【職務経歴書に「辞めた理由」は書くべき?】伝え方のポイントと印象を良くするコツを解説
転職活動で避けて通れないのが、前職の「辞めた理由(退職理由)」の説明です。
面接で必ず聞かれる内容ではありますが、職務経歴書にあらかじめ記載しておくべきかどうか、悩む方も多いのではないでしょうか。
「どう書けば印象が悪くならない?」「ネガティブな理由だけど、正直に書くべき?」
この記事では、「職務経歴書 辞めた理由」というキーワードをもとに、記載の必要性や書き方のコツ、例文を交えてわかりやすく解説します。
1. 職務経歴書に辞めた理由は書くべき?
結論から言うと、必須ではありませんが、状況によっては記載してもよい項目です。
基本的には、職務経歴書では「これまでどのような仕事をしてきたか」「どんな実績があるか」にフォーカスし、辞めた理由は面接で説明するのが一般的です。
ただし、以下のようなケースでは、簡単に記載しておくと親切です:
- 転職回数が多い場合
- 離職期間が長い場合
- 契約満了や会社都合による退職だった場合
- 転職理由と応募企業の志望理由がつながっている場合
2. 職務経歴書に「辞めた理由」を書くときの基本ルール
✅ ポジティブ or 中立的に表現する
ネガティブな表現や批判的な言葉は避け、「前向きな転職理由」「環境の変化」といった視点で書きましょう。
NG例:
「上司とそりが合わず退職」
「会社の方針が気に入らなかった」
OK例:
「新しい挑戦をしたいと考え、転職を決意しました」
「より専門性の高い業務に携わるため転職を希望しました」
✅ 簡潔にまとめる
1~2行程度にとどめ、職務経歴がメインになるように構成しましょう。長々と書くと逆効果です。
✅ 嘘はつかず、事実を前向きに伝える
事実を隠したり、虚偽を記載するのは厳禁。
「自己都合退職」「契約期間満了」「会社都合」などは正確に記載し、マイナス印象にならないよう言い回しを工夫しましょう。
3. 辞めた理由の記載例
▶ ケース①:スキルアップのための転職
■ 株式会社〇〇(2019年4月〜2022年3月)
職種:法人営業(正社員)
主な業務:中小企業向けの営業、新規開拓、顧客フォロー
退職理由:より専門性の高い営業領域に挑戦するため、転職を決意。
▶ ケース②:契約社員・期間満了での退職
■ 株式会社△△(2021年5月〜2023年5月)
雇用形態:契約社員
業務内容:コールセンター業務(受電・クレーム対応)
退職理由:契約期間満了のため退職。
▶ ケース③:会社都合(倒産・業績悪化)
■ 株式会社××(2020年1月〜2022年6月)
業務内容:製造ライン管理
退職理由:会社の業績悪化により、部署縮小・人員整理に伴い退職。
▶ ケース④:やむを得ない家庭の事情
■ 有限会社□□(2017年〜2020年)
業務内容:事務職
退職理由:家族の介護のため退職(現在は就業に支障なし)。
4. 面接との整合性が大切!
職務経歴書に辞めた理由を記載する場合、面接での説明と内容が一致していることが大前提です。
記載していない場合でも、面接で聞かれた際にスムーズに答えられるよう、あらかじめ準備しておきましょう。
5. よくある質問(Q&A)
Q. 本音は「人間関係」が理由。でも書いていいの?
▶ 基本的には書かないほうが無難です。
本音がネガティブでも、「より良い職場環境を求めて」「働き方を見直すため」など、前向きな言い換えを意識しましょう。
Q. すぐ辞めた職歴でも理由を書いた方がいい?
▶ 短期離職の場合、誤解を防ぐために簡潔に記載しても良いです。
「業務内容が当初の説明と異なっていたため」「家庭の都合でやむなく退職」など、事情を端的に伝えましょう。
まとめ|辞めた理由は「正直かつ前向き」に。職務経歴書でも印象は変えられる
「職務経歴書 辞めた理由」というキーワードからも分かるように、退職理由は転職活動の中で多くの人が不安を感じるポイントです。
しかし、記載の仕方ひとつで印象は大きく変わります。
✅ 最後にチェックポイント
- 辞めた理由は必須ではないが、必要に応じて簡潔に記載してOK
- ネガティブにならず、前向き・中立的な表現を選ぶ
- 嘘はNG。事実をベースに言い回しを工夫する
- 面接での説明と矛盾しないよう準備する
辞めた理由も、あなたのキャリアの一部です。丁寧に整理し、次のステップへの意欲をしっかり伝えられる職務経歴書を目指しましょう。