職務経歴書には何を書くべき?|基本構成と書く内容、書き方のコツをわかりやすく解説
転職活動において、履歴書と並んで提出が求められるのが「職務経歴書」です。はじめての転職やブランクがある方にとっては、「職務経歴書って何を書くの?」「どこまで詳しく書けばいい?」と疑問に感じることも多いでしょう。
実は、職務経歴書に何を書くかは、採用担当者が「あなたをどう評価するか」を決める重要なカギになります。この記事では、「職務経歴書 何を書く」というテーマに沿って、基本構成、記載すべき内容、書き方のコツ、職種別の具体例まで詳しく解説します。
そもそも職務経歴書とは?
職務経歴書とは、これまでの仕事の経験・スキル・実績などを自分の言葉でまとめた書類です。履歴書が「経歴の一覧表」であるのに対し、職務経歴書は「仕事の中身」をアピールすることが目的です。
履歴書だけでは伝えきれない「何をやってきたか」「どう成果を出したか」を詳しく書くことで、即戦力としての自分を企業にアピールできます。
職務経歴書に書くべき項目一覧
職務経歴書には、次のような情報を盛り込むのが一般的です。
1. タイトル・氏名・作成年月日
最上部に「職務経歴書」と記載し、氏名と作成日を明記します。
2. 職務要約(3~5行程度)
これまでの職務経験を、簡潔にまとめた導入文です。
記載例:
営業職として7年間勤務し、法人向けの提案営業に従事。新規開拓と既存顧客の深耕営業を行い、年間売上目標を常に達成。チームリーダーとしてマネジメントも経験しています。
3. 職務経歴(会社ごとに記載)
- 会社名・在籍期間・雇用形態
- 所属部署・役職
- 担当業務の詳細(箇条書きでもOK)
- 実績や成果(可能なら数値で)
記載例:
■ 株式会社〇〇(2018年4月~2024年3月)
部署:法人営業部 職種:営業職
【業務内容】
・中小企業向けITサービスの提案営業
・資料作成、プレゼン、導入サポートまで一貫対応
【実績】
・月平均契約数:10件、前年比130%の売上達成
・社内表彰:2022年度「優秀営業賞」受賞
4. 保有資格・スキル
仕事に活かせる資格、業務ツール、語学力などを記載します。
記載例:
- 日商簿記2級(2022年取得)
- Excel(関数・ピボットテーブル)
- Salesforce使用経験あり(3年)
- 英語:TOEIC 700点
5. 自己PR・得意分野
自分の強みや仕事の姿勢、得意な業務領域などを具体的にアピールします。
記載例:
お客様の課題を的確に把握し、最適な解決策を提案することを得意としています。前職ではヒアリング力を活かし、リピート率を15%向上させました。今後もお客様との信頼関係構築を軸に成果を上げていきたいと考えています。
6. 特記事項(任意)
離職中の理由、短期離職、資格取得予定、就業条件など、補足したい内容があれば記載します。
記載例:
現在、社会保険労務士の資格取得に向けて勉強中であり、2024年秋の試験を受験予定です。
職種別|職務経歴書に書くべき内容のポイント
◎ 営業職の場合
- 担当顧客の業種・規模
- 提案内容、交渉経験
- 売上目標に対する実績
- チーム内での役割やリーダー経験
◎ 事務職の場合
- 使用ソフト(Excel・会計ソフトなど)
- 書類作成や管理業務の内容
- 業務改善の工夫
- チームとの連携経験
◎ ITエンジニアの場合
- 担当工程(要件定義、開発、テストなど)
- 使用言語やツール(Java、Python、AWSなど)
- 関わったプロジェクトの概要と規模
- チーム開発か個人開発か
職務経歴書に「何を書くか」で迷ったときのチェックリスト
✅ 応募先企業が求めている経験・スキルとマッチしているか?
✅ 単なる業務内容の列挙ではなく、成果や工夫も書かれているか?
✅ 数値や具体的な表現で、説得力があるか?
✅ 内容は事実に基づいており、過剰な誇張はないか?
✅ 読みやすいレイアウト・構成になっているか?
よくあるNGな書き方
NGパターン | 解説 |
---|---|
「何でもやっていました」と曖昧な表現 | → 具体的な業務内容や成果を書かないと評価しづらい |
同じ表現の繰り返し | → 「対応しました」「担当しました」ばかりは印象が弱い |
業務内容だけで自己PRがない | → 自分の強みや仕事への姿勢もアピールしよう |
まとめ|職務経歴書に「何を書くか」が採用結果を左右する
「職務経歴書 何を書く」という問いの答えは、“あなたがどんな経験をして、どう成果を出し、どんな強みを持っているか”を具体的に伝えることです。
✅ 職務要約・業務内容・実績・スキル・自己PRを構成に沿って記載
✅ 数字・具体例を交えて、説得力のある内容にする
✅ 応募先企業に合わせて取捨選択し、1~2枚にまとめる
職務経歴書は、自分のキャリアを「見える化」して伝えるツールです。何を書くかに迷ったら、応募企業が知りたいこと=“即戦力として活かせる経験”を基準に取捨選択することで、ぐっと伝わる書類に仕上がります。