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保育士の職務経歴書は「担当クラス」と「役割」で決まる。採用担当者が評価するフォーマットと書き方

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有効求人倍率が高く「売り手市場」と言われる保育業界ですが、好条件の認可保育園や人気のある企業主導型保育園などは競争率が高く、書類選考で落とされることも珍しくありません。「資格があればどこでも受かる」というのは誤解です。

採用担当者(園長や理事長)は、履歴書だけでは分からない「保育の現場力」を職務経歴書から読み取ろうとしています。どのような規模の園で、何歳児を担当し、どのような保育を行ってきたか。これらを正しいフォーマットで伝えることが、理想の職場への切符となります。ここでは、保育士の実力を最大限にアピールするためのフォーマット選びと、書き方のポイントについて解説します。

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保育士に最適なのは「逆編年体式」のWordフォーマット

保育士の職務経歴書では、直近の経歴から過去に遡って記載する**「逆編年体式」**のフォーマットを選ぶのが鉄則です。

保育指針の改定や保育ニーズの多様化により、現場では常に最新の対応力が求められます。そのため、採用担当者は「今、どの年齢のクラスを担当し、どのような役割を担っているか」を最優先で確認します。直近のキャリアが冒頭に来るこの形式が、最も即戦力性をアピールできます。

また、作成は**Word(ワード)**を推奨します。「保育士=手書き」というイメージがあるかもしれませんが、現在は連絡帳アプリやICTシステムの導入が進んでおり、パソコンで書類を作成できること自体が「事務作業を任せられる」というプラス評価につながります。

採用担当者が必ずチェックする4つの「園スペック」

単に「保育業務全般」と書くのはNGです。園によって保育内容は大きく異なるため、勤務していた園の環境(スペック)を数字で具体的に記載してください。

1. 園の種類と運営形態

「認可保育園」「認証保育所」「企業主導型保育園」「院内保育所」「認定こども園」など、園の種別を明記します。運営母体が社会福祉法人か株式会社かも記載すると、組織の雰囲気が伝わりやすくなります。

2. 園の規模(定員・園児数)

「定員120名(大規模園)」「定員19名(小規模保育)」など、規模感を数字で示します。大規模園なら行事運営や連携力、小規模園なら一人ひとりへのきめ細かな対応力が評価されます。

3. 担当クラスと園児数

「2歳児クラス(園児18名)を担任」「0歳児クラス(園児9名)を3名の保育士で担当」など、受け持った年齢と人数、配置体制を記載します。年齢によって求められるスキル(離乳食、トイトレ、就学前教育など)が異なるため、必須の情報です。

4. 雇用形態と役割

「正規職員としてクラス担任」「パートとしてフリー業務」「クラスリーダー」「主任」など、責任の範囲を明確にします。

「保育の質」を伝える具体的な書き方

日々のルーティンワークだけでなく、プラスアルファの経験を盛り込むことで、他の応募者と差別化を図ります。

行事・イベントの企画運営

「運動会」「発表会」「夏祭り」などで、どのような役割を果たしたかを書きます。「衣装制作リーダーとして〇〇名の衣装を管理」「出し物のピアノ伴奏を担当」など、具体的な役割を書くとスキルの証明になります。

特別な配慮が必要な児への対応

「アレルギー児への除去食対応・誤食防止の取り組み」「発達支援が必要な児への加配担当」「多国籍な園児への対応」などの経験は、多様性が求められる現代の保育現場で非常に重宝されます。

保護者支援・連携

「連絡帳での丁寧なフィードバックにより信頼関係を構築」「育児相談への対応」「クレーム発生時の初期対応」など、保護者対応能力をアピールします。

得意分野(スキル)はカテゴリ分けして記載する

保育士としての強みを見やすく整理するために、「活かせるスキル」の欄を設け、以下のようにカテゴリ分けして記載することをおすすめします。

  • 音楽・表現:ピアノ(ソナチネ程度、即興伴奏可)、リトミック指導資格
  • 造形・制作:壁面構成のデザイン、廃材を使ったおもちゃ作り
  • 運動・健康:幼児体育指導、食育活動の企画
  • 事務・PC:お便り作成(Word・Illustrator)、保育ICTシステム(コドモンなど)の使用経験

自己PRで伝えるべき「保育観」

フォーマットの最後にある自己PR欄では、スキルだけでなく「子どもとどう向き合ってきたか」という保育観を伝えます。

  • 「見守る保育」の実践子どもの主体性を尊重し、先回りしすぎずに成長を見守ったエピソード。
  • チームワークの重視複数担任制の中で、職員間の情報共有や連携をどう工夫したか。後輩育成の経験があれば、それも記載します。

異業種から保育士へ転職する場合

未経験やブランクがある場合は、前職の経験を「保育に活かせるスキル」に変換して伝えます。

  • 接客・販売経験 → 「保護者との円滑なコミュニケーション能力」「笑顔での対応」
  • 事務職経験 → 「指導計画やお便りの効率的な作成」「正確な事務処理能力」
  • 子育て経験 → 「保護者の気持ちに寄り添った支援」「生活リズムへの理解」

保育士の職務経歴書は、あなたの「保育の引き出し」を見せるカタログです。園の規模や担当クラスを具体的に記載し、得意な遊びや大切にしている保育観を伝えるフォーマットを作成することで、採用担当者に「この先生なら安心して子どもを任せられる」と思わせてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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