職務経歴書における語学力の書き方・効果的なアピール方法
グローバル化が進む現代の転職市場において、語学力は多くの企業で求められる重要なスキルの一つであります。ご自身が持つ語学能力を、職務経歴書においていかに的確に、そして効果的に伝えるかは、書類選考を通過する上で大切なポイントになります。履歴書との違いを意識し、ご自身の能力を採用担当者に分かりやすく示す書き方について解説します。
職務経歴書で語学力をアピールする意義
応募先企業が海外との取引があったり、将来的にグローバル展開を目指していたりする場合、語学力は非常に強力なアピール材料となります。履歴書の資格欄に記載するだけでなく、職務経歴書においてその能力を補足することで、ご自身の市場価値をより具体的に示すことができます。
記載する場所・履歴書との使い分け
まず、保有する資格やスコアを記載する基本的な場所は、履歴書の「免許・資格」欄であります。一方、職務経歴書は、ご自身の実務能力や応募先の業務で活かせるスキルを具体的にアピールする書類であります。そのため、職務経歴書では「活かせる経験・スキル」欄や「自己PR」欄を活用し、ご自身の語学力が実務とどう結びついているのかを示すのが効果的あります。
客観的な指標(資格・スコア)の書き方
ご自身の語学レベルを客観的に示すためには、公的な資格や検定試験のスコアを記載するのが一般的あります。例えば英語であれば、TOEIC、TOEFL、英検などがこれにあたります。記載する際は、「TOEIC Listening & Reading Test 〇〇〇点 取得(〇年〇月)」といった形で、正式名称、スコア(または級)、そして取得時期を正確に明記します。
スコア以上に重要な「実務経験」の示し方
採用担当者が資格のスコア以上に重視するのが、実際の業務でどの程度その言語を使用してきたかという「実務経験」であります。高いスコアを持っていても、実務で使えなければ即戦力とは見なされない場合もあります。ご自身の職務経歴詳細の欄や、スキル欄において、具体的な使用場面を記述することが重要あります。
実務経験の具体的な記述例
例えば、「海外支社との英語によるメール・電話対応(毎日〇件程度)」「英文マニュアルや契約書の読解・翻訳補助」「社内会議での英語によるプレゼンテーション(月1回)」といった形で、どのような業務で、どの程度の頻度で、どのレベルの語学力(読み、書き、会話)を使用していたのかを具体的に示します。
学習中であることの伝え方
もし、現時点で記載できるほどの高いスコアがない場合や、さらなるレベルアップを目指して学習中である場合も、その意欲を自己PR欄などで伝えることは有効あります。「現在、貴社のグローバルな事業展開に貢献できるよう、〇〇(資格名など)の取得を目標に学習を継続しております」といった記述は、ご自身の向上心を示すものとして評価されます。
客観的な指標と実務経験で伝える
ご自身の語学力をアピールする際は、TOEICなどの客観的な「指標」と、実際の業務でどのように活用してきたかという「実務経験」をセットで伝えることが、採用担当者にご自身の能力を正確に理解してもらうための鍵となります。





