【徹底解説】職務経歴書に「2社」の職歴がある場合の書き方とアピールポイント|バランスの良い構成と例文つき
「職務経歴書に2社分の経験を書くにはどうまとめるべき?」「前職と現職のつながりをどう見せるか迷う…」
転職活動を始めるとき、「これまでの職歴が2社ある」という方はとても多いです。
社会人経験としては中堅レベルに差しかかり、1社目での基礎を経て、2社目でスキルや役割が広がってきたタイミングでもあります。
その一方で、「職務経歴書に2社分の経験を書く際にどう整理すればいいか分からない」「どちらを重視すべきか迷う」という悩みも出てきます。
この記事では、職歴が2社ある人向けに、職務経歴書の適切な構成・書き方のコツ・2社のキャリアの“つながり”を見せる方法を、実例を交えてわかりやすく解説します。
結論:2社の職歴は「一貫性」と「成長の軸」が見えるようにまとめるのがポイント
2社分の職歴を書く場合、単に仕事内容を並べるだけでなく、以下のような視点が大切になります:
- なぜ1社目から2社目に移ったのか(キャリアの意図)
- それぞれの会社で、どんなスキル・実績を得たのか
- 応募先でどう活かせるかが伝わるか
2社の職歴がバラバラに見えるより、「積み上げ型」のキャリアに見える方が好印象です。
職務経歴書(2社)の基本構成フォーマット(A4・1〜2枚)
職務経歴書
氏名/連絡先/作成日
① 職務要約(これまでのキャリアのまとめ)
② 1社目の勤務経歴(会社名・期間・業務内容・実績)
③ 2社目の勤務経歴(会社名・期間・業務内容・実績)
④ 使用スキル・資格
⑤ 自己PR
【実例】2社分の職歴を記載した職務経歴書のサンプル(営業職)
■職務要約
新卒で株式会社Aに入社後、営業職として5年間勤務し、法人営業の基礎を習得。さらに専門性を高めるため、株式会社Bに転職。現在はSaaS業界にて中堅・大手企業向けの提案営業に従事し、顧客課題に即したコンサルティング型営業を強みとしています。
■職務経歴
株式会社A(2017年4月〜2022年3月)
雇用形態:正社員
職種:法人営業(OA機器販売)
【業務内容】
- 中小企業向けの複合機・通信機器の新規提案
- 飛び込み営業や電話アプローチによる顧客開拓
- 納品後のフォロー対応および保守契約案内
【実績・成果】
- 年間売上達成率:110%(2019年度)
- 新人賞を受賞(2018年)
- チーム内トップの契約更新率(2020年度)
株式会社B(2022年4月〜現在)
雇用形態:正社員
職種:ソリューション営業(SaaS商材)
【業務内容】
- クラウド勤怠管理システムの提案・導入支援
- 課題ヒアリングから導入、運用定着まで一貫対応
- ウェビナー登壇、展示会での商談リード獲得
【実績・成果】
- 2023年度:担当案件の平均リードタイム30%短縮
- 顧客満足度アンケートで全社2位の評価を獲得
- 社内プロジェクトで提案資料テンプレートを作成し展開
■使用スキル・資格
- Excel(VLOOKUP/ピボットテーブル)、PowerPoint
- Salesforce、Slack、Zoom、ChatGPT
- 普通自動車第一種免許(2016年取得)
- 日商簿記3級、ITパスポート
■自己PR
営業職として一貫して「顧客との信頼関係構築」と「課題解決」を大切にしてきました。1社目で基礎を固め、2社目で提案力と課題分析力を磨いてきました。御社のソリューション営業職においても、顧客に寄り添いながら成果を出し、長期的な信頼関係を築いていけると考えています。
2社の経歴を効果的にまとめるコツ
コツ | 解説 |
---|---|
✅ 転職の目的を職務要約で明確に | 「ステップアップ」「専門性向上」など理由が伝わると印象アップ |
✅ キャリアの一貫性を意識する | 分野は違っても、共通するスキルや姿勢を伝える |
✅ 2社目に重きを置いて詳細に書く | 特に直近の職歴は応募先との関係性が強いため重要 |
✅ 実績は数字+行動で具体的に | 数値成果(売上、件数、達成率)+行動の工夫で説得力UP |
よくある質問(FAQ)
Q. 1社目と2社目が全く違う業界なんですが問題ですか?
→ 問題ありません。異業種転職でも「共通点」「汎用スキル」を示すことが大切です。
例:接客業→営業職であれば「対人対応力」や「提案力」が共通点になります。
Q. 2社目が短期間でもしっかり書くべき?
→ 原則は記載すべきです。短くても学びや実績、理由を前向きに説明できれば評価されます。
まとめ|2社の職歴は「比較」ではなく「つながり」で見せるのが鍵!
✅ 職務経歴書に2社を書くときは、「キャリアの流れ」と「成長の軌跡」を意識して整理する
✅ 両社の経験から得たスキル・実績を具体的に書き、応募先との関連性を見せる
✅ 自己PRでは、2社での経験を総合した“あなたらしさ”を表現する
✅ 「バラバラな職歴」ではなく「一貫した目的を持った選択」としてまとめよう
2社の経験は、“幅”と“深さ”の両方を持つ、バランスのとれたキャリア資産です。
職務経歴書でそれを最大限に活かし、自信を持って次のステップに進みましょう!