履歴書の日付は「一日前」でも良い? 提出日との関係と正しい書き方
履歴書の日付欄。採用担当者はどこを見ているか
転職活動で履歴書を作成する際、右上に記載する「日付(〇年〇月〇日現在)」の欄。この日付を「いつにすれば良いのか」と悩む方は少なくありません。
特に、面接の前日や、投函する一日前に履歴書を書き終えた場合、「作成日である『一日前』の日付を書いても良いのだろうか?」という疑問が浮かびます。
「たかが日付」と思うかもしれませんが、採用担当者は、この日付欄も「応募者の丁寧さ」や「ビジネスマナーへの理解度」を判断する材料として、意外と注目しています。
日付が古かったり、提出日とズレていたりすると、それだけで「準備が雑だ」「他の企業の使い回しでは?」といった、マイナスの印象を与えかねません。
履歴書の日付の「基本原則」は「提出日当日」
まず、履歴書に記載する日付(「何日現在」の部分)は、履歴書を「作成した日」ではありません。
**「応募先に提出する日」**を書くのが、ビジネスマナーとしての基本です。
これは、その履歴書に書かれている内容(満年齢や経歴など)が、「いつの時点」の情報であるかを明確に示すためのものです。
なぜ「一日前」の日付が推奨されないのか
では、提出日より「一日前」の日付を書くのはどうでしょうか。
例えば、11月7日に面接(持参)するのに、履歴書の日付が「11月6日現在」となっていた場合です。
これだけで直ちに不合格になることはないかもしれませんが、採用担当者によっては、以下のようなネガティブな印象を持つ可能性があります。
- 「古い情報」という印象提出日当日の日付でないと、「最新の情報ではない」と受け取られる可能性があります。
- 「使い回し」の懸念「昨日、別の企業の面接で使ったものをそのまま持ってきたのでは?」と、志望度を疑われるリスクがあります。
- 「注意不足」という評価「提出日と日付を合わせる」という基本的なマナーを知らない、あるいは注意力が不足していると判断されるかもしれません。
不要なマイナスイメージを避けるためにも、日付は「提出日当日」に合わせるのが最も安全で、正しいマナーです。
「提出日当日」の具体的な定義
「提出する日」は、応募の方法によって具体的にいつを指すかが異なります。
- 1. 郵送で送付する場合→ **「ポストに投函する日」**または「郵便局の窓口に持ち込む日」の日付を記載します。
- 2. 面接などで直接手渡し(持参)する場合→ **「面接当日の日付」**を記載します。
- 3. メールやWebフォームで提出する場合→ **「送信する日(アップロードする日)」**の日付を記載します。
「一日前」に作成した場合の正しい対処法
「一日前」に履歴書を準備し終えた場合は、どうすれば良いでしょうか。
手書きで作成した場合
最も簡単な方法は、日付欄だけを空欄にしておき、提出する「当日」に(家を出る前や、投函する直前に)日付を書き入れることです。
この方法なら、本文を書き直す必要はありません。
パソコン(PC)で作成した場合
パソコンで作成したデータ(WordやExcelなど)であれば、修正は簡単です。
**提出する当日に、パソコンで日付のデータだけを「当日の日付」に修正し、印刷し直す(またはPDF化する)**のが、最も丁寧な対応です。
【重要】日付と「満年齢」は必ず連動させる
日付欄が「提出日当日」でなければならない、もう一つの重要な理由。それは、「満年齢」を計算する基準日となるからです。
履歴書の「(満〇〇歳)」という満年齢は、この**「日付」欄に記載した日の時点**での年齢を書く必要があります。
万が一、履歴書を「一日前」の日付で作成し、提出日「当日」にあなたが誕生日を迎えた場合、履歴書の日付と満年齢が一致しない(計算が合わない)という、致命的なミスが発生してしまいます。
(例)
- 誕生日:11月7日
- 履歴書の日付:11月6日(一日前)
- 満年齢:〇〇歳(誕生日を迎える前)
- 実際の提出日:11月7日(誕生日当日)
この場合、採用担当者から見ると、「提出日(11月7日)時点で、この人は誕生日を迎えているのに、履歴書の年齢が一つ若い。計算ミスをしている」と判断されます。
結論。「一日前」のリスクは避け、「当日」の日付を徹底
履歴書の日付欄は、応募書類の「最終チェックポイント」とも言えます。「一日前」の日付は、たとえ作成日であったとしても、採用担当者に「準備不足」や「注意不足」といった不要な懸念を与えるリスクがあります。
提出する当日の「最新の日付」を記載し、満年齢とも一致させる。
その「ひと手間」が、あなたの丁寧さや信頼性を高め、書類選考を通過するための確実な第一歩となります。





