病院勤務経験のある方向け|職務経歴書の正しい書き方と実例
「病院での仕事を職務経歴書にどう書けばいい?」という悩みを解決します
病院やクリニックなどの医療機関で働いた経験を活かして転職したいと考える方にとって、職務経歴書の書き方は非常に重要なステップです。
✅ 医療系の仕事ってどうまとめればいいの?
✅ チームでの業務が多く、個人の成果をどう伝えるべき?
✅ そもそも病院で働いていたことをどう記述するのが正解?
こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、病院での勤務経験を職務経歴書にわかりやすく、効果的にまとめる方法を、具体的な職種別例文つきで丁寧に解説します。
病院勤務経験を職務経歴書でアピールすべき理由
医療機関で働いた経験は、一般企業と比べて専門性が高い分、独自のスキルや経験が蓄積されています。これをきちんと職務経歴書で表現できれば、次の職場での強みとして評価される要素になります。
医療系職務で評価されるポイント:
- 専門知識と高い実務力
- 多職種との連携力(医師・看護師・技師・事務など)
- 忍耐力と正確性、ストレス耐性
- 患者・家族との対話力(ホスピタリティ)
- 組織内での協調性、報連相、臨機応変な対応力
職務経歴書の基本構成(病院勤務者向け)
職務経歴書は、以下のような構成で作成するのが一般的です。
1. 職務要約(3~5行程度でこれまでのキャリアを要約)
2. 職務経歴(病院名・部署・在籍期間・業務内容・実績)
3. スキル・資格
4. 自己PR(強みや将来の方向性を簡潔に)
【記載例】病院勤務の職務経歴書(看護師・医療事務・臨床検査技師)
■ 職務要約(例)
急性期総合病院にて5年間勤務し、内科・外科混合病棟で看護業務を担当。バイタル測定や処置だけでなく、患者・家族対応や後輩育成にも積極的に関わってきました。多職種と連携しながら、安全で質の高い医療の提供に尽力しました。
■ 職務経歴(例)
〇〇総合病院(医療法人〇〇会)
勤務期間:2018年4月〜2023年3月
配属先:内科・外科混合病棟(夜勤あり)/200床規模
【事業内容】
地域の中核を担う急性期医療機関。24時間救急受け入れ体制、20以上の診療科を有する総合病院。
【業務内容】
- バイタルチェック、点滴・採血、清拭・排泄介助
- 術後観察、服薬管理、記録(電子カルテ)
- 医師の回診サポート、家族対応
- 夜勤業務(看護師3名体制)
- プリセプターとして新人2名の教育を担当
【実績】
- 夜勤リーダー経験あり(2022年度)
- 褥瘡対策チームに参加し、発生率を前年比30%減少
- 新人教育アンケートで「わかりやすい説明」高評価(5段階中平均4.8)
■ 保有資格・スキル
- 正看護師免許(2018年取得)
- 電子カルテ操作(HOPE、MegaOak使用)
- BLS講習修了
- 感染対策、褥瘡対策、リスクマネジメント対応経験
■ 自己PR(例)
患者様に安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と接遇を常に意識して行動してきました。病棟内でのチーム連携や新人教育なども積極的に担い、個人だけでなく組織全体での成長を重視してまいりました。今後は地域医療や訪問看護など、より多様なフィールドでの貢献を目指しています。
職種別に追加すべきポイント
職種 | 書くべき内容 |
---|---|
看護師 | 配属病棟、夜勤体制、患者層、医療処置の種類、指導経験など |
医療事務 | レセプト処理件数、受付対応件数、保険業務、患者対応の工夫など |
臨床検査技師 | 担当検査(心電図・エコー・血液検査など)、検査件数、医師との連携 |
放射線技師 | モダリティ(CT・MRIなど)の種類、対応患者数、安全管理の取り組み |
病院勤務の職務経歴書を書くときの注意点
注意点 | 解説 |
---|---|
専門用語は説明を添える | 採用担当者が医療職とは限らないため、簡潔な補足が必要 |
守秘義務を守る | 患者名や詳細な症例内容などは記載しない |
「何をやったか」だけでなく「どう貢献したか」を書く | 成果や周囲の評価も忘れずに記載 |
病院の規模・体制も記載 | ベッド数・診療科数・勤務体制などで業務の背景が伝わりやすくなる |
まとめ|病院での実務経験は、書き方次第で大きな強みに
✅ 職務経歴書では、病院名・配属先・業務内容・実績を具体的に記載することで説得力が増す
✅ 看護師・医療事務・技師などの職種ごとに、適切な実績やスキルを明記する
✅ 守秘義務や専門用語への配慮も忘れずに
✅ 数字・役割・エピソードを織り交ぜて、「信頼される医療人」としての印象を強める
あなたがこれまで積み重ねてきた病院での経験は、転職市場でも必ず活かせる強みです。
しっかりと整理された職務経歴書を通じて、次のキャリアをより自信を持って切り開いていきましょう。