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職務経歴書における「売上高が非公開」の場合の適切な記載方法

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1. はじめに

転職活動で職務経歴書を作成する際、売上高を記載することで、自分の業績や成果を具体的にアピールすることができます。

しかし、企業によっては「売上高が非公開」になっており、数値を明示できない場合があります。

「売上高が公表されていない会社に勤めていた場合、どう書けばいい?」
「具体的な数値を使わずに、自分の貢献度をアピールする方法は?」
「売上高の代わりに使えるデータは?」

本記事では、売上高が非公開の場合の職務経歴書の記載方法、売上高の代替指標を使ったアピール方法、具体的な記載例を解説します。


2. 売上高が非公開の企業とは?

企業によっては、売上高を公表していない場合があります。

① 非上場企業・中小企業

  • 競合との関係や経営戦略上の理由で、売上高を公開しないケースが多い。
  • 特に、スタートアップ企業やベンチャー企業では、売上データを公開せず、成長フェーズの指標を重視することもある。

② 業界特性上、売上が不明瞭な企業

  • 広告代理店・コンサルティング企業:案件ごとの売上を非公開にしている場合がある。
  • 子会社・関連会社:親会社と統合された売上計上のため、単体の売上が明示されていないケースがある。

③ 社内規則で機密情報の取り扱いが厳しい企業

  • 売上高の数値は機密情報として取り扱われ、社外に漏らすことが禁止されていることがある。

📌 ポイント
売上高が非公開の企業では、売上を直接記載しなくてもOK
代替指標を使って、自分の成果や貢献度を伝えることが重要


3. 売上高が非公開の場合の代替指標の活用方法

売上高が公表されていない場合でも、他の数値を使って実績を示すことが可能です。

📌 売上高の代替指標(アピールに使える数値)

売上の成長率 → 「前年比120%向上」「月間売上が前四半期比130%増加」
取引件数・契約数 → 「年間○○件の新規契約を獲得」「担当案件数が前年の150%増」
顧客数の増加 → 「担当顧客数が前年比30%増加」
業務改善の成果 → 「業務効率化により売上管理の時間を40%削減」
利益率の向上 → 「コスト削減施策により、利益率を10%改善」

📌 記載例(営業職)
✅ 「新規開拓営業を担当し、年間50件の契約を獲得(前年比125%増加)」
✅ 「担当顧客数を1年間で50社→80社に増加し、売上成長に貢献」

📌 記載例(マーケティング職)
✅ 「Web広告の運用により、リード獲得数を前年比150%向上」
✅ 「SEO施策を実施し、オーガニック流入数を前年比120%増加」


4. 売上高が非公開の場合の職務経歴書の書き方(具体例)

📌 1枚目(職歴概要・主要な経験)

職務経歴書

1. 職務概要(Summary)

「法人営業として5年間の経験を持ち、BtoBの新規開拓および既存顧客フォローを担当。担当エリアの売上を前年比120%向上させ、社内MVPを受賞。売上高は非公開のため、取引件数や契約数のデータをもとに成果を示しています。」

2. 職務経歴(Employment History)

【株式会社〇〇】(2018年4月 ~ 現在)

雇用形態:正社員 / 法人営業

  • 新規開拓営業を担当し、年間50件の契約を獲得(前年比125%増加)。
  • 既存顧客のリピート率向上施策を実施し、リピート契約数を20%増加。
  • チームの営業戦略を見直し、売上成長率を前年比130%向上(売上高は非公開)。
【△△株式会社】(2015年4月 ~ 2018年3月)

雇用形態:契約社員 / インサイドセールス

  • 電話営業でのアプローチ件数を1日平均40件 → 60件に増加させ、成約率を15%向上。
  • クライアント満足度向上のための施策を実施し、NPS(ネットプロモータースコア)を20%向上。

📌 2枚目(スキル・資格・自己PR)

3. スキル・資格(Skills & Certifications)

  • 営業スキル:法人営業、新規開拓、顧客フォロー
  • 分析ツール:Salesforce、Google Analytics、Excel(ピボットテーブル、関数)
  • 業務改善:営業フローの効率化、CRM導入

4. 自己PR(Personal Statement)

「売上高が非公開の企業に勤めていましたが、取引件数・成長率・契約数などのデータを活用し、具体的な成果を示すことを心掛けてきました。営業戦略の立案と実行に強みを持ち、担当エリアの売上成長率を前年比120%向上させた実績があります。今後もデータを活用した営業活動を通じて、企業の成長に貢献したいと考えています。」


5. まとめ|売上高が非公開でも適切にアピールしよう!

売上高が非公開の企業では、取引件数・成長率・顧客数などの代替指標を活用する
前年比・増加率などを用いて、成果を数値で示すと説得力が増す
「売上高が非公開」と記載し、代わりの実績データを明示する
具体的なエピソードを交えて、どのように成果を上げたのか説明する

職務経歴書では、「売上高が非公開だから何も書けない」と考えるのではなく、他のデータを活用して成果を効果的にアピールすることが重要です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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