【有給消化中の職務経歴書の書き方】転職活動中でも好印象を与える表現と記載例を解説
転職活動を始めるタイミングとして、「退職が決まり、有給休暇を消化中に次の職を探す」というケースは少なくありません。そんなとき、職務経歴書に「有給消化中」であることをどう書くべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「職務経歴書 有給消化中」というキーワードをもとに、職務経歴書における記載方法、企業側の見え方、注意点、そして具体的な記載例までを詳しく解説します。
1. 有給消化中とは?転職活動における位置づけ
有給消化中とは、退職日が決まっており、すでに業務引き継ぎなどを終え、残っている有給休暇を消化している状態を指します。法的にも認められた権利であり、社会人として当然の対応です。
✅ 有給消化中の転職活動はポジティブに捉えられる
企業側にとっても「すぐに入社できる」「スケジュール調整がしやすい」などのメリットがあり、ネガティブに見られることは基本的にありません。ただし、表現の仕方によって印象が変わるため、記載方法には注意が必要です。
2. 職務経歴書における「有給消化中」の記載の仕方
職務経歴書には、主に以下の2つの場面で「有給消化中」であることを記載できます。
✅ 記載パターン①:職歴欄の退職予定日として記載
株式会社〇〇(2019年4月~2024年3月 退職予定/現在有給消化中)
または
株式会社〇〇(2019年4月~2024年3月)
※現在は退職が決定しており、有給消化期間中です。
▶ ポイントは、「退職が決定している」ことと「就業実態がないこと」を明示することです。
✅ 記載パターン②:職務要約や自己PR欄で補足する
現在は前職を2024年3月末で退職予定としており、有給消化期間中です。即日入社も可能です。
▶ すぐに入社可能であることをアピールしたい場合に効果的です。
3. 有給消化中の職務経歴書で気をつけるポイント
✅ 「在籍中」と誤認されないように記載する
有給消化中にもかかわらず、「現在勤務中」と記載してしまうと、面接時に誤解を招く可能性があります。
✅ 不自然に強調しすぎない
「現在有給消化中です!」と大きく書くのではなく、あくまで状況を正確に伝えることが目的です。
✅ 職務内容の記載は「実働ベース」で記述
たとえば、2月中に業務を終え3月から有給に入った場合、業務内容は「2024年2月までの業務について記載する」ことが自然です。
4. 書類選考で好印象を与える書き方のコツ
- 「有給消化中」を伝えつつ、**「すぐに入社できる」「引き継ぎは完了している」**などの安心材料もセットで記載
- 履歴書や職務経歴書だけでなく、送付状(添え状)や面接時のトークでも一貫性を持たせる
- 退職理由や状況については、前向きに、簡潔に説明する(例:キャリアアップのため 等)
5. 職務経歴書の具体的な記載例(有給消化中)
■ 株式会社ABC(2019年4月~2024年3月 退職予定)
職種:営業事務(正社員)
【業務内容】
・受発注管理、納期調整、在庫確認
・見積書・請求書作成(月平均80件)
・営業サポートとしての資料作成、プレゼン補助
【実績・ポイント】
・業務フロー改善を提案し、見積作成時間を30%短縮
・部署の顧客満足度調査で年間1位(社内調査)を獲得
※現在は業務引き継ぎを完了し、有給休暇を消化中です。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 有給消化中を職務経歴書に書かなくても問題ない?
▶ 書かなくてもマナー違反ではありませんが、企業側が現在の勤務状況を正確に把握できるようにしておくのが望ましいです。
Q. 「退職予定」とだけ書いてもいい?
▶ 問題はありませんが、できれば「退職予定(現在は有給休暇消化中)」のように補足する方が誤解を防げ、入社可能時期も伝わります。
Q. 面接で「今何をしているのか?」と聞かれたら?
▶ 「引き継ぎを終え、現在は有給を利用して転職活動を行っております」などと、前向きかつ丁寧に答えるのがベストです。
まとめ|有給消化中は職務経歴書での“誠実な伝え方”がカギ
「職務経歴書 有給消化中」というキーワードが示す通り、転職のタイミングで有給を消化している場合、その状況を職務経歴書上で適切に伝えることが、選考上のトラブルを防ぎ、信頼感にもつながります。
✅ 最後のチェックポイント
- 有給消化中であることは「退職予定」とセットで正確に記載
- 誤解を防ぐため、「勤務中」との区別を明確にする
- 即入社可能な点をアピールするのも効果的
- 職務経歴書と面接内容に一貫性を持たせることが重要
有給消化中という状況は、正しく伝えることで不利になることはありません。むしろ、余裕を持って転職活動に取り組んでいる証として、冷静さ・計画性・誠実さをアピールできるチャンスに変えていきましょう。