部署異動の経験を職務経歴書に活かす書き方|アピール力が高まる具体的記載例と注意点
「部署異動って職務経歴書にどう書けばいいの?」と悩んでいませんか?
転職活動で職務経歴書を作成する際、社内で複数の部署を経験してきた方は、
✅ 異動は強みにできるのか?
✅ どの部署をどこまで詳しく書くべき?
✅ 異動回数が多いとマイナス評価されないか心配…
といった疑問を抱きがちです。
実は、部署異動の経験は、職務経歴書において大きなアピールポイントになります。
多様な業務に対応できる柔軟性や、幅広いスキル、組織理解の深さなどが評価されるからです。
この記事では、部署異動を職務経歴書に自然かつ効果的に記載する方法や例文、注意点をわかりやすく解説します。
部署異動経験がある人の職務経歴書|基本の考え方
部署異動がある場合、1社内でも部署ごとに職務経歴を分けて記載するのが基本です。
「同じ会社にいながら、違う職務経験を積んだ」という形で整理すると、読み手にわかりやすく、アピール力も高まります。
職務経歴書の構成:部署異動がある場合の書き方
1. 職務要約
会社全体での勤務年数と、部署ごとの役割・実績を簡潔にまとめる。
2. 職務経歴(部署ごとに小見出しをつけて記載)
- 会社名(在籍期間)
- 配属部署A(在籍期間)
・業務内容
・実績
- 配属部署B(在籍期間)
・業務内容
・実績
3. スキル・資格
4. 自己PR
【例文】部署異動を含めた職務経歴書の記載例
■ 職務要約(例)
株式会社〇〇にて営業部・人事部の2部署を経験し、通算7年間勤務。法人営業では大手顧客の新規開拓と売上拡大に貢献。人事部異動後は中途採用・社内研修の企画・運営に従事し、年間採用目標達成や定着率改善に寄与。部門をまたぐ経験により、広い視野と社内調整力を培いました。
■ 職務経歴(例)
株式会社〇〇(2016年4月~2023年3月)
【営業部(2016年4月~2020年3月)】
法人向け商材の提案営業(関東エリア担当)
【業務内容】
- 中小~大手企業への訪問営業(新規7割、既存3割)
- 課題ヒアリング・提案・契約・アフターフォロー一貫対応
- 年間営業計画の策定と実行
- 見積書・提案書の作成(PowerPoint/Excel)
【実績】
- 新規開拓社数:年間30社(部内1位)
- 売上目標達成率:常に100~120%を維持(4年連続)
- 顧客満足度アンケートで平均4.7点(5点満点)
【人事部(2020年4月~2023年3月)】
中途採用・社員研修を中心とした人材開発業務
【業務内容】
- 中途採用(求人票作成、書類選考、面接同席)
- 新卒採用の説明会・面接対応サポート
- 新入社員研修・フォローアップ研修の企画運営
- 採用管理システム(HRMOS)導入・運用
【実績】
- 中途採用目標達成率:110%(2022年度)
- 離職率:前年比15%改善(制度改定+面談制度強化)
- 研修満足度:アンケート平均4.8点(5点満点)
■ 保有資格・スキル
- 普通自動車運転免許
- Excel(関数・ピボットテーブル)/PowerPoint(提案資料作成)
- ビジネスマナー研修講師経験
- 採用管理ツール(HRMOS、JobSuite)使用経験
■ 自己PR(例)
営業部で培ったヒアリング力と提案力、人事部で得た組織運営や人材育成の視点を併せ持ち、社内外の調整業務や新しい施策の導入にも積極的に取り組んできました。部門横断的に業務を進めてきた経験を活かし、今後はより広い組織マネジメントやキャリア開発支援にも貢献していきたいと考えています。
部署異動をアピールに変えるコツ
コツ | 内容 |
---|---|
異動の理由はポジティブに伝える | 「適性を認められた」「キャリアの幅を広げるため」など前向きに表現 |
部署ごとに成果を明確に書く | 「部署異動=一貫性がない」と思われないように、成果・貢献を具体的に |
共通するスキルを強調する | 「調整力」「提案力」など、部署を超えて活きるスキルをアピール |
変化に対応できる柔軟性を示す | 複数の業務・環境で成果を出せる適応力は高評価につながる |
よくある質問
Q. 異動回数が多いとマイナスになりますか?
A. 適切に説明すればマイナスにはなりません。
「会社の方針によるローテーション」「実績を評価されての登用」など、客観的で前向きな理由を示せば問題ありません。
Q. 同一会社内での異動を分けて書く必要はありますか?
A. はい、部署ごとに分けて書くのがベストです。
役割や実績が異なるため、それぞれの経験を明確にした方が評価されやすくなります。
まとめ|部署異動の経験は“柔軟性と多様なスキル”の証明になる
✅ 部署異動は、キャリアの幅と適応力を示すチャンス
✅ 職務経歴書では「部署ごとの役割・成果」を丁寧に分けて記載
✅ 数値・エピソードを織り交ぜて、説得力を持たせる
✅ 「異動=キャリアの断絶」ではなく「成長・挑戦の機会」として前向きに伝えよう
部署異動で得た経験や実績は、あなたのキャリアの厚みそのものです。
しっかりと職務経歴書に落とし込み、あなたらしい働き方・強みを次の職場にアピールしましょう。