「職務経歴書 別紙に記載」の意味と正しい使い方|履歴書との連携や記載例を詳しく解説
「職務経歴書 別紙に記載」とは?履歴書との役割分担を理解しよう
転職活動で提出する応募書類には、「履歴書」と「職務経歴書」があります。このうち、履歴書の職歴欄に「職務経歴書 別紙に記載」と書かれているのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
あるいは、実際に自分が応募する際に、
✅ 履歴書に職歴を書ききれないとき、どうすればいい?
✅ 職務経歴書に書いた内容を、履歴書にはどう連携して表記すればいい?
✅ 「別紙に記載」と書くのは失礼じゃない?
などと不安になることもあるかもしれません。
この記事では、「職務経歴書 別紙に記載」という表現の正しい意味と使い方、履歴書と職務経歴書を連動させるための記載ルールや、自然な書き方の例までを詳しくご紹介します。
「職務経歴書 別紙に記載」の意味とは?
「職務経歴書 別紙に記載」とは、履歴書の職歴欄では書ききれない業務内容や詳細な職務内容について、別に用意した職務経歴書に記述しているということを示す言葉です。
✅ この一文の目的は以下の通り:
- 職歴の詳細を他の書類にまとめてあることを明示
- 読み手に混乱を与えず、情報を補足的に伝える役割を果たす
- 書類全体の整合性を保ち、丁寧な印象を与える
使用する場面と書き方のパターン
パターン①:履歴書の職歴欄に簡略に書く+別紙を参照させる
記載例:
平成30年4月 株式会社〇〇〇〇 入社
令和5年3月 同社 退職
※詳細は別紙「職務経歴書」に記載
このように記載すれば、履歴書には簡潔に入社・退職の年月を示し、具体的な業務内容や成果は職務経歴書を見てくださいという案内になります。
パターン②:「別紙に記載しております」と丁寧な文章で明記
記載例:
※各職歴の業務内容や担当業務の詳細は、別紙「職務経歴書」に記載しております。
より丁寧でビジネスマナーとして適切な表現です。読み手への配慮が感じられ、誠実な印象を与えることができます。
職務経歴書と履歴書の役割の違いと「別紙に記載」の意義
書類 | 目的・役割 |
---|---|
履歴書 | 基本情報・略歴を簡潔に伝える(1ページで完結) |
職務経歴書 | 詳細な職歴や成果、スキルを深く掘り下げて記載 |
「職務経歴書 別紙に記載」という一文は、この役割分担を明確にし、採用担当者にスムーズに情報を届けるための橋渡しになります。
職務経歴書を「別紙」として提出する際の注意点
項目 | 解説 |
---|---|
✅ 書いたからには必ず添付する | 「別紙に記載」と書いたのに職務経歴書がないのはNG |
✅ タイトル・日付・名前を忘れずに | 職務経歴書の冒頭に「職務経歴書」「日付」「氏名」を明記する |
✅ ファイル名や印刷順も丁寧に | PDF名は「職務経歴書_氏名.pdf」など、履歴書の後に添付 |
「別紙に記載」と記すことで得られるメリット
- 読みやすくスマートな印象を与える
- 文書構成に無理がなく、レイアウトも整う
- 「職歴に自信がある」「説明できる」というアピールにもつながる
NGな記載例とその理由
記載例 | 問題点 |
---|---|
「職歴は別紙」だけ | 表現が簡略すぎて不親切 |
「詳細後述」や「後ほど記載」 | 曖昧で不明瞭、ビジネス文書には不適 |
履歴書にすべて記載+職務経歴書にも同内容 | 情報が冗長になり、読みにくくなる |
まとめ|「職務経歴書 別紙に記載」は書類全体の完成度を高める工夫の一つ
✅ 「別紙に記載」とは、職歴の詳細を職務経歴書に任せる旨を示す表現
✅ 履歴書の職歴欄では、簡潔に時系列を示したうえで別紙を案内するのがマナー
✅ 書類全体の構成が整い、丁寧かつ誠実な印象を与える
✅ 曖昧な表現は避け、明確かつ統一感のある記述が理想的
職務経歴書は、あなたのキャリアとスキルをしっかりと伝えるための“プレゼン資料”です。
その存在を自然に、そして丁寧に案内する「別紙に記載」という一文は、応募書類全体の完成度を高める重要な一手です。読み手を意識した文書作成を心がけましょう。