職務経歴書をWordで作成する際の「行間」設定|見やすさと印象を左右する重要ポイント
「行間」で読みやすさが決まる?職務経歴書を整える基本ルール
転職活動において欠かせない書類である職務経歴書。作成する際、多くの方が「内容」に集中しがちですが、見た目の整い方=レイアウトの工夫も非常に重要です。中でも見落とされやすいのが、「行間」の設定です。
Microsoft Word(ワード)で職務経歴書を作成する際、行間が狭すぎると読みづらく、逆に広すぎると内容がスカスカに見えてしまうため、適切な設定が必要になります。この記事では、Wordで職務経歴書を作るときの最適な行間の目安、設定方法、プロっぽく仕上げるためのコツを詳しく解説します。
行間とは?なぜ職務経歴書で重要なのか?
「行間」とは、一行と次の行の間に設けられたスペースのことです。適切な行間があることで以下のような効果が期待できます。
✅ 見やすさ・読みやすさの向上
余白があることで文字の詰まりを防ぎ、採用担当者がストレスなく文章を読めます。
✅ 丁寧な印象を与えられる
行間がきちんと整っているだけで、「文書がきれい」「丁寧に作っている」という印象を与えられます。
✅ 情報が整理されて見える
特に、複数の項目(職歴・スキル・自己PRなど)がある職務経歴書では、セクションごとに行間をうまく活用することで、読みやすさが格段にアップします。
職務経歴書に適した行間の設定目安
フォントサイズ | 推奨される行間 |
---|---|
10.5pt〜11pt(本文) | 1.15〜1.5行 |
12pt〜14pt(見出し) | 固定値 18pt〜20pt 程度 |
- 行間1.0(単一行)は詰まりすぎて読みづらい
- 1.15〜1.5は余白のバランスが良く、見た目も整いやすい
- セクションの区切りには**段落前後のスペース(6〜12pt)**を設定すると、よりスッキリと仕上がります。
Wordで行間を設定する手順(初心者でも簡単)
手順①:「行間の倍率」を調整する場合
- Wordで職務経歴書を開く
- 行間を調整したい部分をドラッグして選択
- 「ホーム」タブ → 「段落」グループ → 「行と段落の間隔」
- 「1.15」や「1.5」などを選択
手順②:「段落」ウィンドウで詳細設定する場合
- 「ホーム」タブ → 「段落」右下の小さい矢印をクリック
- 「行間」→「固定値」「倍数」などを選択し、数値を入力
- 「段落前」「段落後」に6pt〜12ptを設定すると見出しや項目が際立ちます
行間を整えることで印象アップ!実例付きで比較
【行間1.0(狭い)】
営業職として6年間勤務し、法人向けの新規開拓・既存顧客フォローを担当。年間売上目標を常に達成し、チームリーダーとして若手の育成も行いました。
→ 行が詰まり、読みづらく、文字の圧迫感がある。
【行間1.5(適正)】
営業職として6年間勤務し、法人向けの新規開拓・既存顧客フォローを担当。
年間売上目標を常に達成し、チームリーダーとして若手の育成も行いました。
→ 適度な余白で目線がスムーズに流れ、丁寧な印象に。
行間だけじゃない!レイアウトを整える他のポイント
- フォントは「游ゴシック」「MS明朝」「メイリオ」などビジネス文書向け
- フォントサイズは10.5~11ptが標準
- 見出しは太字+1サイズ大きめ(例:本文11pt、見出し12pt)
- 段落ごとに1行のスペースを空けるとメリハリが出る
これらを「行間設定」と合わせて行うことで、視覚的に非常に読みやすい職務経歴書に仕上がります。
最後に:行間=“読み手への配慮”
職務経歴書は、ただ自分の経歴を並べるだけの書類ではありません。**「読み手にどう伝えるか」「読みやすく工夫しているか」**が、実は大きな評価ポイントになります。
Wordでの行間調整は非常に基本的な操作ですが、それだけに多くの人が見落としがちです。逆にいえば、ここに気を配れる人は「丁寧さ」「配慮ができる人」として好印象を持たれやすくなります。
まとめ|職務経歴書をWordで作るなら行間は必ず整えよう
- ✅ 行間は1.15~1.5行が見やすさの黄金バランス
- ✅ Wordでは「段落」設定で細かく調整できる
- ✅ セクションごとに段落前後のスペースも加えるとより整理されて見える
- ✅ 内容だけでなく見た目=読みやすさも重要な評価基準
職務経歴書は、あなたの経験を伝えるプレゼン資料でもあります。読みやすく美しく整ったレイアウトで、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせる一枚に仕上げていきましょう。