スマホで職務経歴書は作れる。携帯だけで内定を勝ち取るための作成手順とフォーマット活用術
自宅にパソコンがない、あるいは移動中のスキマ時間を活用したいという理由で、携帯(スマートフォン)を使って職務経歴書を作成したいと考える求職者は増えています。結論から言えば、携帯だけで採用担当者に評価される職務経歴書を作成することは十分に可能です。しかし、パソコンで作成する場合と比べて注意すべき点や、守らなければならないルールがいくつかあります。ここでは、携帯を使って効率的に、かつビジネス文書として遜色のない職務経歴書を作成するためのフォーマット選びと手順について解説します。
携帯での作成に必須のアプリはWord一択
携帯には標準でメモ帳やPagesといった文章作成アプリが入っていますが、職務経歴書の作成においてはMicrosoft Wordのアプリを使用することを強くおすすめします。
理由は互換性の問題です。企業の採用担当者は基本的にWindowsパソコンを使用しており、Word形式で書類を管理しています。携帯独自のアプリで作成したファイルをそのまま送ると、相手の環境では文字化けしたり、レイアウトが大きく崩れたりして読めないリスクがあります。Wordアプリであれば、PC版とほぼ同じレイアウトで編集ができ、多くの転職サイトで配布されている標準フォーマットをそのまま読み込んで利用できます。基本機能は無料で使用できるため、まずはWordアプリをインストールすることがスタートラインです。
携帯で使えるフォーマットの入手方法
携帯の小さな画面で一から表組みを作ったりレイアウトを整えたりするのは困難です。効率的に作成するために、インターネット上で無料配布されているWord形式のフォーマットをダウンロードして活用します。
まず、SafariやChromeなどのブラウザで職務経歴書 フォーマット Wordなどのキーワードで検索し、転職サイトなどが提供しているテンプレートを探します。自分の経歴に合った形式(逆編年体式など)を選び、ダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、携帯内のファイルアプリやGoogleドライブなどのクラウドストレージに保存します。その後、Wordアプリを立ち上げて保存したファイルを開けば、すぐに編集を開始できます。
携帯作成で失敗しないためのPDF化の鉄則
携帯で作成した書類を企業に提出する際、Wordファイルのまま送るのは避けるべきです。携帯特有のフォントがWindows環境で正しく表示されず、意図しない場所で改行されるなどレイアウトが崩れる可能性があるからです。
必ずPDF形式に変換してから提出してください。PDFにすることで、あなたが携帯画面で見ているレイアウトがそのまま画像のように固定され、どの端末で見ても美しい書類になります。Wordアプリにはエクスポートやコピーを送信といったメニューがあり、そこで形式をPDFに指定して保存することができます。
入力を効率化する携帯ならではの機能
フリック入力での長文作成は時間がかかり、誤字脱字の原因にもなります。携帯ならではの機能を活用して効率化を図りましょう。
最も有効なのが音声入力です。自己PRや職務要約などの長文は、キーボードのマイクアイコンをタップして音声入力で下書きを作成します。喋った内容がそのままテキストになるため、思考のスピードで文章が作れます。最後に誤変換を修正して整えるだけで良いため、作成時間を大幅に短縮できます。
また、よく使うフレーズはユーザー辞書に登録しておきます。宜しくお願い致しますや株式会社といった頻出ワードを登録しておけば、入力ストレスが減ります。
コンビニ印刷を活用すれば紙の提出も可能
面接時に紙での提出を求められた場合でも、自宅にプリンターがある必要はありません。作成したPDFファイルを、コンビニエンスストアのネットプリントアプリ(セブンイレブンやローソンなどが提供)にアップロードすれば、店舗のマルチコピー機できれいに印刷することができます。
携帯は、使い方次第で強力な転職活動ツールになります。適切なアプリとフォーマットを選び、PDF化というルールを守れば、PC環境がない状態でも、採用担当者の目に留まるプロフェッショナルな職務経歴書を完成させることができます。





