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職務経歴書は手書きでもOK?採用担当者の本音と手書き用の例文・書き方ガイド

keireki0530
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転職活動において、「履歴書は手書きが丁寧で良い」という話を聞いたことがあるかもしれません。では、自分のスキルや実績をアピールする「職務経歴書」も手書きで作成すべきなのでしょうか?

結論から申し上げますと、職務経歴書は「パソコン(PC)」で作成するのが絶対の基本です。

しかし、指定がある場合や、どうしても手書きで熱意を伝えたいというケースもゼロではありません。ここでは、現代の転職市場における手書き職務経歴書の扱われ方と、どうしても手書きが必要な場合の書き方・例文について解説します。


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原則は「パソコン作成」。手書きがリスクになる理由

まず、なぜ職務経歴書は手書きではなくパソコン作成が推奨されるのか、採用担当者の視点をお伝えします。

1. ビジネススキル(PCスキル)の証明にならない

現代の業務において、パソコンを使わない仕事はほとんどありません。職務経歴書をWordやExcelで美しくレイアウトして作成すること自体が、「基本的なPC操作ができる」「ビジネス文書を作成できる」というスキルの証明になります。手書きの場合、このアピール機会を失うことになります。

2. 読みづらく、情報量が限られる

職務経歴書はA4用紙1~2枚に多くの情報を盛り込みます。手書きの場合、文字の大きさや行間を調整しにくく、どうしても情報量が少なくなったり、読みにくくなったりしがちです。採用担当者は短時間で多くの書類をチェックするため、視認性の低い手書き書類はそれだけで敬遠されるリスクがあります。

3. 修正ができず、効率が悪い

手書きの最大のデメリットは、一文字でも間違えたら書き直しになる点です(修正液や修正テープの使用はNGです)。企業ごとに内容をカスタマイズする際も、ゼロから書き直さなければならず、転職活動の効率が著しく低下します。


それでも「手書き」が必要なケースとは?

基本はPC作成ですが、以下のような極めて限定的なケースでは、手書きが許容される、あるいは好まれる場合があります。

  • 企業からの明確な指定がある場合: 「応募書類はすべて自筆のこと」という指定がある場合は、必ず従います。
  • 歴史ある老舗企業や、文字を書く業務が多い職種: 達筆であることが業務上の武器になる場合(書道教室、高級旅館の接客、代筆業など)は、美しい手書き文字がアピールになります。

【手書き用】職務経歴書の書き方と例文

手書きで作成する場合は、市販のJIS規格の履歴書セットに含まれている職務経歴書用紙(罫線が入っているもの)を使用するのが一般的です。パソコン作成よりも文字数が限られるため、**「要点を絞って簡潔に」**書くことが鉄則です。

手書き作成の基本ルール

  • 筆記用具: 黒のボールペンまたは万年筆(消えるボールペンは不可)。
  • 修正: 修正液・修正テープは使用不可。間違えたら新しい用紙に書き直す。
  • 文字: 楷書で丁寧に、大きさを揃えて書く。

職務経歴書(手書き用)の構成と例文

罫線入りの用紙を想定した、簡潔な構成例です。

1. 職務要約(3〜4行程度)

【職務要約】

高校卒業後、株式会社〇〇にて5年間、一般事務職として従事いたしました。電話応対や来客対応に加え、専用システムを用いたデータ入力業務、請求書発行業務を担当しました。正確かつ迅速な業務遂行を心がけ、部署の業務効率化に貢献してまいりました。

2. 職務経歴(表形式ではなく箇条書きでシンプルに)

【職務経歴】

20XX年4月 株式会社〇〇 入社

[事業内容]食品卸売業 [従業員数]100名

■配属部署: 営業本部 事務課

■担当業務:

・電話応対(1日平均30件)、来客対応

・受発注データの入力、伝票作成

・請求書の発行、発送業務

・備品管理、郵便物の仕分け

■実績・工夫した点:

・入力業務においてダブルチェックを徹底し、3年間ミスゼロを継続しました。

・備品の在庫管理表を作成し、発注漏れや過剰在庫を防ぎました。

20XX年3月 株式会社〇〇 一身上の都合により退職

3. 資格・スキル(正式名称で)

【資格・スキル】

・普通自動車第一種運転免許(20XX年X月取得)

・日本漢字能力検定 2級(20XX年X月取得)

・Word、Excelの基本操作(ビジネス文書作成、表計算)が可能

4. 自己PR(熱意を伝える)

【自己PR】

私の強みは、周囲の状況を見て自ら動くサポート力です。前職では、営業担当者がスムーズに業務を行えるよう、資料の事前準備やスケジュールの確認を徹底しました。「あなたのおかげで助かった」と言っていただけることにやりがいを感じます。貴社においても、正確な事務処理と気配りで業務に貢献したいと考えております。


採用率を上げるなら「パソコン作成」に切り替えよう

手書きでの作成方法を紹介しましたが、やはり現代の転職活動において、手書きの職務経歴書は「デメリットの方が大きい」のが現実です。

「パソコンを持っていない」「家にプリンターがない」という場合でも、現在はスマートフォンのアプリ転職サイトの機能を使って職務経歴書を作成し、コンビニエンスストアで印刷することができます。

パソコン(またはスマホ)で作成することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 読みやすいレイアウト: 見出しや箇条書きを整えやすく、採用担当者にストレスを与えません。
  • 内容のブラッシュアップ: 添削を受けて修正したり、応募企業に合わせて内容を微調整したりすることが容易です。
  • 意欲のアピール: ITリテラシーがあることの証明になります。

書類選考を確実に通過したいのであれば、特別な事情がない限り、パソコンやスマホアプリを活用して、見やすく整った職務経歴書を作成することを強くおすすめします。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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