職務経歴書は「1枚」で収めるべき?|最適な枚数と構成・内容を徹底解説!
「職務経歴書って1枚に収めた方がいい?」「書ききれないときはどうすればいい?」と悩んでいませんか?
転職活動で提出が求められる職務経歴書。限られた枚数で自分の経歴やスキル、強みを的確に伝える必要があります。
中でもよくある疑問が、「職務経歴書は1枚にまとめた方が良いのか?」というもの。
実際、採用担当者の立場から見ても“1枚で収める”職務経歴書は読みやすく、簡潔でスマートな印象を与えることがあります。
とはいえ、経歴が多岐にわたる場合、無理に1枚に収めてしまうと情報不足にもなりかねません。
この記事では、「職務経歴書を1枚にまとめるべきケース」と「複数枚にする場合のポイント」、さらに1枚で伝わる構成例・例文まで詳しく解説します。
結論|職務経歴書は「1枚」が理想的だが、無理に収める必要はない
職務経歴書の最適なボリュームは 1〜2枚 が基本とされています。
採用担当者が最も読みやすく、内容も確認しやすいのがこの分量です。
✅ 1枚でまとめるのが望ましいケース
- 社会人経験が3年以内(第二新卒や20代前半)
- 経歴が1社、または業務がシンプルな職種
- アルバイト経験のみで就職を目指す学生や既卒
- 応募企業数が多く、効率よく書類を準備したいとき
✅ 2枚以上にするべきケース
- 経歴が複数社にわたる(30代以上・転職歴が多い)
- 専門性が高く、プロジェクトごとに成果がある
- 技術職やITエンジニアなどで技術スタックを記載する必要がある
- 管理職・マネジメント経験を含む場合
職務経歴書を1枚に収めるための4つのポイント
1. 不要な詳細はカットし、「要点」を絞る
職務内容の中でも「応募先に関係の深い実績・スキル」に焦点を当てましょう。全てを詰め込むより、伝えたい軸を明確に。
2. 箇条書きを活用して視認性アップ
長文の説明よりも、箇条書きや表形式を使うことで情報を圧縮できます。採用担当者にとっても読みやすさが向上します。
3. フォーマットは無駄を省いたシンプルなレイアウトに
A4用紙1枚に無理なく収めるには、行間・余白・フォントサイズを工夫して無駄をなくすことが大切です(フォント:10.5pt前後推奨)。
4. 「職務要約」を簡潔にする
冒頭の職務要約は2~3行以内に。要点だけに絞ることで、全体のバランスが整います。
【職務経歴書1枚】構成例と記載例(シンプルフォーマット)
▼ 構成例(A4縦1枚)
【タイトル】職務経歴書
氏名/連絡先
① 職務要約(2~3行)
② 職務経歴(会社名/在籍期間/業務内容/成果)
③ 保有スキル・資格
④ 自己PR(簡潔に)
▼ 記載例
職務要約
法人営業職として5年の経験を有し、SaaS商材の新規開拓と既存顧客フォローを担当。目標達成率110%を維持し、社内表彰を複数回受賞。
職務経歴
株式会社ABC(2018年4月〜2023年3月)
部署:営業部/職種:法人営業
【主な業務】
・中小企業向けクラウドサービスの提案・導入支援
・月20件以上の新規アプローチと10件前後の訪問営業
【成果・実績】
・年間契約売上2,500万円を達成(目標比120%)
・営業チームの後輩育成を担当し、メンバー3名の早期独り立ちに貢献
保有スキル・資格
・Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)
・普通自動車免許/日商簿記3級
自己PR
「相手の課題に寄り添う提案力」を強みとし、数字だけでなく信頼関係構築を重視してまいりました。今後はより提案力を活かせる環境で、新たな挑戦をしていきたいと考えています。
1枚にまとめきれないときの対処法
- 職務経歴を簡略化し、「詳細は面接で補足」と割り切る
- プロジェクト単位で整理し、代表的な3件だけ記載する
- ポートフォリオや実績一覧を別紙として添付する(技術職・クリエイティブ職向け)
まとめ|職務経歴書を1枚にまとめるのは「戦略的に整理する力」の証明にもなる
✅ 1枚での職務経歴書は、簡潔で読みやすく、要点が伝わりやすい
✅ ただし、内容が足りなくなる場合は無理に削らず、2枚で丁寧にまとめるのも正解
✅ 書きすぎず・省きすぎず、“応募先に必要な情報だけ”を厳選することがカギ
✅ A4・1枚でも、あなたの価値は十分に伝えられる
職務経歴書は「書く量」より「伝える力」。
1枚で印象に残る、密度の高い内容を意識して、あなたの魅力をしっかり届けましょう。