生産管理からコンサルタントへ転職し書類選考を突破するための応募書類作成戦略
現場の改善実務を汎用的な課題解決フレームワークとして再定義する
生産管理職からコンサルタントへの転職を目指す場合において最も重要なのは個別の現場改善の経験を汎用的な課題解決のスキルとして翻訳して伝えることです。コンサルティングファームの採用担当者はあなたが特定の製品を管理できるかどうかよりもどのような思考プロセスで問題を解決したかに関心を持っています。そのため応募書類の職務経歴書においては「Aという部品の欠品を防いだ」という事実だけでなく「現状分析を行いボトルネックを特定し施策を立案して実行し効果検証を行った」という一連のPDCAサイクルを論理的に記述して下さい。トヨタ生産方式やTOCといった既存のフレームワークを意識しながら現状のAsIsとあるべき姿のToBeのギャップをどのように埋めたかを説明することでコンサルタントとしての基礎的な思考力が備わっていることを証明して下さい。
PLやBSへのインパクトを数値で示し経営視点を持つ人材であることを証明する
コンサルタントの仕事はクライアント企業の経営課題を解決し利益を向上させることにあります。そのため生産管理の実務経験者が書類選考を突破するためには現場のオペレーション視点だけでなく経営的な視点を持っていることをアピールする必要があります。職務経歴書の実績欄には「納期遵守率を向上させた」という現場指標だけでなく「在庫回転率を改善してキャッシュフローを〇〇円改善した」や「歩留まり向上により製造原価を〇パーセント削減し利益率改善に貢献した」といった財務諸表に直結する数値を盛り込んで下さい。単にモノを作るだけでなくビジネスとして利益を最大化するための活動ができる人材であることを客観的な数値で示すことで経営層と対話できるコンサルタント候補としての資質を評価させて下さい。
ERP導入やDX推進の経験を記述しITコンサルタントへの適性を示す
製造業のDX化に伴い生産管理の知見を持ったITコンサルタントや業務コンサルタントの需要が急増しています。生産管理の実務の中でERPシステムの導入や刷新あるいは生産スケジューラーの運用改善に関わった経験はコンサルタントへの転職において非常に強力な武器となります。応募書類のスキル欄やプロジェクト実績においては要件定義において現場の要望をどのようにシステム仕様に落とし込んだかや導入時のテスト運用やマニュアル作成を通じてどのように現場への定着を図ったかを詳細に記述して下さい。システムと業務の両方を理解し現場の運用に乗る現実的なDX提案ができる人材は希少価値が高く即戦力に近い評価を得ることができます。
現場との泥臭い合意形成プロセスをチェンジマネジメントのスキルとしてアピールする
コンサルタントにとって正しい戦略を描くことと同じくらい重要なのがその戦略を現場に実行させる力です。生産管理職が日常的に行っている営業部門と製造現場との調整や新しい管理ルールの導入に伴う現場への説得プロセスはコンサルティング用語で言うところのチェンジマネジメントそのものです。応募書類の自己PRにおいては抵抗勢力となりがちなベテラン職人や利害の対立する部署間に入り粘り強い対話とファシリテーションによって合意形成を図った具体的なエピソードを記述して下さい。机上の空論ではなく現場の心理や力学を理解した上で組織を動かすことができる人間力と調整能力を示すことで実行支援まで担える実務に強いコンサルタントとしてのポテンシャルを伝えて下さい。
顧客の課題を特定し解決策を提案するコンサルティングマインドを志望動機に込める
メーカーの生産管理職とコンサルタントの最大の違いは当事者か外部の支援者かという立ち位置の違いにあります。志望動機を作成する際はなぜ当事者としてではなく外部から支援する立場を選んだのかという理由を明確にする必要があります。「自社の生産効率化だけでなく業界全体の課題解決に貢献したい」や「一つの現場だけでなく様々な企業の製造現場を変革し日本のモノづくりを底上げしたい」といった視座の高い動機を語って下さい。また現職において社内コンサルタントのような立ち位置で他部署の改善活動を支援した経験があればそれを志望動機の根拠として提示することも有効です。個別の現場業務から離れより広い視野でクライアントの成長を支援したいという強い意志を伝えることで未経験からの挑戦であっても採用担当者に納得感を与え書類選考の突破口を開いて下さい。





