職員の場合
✅ 派遣職員の場合は、派遣元の団体名を記載する
✅ 嘱託職員の場合は、その旨を明記する
✅ 記入例(派遣職員の場合)
2020年6月 〇〇福祉法人(派遣職員)入職
生活支援員として障害者施設で勤務
2023年5月 契約満了のため退職
✅ 記入例(嘱託職員の場合)
2021年4月 〇〇市役所(嘱託職員)入職
地域福祉事業の企画運営を担当
4. 入職予定の場合
✅ すでに内定を得ており、入職が決定している場合は「入職予定」と記載
✅ 記入例(入職予定の場合)
2024年4月 □□福祉施設 入職予定
ポイント ✔️ 入職予定と記載するのは、正式に採用が決まっている場合のみ
✔️ まだ応募中・選考中の場合は記載しない方が良い
履歴書の「入職」で避けるべきNG表記
1. 施設・団体名を省略する
履歴書は正式な書類のため、病院名・施設名・官公庁名などは略さず、正式名称で記載することが重要です。
❌ NG例
2020年4月 △△病院(福祉法人△△)入職
✅ OK例
2020年4月 社会福祉法人△△ △△病院 入職
2. 西暦と和暦が混在している
✅ 西暦・和暦のどちらかに統一するのがマナー
❌ NG例(混在)
2020年4月 〇〇病院 入職
令和5年3月 〇〇病院 退職
✅ OK例(西暦で統一)
2020年4月 〇〇病院 入職
2023年3月 〇〇病院 退職
✅ OK例(和暦で統一)
令和2年4月 〇〇病院 入職
令和5年3月 〇〇病院 退職
3. 退職理由を詳細に書きすぎる
履歴書の退職理由は簡潔にし、詳細な事情は面接で説明するのが一般的です。
❌ NG例
2023年3月 〇〇病院 退職(職場の人間関係が悪く、ストレスで退職)
✅ OK例
2023年3月 〇〇病院 退職(自己都合)
まとめ
履歴書の職歴欄で「入職」を記載する際は、業界や職種に応じた適切な表現を使い、分かりやすく記載することが重要です。
✅ 病院・福祉・公務員・教育機関などでは「入職」を使用する
✅ 企業(株式会社・有限会社など)に就職する場合は「入社」を使用する
✅ 非常勤・派遣・契約職員の場合は、雇用形態を明記する
✅ 正式名称を使用し、西暦・和暦を統一する
✅ 退職理由は簡潔にし、詳細な事情は面接で説明する
正しく記入することで、採用担当者に好印象を与え、スムーズな選考につなげることができます。
適切な履歴書を作成し、自信を持って就職・転職活動を進めましょう!