「表計算技士 3級」は履歴書にどう書く?正式名称と転職でのアピール方法
履歴書の資格欄を記入している際、「昔取得した『表計算技士』の資格を書きたいけれど、正式名称がわからない」「3級でも転職のアピールになるのか」と悩んでいませんか?
実は、一般的に「表計算技士」という名前の検定試験そのものは存在しません。多くの場合、これは**「コンピュータサービス技能評価試験(CS検定)」**の合格者に付与される称号を指しています。履歴書には称号ではなく「試験の正式名称」を記載するのが基本マナーです。
ここでは、「表計算技士」と思われる資格の履歴書への正しい書き方(正式名称)や、その他よく似た表計算資格との違い、そして3級を効果的にアピールするポイントについて詳しく解説します。
「表計算技士」の正体は「コンピュータサービス技能評価試験」の可能性大
手元の合格証書や記憶にある名称が「表計算技士」である場合、それは**中央職業能力開発協会(JAVADA)が主催する「コンピュータサービス技能評価試験」**である可能性が極めて高いです。
この試験の表計算部門に合格すると、以下のような称号が付与されます。
- 3級合格者:3級表計算技士
- 2級合格者:2級表計算技士
- 1級合格者:1級表計算技士
証書には「技士」と大きく書かれていることが多いため資格名と誤解されがちですが、履歴書には**「試験の正式名称」**を記載するのが最も適切で丁寧です。
履歴書への正しい書き方例
履歴書の免許・資格欄には、主催団体名を含めた正式名称で以下のように記入します。
- 令和〇年〇月 中央職業能力開発協会主催 コンピュータサービス技能評価試験 表計算部門 3級 合格
もし行数に余裕がない場合は、主催団体名を省略しても通じますが、正式な書類としてはフルネームが推奨されます。また、あえて称号をアピールしたい場合は、以下のように記載することも可能です。
- 令和〇年〇月 コンピュータサービス技能評価試験 表計算部門 3級 合格(3級表計算技士)
その他の「表計算」系資格の正式名称リスト
もし「CS検定ではない気がする」という場合は、以下の類似資格である可能性もあります。合格証書を確認し、正しい名称を記入しましょう。
1. サーティファイ主催の場合
- 正式名称: Excel表計算処理技能認定試験 3級 合格
- (サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会主催)
2. 日本商工会議所(日商)主催の場合
- 正式名称: 日商PC検定試験(データ活用) 3級 合格
- (日本商工会議所主催)
3. 日本情報処理検定協会(日情検)主催の場合
- 正式名称: 情報処理技能検定試験(表計算) 3級 合格
- (日本情報処理検定協会主催)
表計算資格の3級は転職活動で評価されるのか?
「3級だとレベルが低くて書かない方がいいのでは?」と不安に思う方もいますが、表計算(主にExcel)のスキルは、事務職や営業職をはじめとする多くの職種で必須とされるため、基本的には書くべきです。
1. 実務に必要な基礎力の証明になる
CS検定などの表計算3級は、単なる知識だけでなく、一定時間内に正確なデータ入力や帳票作成を行う「実技能力」が問われます。「Excelの基本操作ができる」「表やグラフを作成できる」という客観的な証明になるため、採用担当者に安心感を与えます。
2. 未経験職種へのアピールに有効
事務職未経験で転職を目指す場合、PCスキルがどの程度あるかは重要な選考基準です。3級を持っていることで、「PC操作に抵抗がない」「入社後の業務習得がスムーズである」ことをアピールできます。
職務経歴書でさらに効果的にアピールするコツ
履歴書の資格欄に書くだけでなく、職務経歴書の「活かせるスキル」や「自己PR」欄で補足することで、より実務的な評価につなげることができます。
【記載例】
PCスキル:コンピュータサービス技能評価試験 表計算部門 3級
Excelを使用した売上管理表の作成や、SUM関数・AVERAGE関数などを用いた基本的な集計業務が可能です。正確かつスピーディーな入力を心がけており、前職では日報作成の効率化に貢献しました。
このように、「資格を持っている」という事実に加えて「実務で何ができるか(どう活かしたいか)」を具体的に添えることで、3級という資格を即戦力のアピール材料へと昇華させることができます。
まとめ
「表計算技士」は、多くの場合「コンピュータサービス技能評価試験」の合格称号です。履歴書には正式名称である**「中央職業能力開発協会主催 コンピュータサービス技能評価試験 表計算部門 3級 合格」**と記載しましょう。
3級であっても、ビジネスの現場で求められる基礎スキルの証明として十分に価値があります。自信を持って記載し、書類選考の突破に役立ててください。





