職務経歴書の正しい渡し方とは?面接時のマナーと印象アップのポイント
職務経歴書は「渡し方」も重要!第一印象で差がつく
転職活動や就職活動において、職務経歴書はあなたのこれまでのキャリアやスキルを伝える大切な書類です。内容がどれだけ素晴らしくても、渡し方ひとつで印象が左右されることもあります。
面接の場では、単に「持ってきた書類を手渡せばよい」というものではありません。ビジネスマナーを踏まえた丁寧な対応が求められます。採用担当者は、書類の受け渡しひとつで「この人は礼儀正しいか?」「社会人として基本ができているか?」といったことを自然と見ています。
この記事では、職務経歴書の渡し方について、タイミング、持ち方、言葉遣いなどを含めた実践的なマナーを詳しく解説します。
職務経歴書を渡すタイミングはいつ?
職務経歴書は、多くの場合面接の冒頭、担当者に求められたときに渡します。自分からいきなり差し出すのではなく、「本日は書類をお持ちしております」など一言添えて、指示を待つ姿勢が好印象です。
【例文:着席直前の場合】
「本日はよろしくお願いいたします。こちらが職務経歴書になります。どうぞご確認ください。」
【例文:面接官から「書類をいただけますか?」と聞かれたとき】
「かしこまりました。こちらが職務経歴書でございます。」
職務経歴書の渡し方のマナー
1. クリアファイルに入れて持参する
職務経歴書は、折れや汚れを防ぐためにクリアファイルに入れて持参しましょう。封筒に入れても問題ありませんが、面接の場では封筒から出し、クリアファイルごと丁寧に取り出すのが一般的です。
2. 表紙(最上部)に職務経歴書であることを明記
職務経歴書の冒頭には、「職務経歴書」と明記し、氏名・提出日を記載しておくと丁寧です。これにより、担当者が複数の書類を整理する際にも分かりやすくなります。
3. 書類は両手で渡すのが基本
ビジネスシーンでは、書類は必ず両手で渡すのが基本マナーです。渡すときは、文字が相手側に向くように持ち、軽くお辞儀を添えながら差し出しましょう。
4. 机越しに渡さない
面接室に机がある場合でも、できるだけ立ち上がって机の横から渡すのが丁寧な対応です。やむを得ず座ったまま渡す場合も、体をしっかり前に傾けて、誠意を持った態度で渡すよう心がけましょう。
忘れてしまったときの対応
もし職務経歴書をうっかり持参し忘れてしまった場合は、正直に謝罪し、すぐに代替策を提案することが大切です。
【例文】
「申し訳ございません、本日職務経歴書を持参する予定でしたが、手元にございません。大変恐縮ですが、後ほどメールにて送付させていただけますでしょうか。」
落ち着いて誠意を持って対応すれば、選考に大きな影響を与えることはほとんどありません。ただし、その日のうちにPDFで送付するなど、迅速なフォローを徹底しましょう。
提出後の一言で印象が決まる
職務経歴書を渡した後のひと言も、面接官の印象に残るポイントです。書類を単に提出するだけでなく、「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」といった一言を添えることで、ビジネスマナーが身についていることを自然にアピールできます。
まとめ
職務経歴書は、書類の中身だけでなく**「渡し方」まで含めて評価対象**になります。面接の最初に行う書類の提出は、いわば「第一印象を決める最初のやり取り」です。社会人としての基本的なマナーが身についていることを、しっかりと行動で示しましょう。
- 渡すタイミングを見極める
- 丁寧に両手で、文字を相手に向けて渡す
- 一言添えて、誠実な印象を与える
- クリアファイルで持ち歩き、状態を保つ
これらを意識することで、あなたの職務経歴書は単なる紙の書類ではなく、「信頼と人柄を伝えるツール」として、面接の成功を後押ししてくれるはずです。