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職務経歴書における「退職」の正しい書き方と伝え方|印象を良くする記載例も紹介

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転職活動において、重要な書類である「職務経歴書」には、これまでのキャリアや業務内容、実績を具体的に記載する必要があります。その中でも意外と悩む人が多いのが、「退職の書き方」です。

「いつ退職したかはどこまで書くべき?」
「退職理由も職務経歴書に書いた方がいい?」
「印象が悪くならないようにするにはどうすればいい?」

このような疑問を持つ方に向けて、本記事では「職務経歴書 退職 書き方」をテーマに、退職に関する情報を職務経歴書にどう記載するのが適切か、印象を損なわない工夫や実際に使える記載例とともに、詳しく解説します。


1. 職務経歴書に「退職」の情報は必要か?

結論から言えば、退職したかどうかは必ず記載すべき情報です。職務経歴書は、あなたの「職歴の流れ」を正確に伝えるための書類です。在籍期間の始まりと終わり(もしくは現在も在職中か)を明確に記すことで、採用担当者があなたのキャリアを正しく理解できます。

ただし、退職理由は必須ではありません。必要に応じて、簡潔かつ前向きな内容で補足すればよいとされています。


2. 職務経歴書における「退職」の書き方の基本ルール

◆ 在籍期間の表記

  • 西暦で統一(例:2020年4月~2023年3月 退職)
  • 現在も在職中の場合は「~現在」または「~在職中」と記載

◆ 「退職済み」の記載方法

在籍期間の末尾に「退職」「退社」などをつけて、終了していることを明確に伝えます。

◆ 退職理由を記載する場合の注意点

  • 書く場合は簡潔に1~2行でまとめる
  • ネガティブな表現を避け、前向きな言い回しにする
  • 退職理由が複雑な場合は、面接で説明する形でも問題なし

3. 状況別「退職」の書き方・記載例

【例①】退職済みで、理由は特に書かないケース

【株式会社〇〇(2018年4月~2023年6月 退職)】  
職種:営業事務  
業務内容:  
・受発注管理、請求書作成  
・電話・メール対応  
・営業担当者のスケジュール管理

※現在は再就職活動中。

【例②】契約満了などの理由を補足するケース

【株式会社△△(2021年1月~2022年12月 契約満了により退職)】  
職種:一般事務  
業務内容:  
・書類整理、データ入力  
・備品発注、郵送手配、来客対応

【例③】会社都合の退職をやわらかく伝える

【株式会社XYZ(2019年6月~2023年1月 退職)】  
職種:経理担当  
業務内容:  
・仕訳入力、月次決算処理  
・請求・支払管理、予算管理

退職理由:事業縮小に伴う人員整理のため、やむを得ず退職。

【例④】退職理由を記載せず、面接で説明する前提

【株式会社ABC(2022年3月~2023年9月 退職)】  
職種:コールセンターオペレーター  
業務内容:  
・受電対応(1日平均80件)  
・FAQ管理、応対履歴の入力

※退職理由につきましては、面接時にご説明いたします。

4. 退職理由を書くかどうかの判断基準

状況退職理由を書くべき?書き方のポイント
契約期間の満了✔ 書いた方が良い「契約満了による退職」と簡潔に記載
会社都合(倒産・事業縮小)✔ 書いた方が良い事実をやわらかく伝える表現にする
自己都合(キャリアアップ)△ 書いても良い前向きな内容に言い換える
人間関係やハラスメント✖ 書かない方が良い面接で口頭説明。書類では避ける

5. ネガティブな退職理由の書き換え例

実際の理由書き換え例
上司との関係悪化「社内での価値観の違いにより、自分の力を発揮しづらい環境だったため」
給与や待遇への不満「キャリアの方向性と業務内容にギャップを感じたため」
業務過多・長時間労働「ワークライフバランスを見直し、自分らしく働ける環境を求めて」

6. 職務経歴書に退職後の状況を記載する場合

退職から時間が経っている場合は、現在の状況や活動を軽く触れておくと印象が良くなります。

【記載例】

  • 「2023年7月に退職後、再就職活動と並行して簿記2級の資格取得に向けて勉強中」
  • 「退職後は家庭の事情により一時的に離職中。現在は就業可能な状況です」

まとめ|退職の書き方ひとつで印象が変わる

職務経歴書における「退職」の書き方は、シンプルでありながら、読み手に安心感と信頼感を与える大切なポイントです。以下の点を押さえておきましょう:

  • 退職したことは正確に記載する(期間+退職表記)
  • 退職理由は任意。書く場合はポジティブに言い換える
  • ネガティブな内容は職務経歴書には書かず、面接で説明する
  • ブランクがある場合は現在の活動を軽く触れると好印象

退職は決してマイナスではなく、次のステップへの準備期間です。正しく丁寧に伝えることで、あなたの信頼性と誠実さを職務経歴書でしっかりアピールしていきましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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