職務経歴書を和暦で書くときのポイント|統一感と読みやすさがカギ!
和暦を使った職務経歴書はマナー違反?いいえ、正しく使えば問題なし
転職活動に欠かせない「職務経歴書」。この書類には、これまでの職歴や実績、スキルなどを時系列でまとめる必要がありますが、日付表記で迷う方も多いのではないでしょうか。
特に、「西暦と和暦、どちらで書くべきか?」という悩みはよくあるものです。結論から言うと、和暦で記載してもまったく問題ありません。ただし、和暦で書く場合にはいくつかの注意点があり、それを押さえることで採用担当者にとって読みやすく、信頼感のある職務経歴書になります。
この記事では、職務経歴書を和暦で記載する際のポイントやメリット、注意点、具体的な記載例を詳しくご紹介します。
職務経歴書に和暦を使うメリットと注意点
■ 和暦のメリット
- 公的書類になじみがある:年金記録、住民票、戸籍など、日本国内では今でも和暦が広く使用されています。
- 世代によっては読みやすい:特に年配の採用担当者が多い業界(医療、建設、教育、公務員など)では、和暦の方がしっくりくるケースもあります。
■ 注意点
- 履歴書と表記を統一する:職務経歴書を和暦で書く場合は、履歴書も和暦で統一しましょう。書類ごとに表記が異なると「丁寧さに欠ける」という印象を与えることがあります。
- 複数の元号をまたぐ場合は西暦の併記が親切:平成から令和にまたがる職歴などは、読み手の混乱を避けるために、西暦をカッコ書きで併記すると丁寧です。
和暦で職務経歴書を書くときの具体的な記載方法
【基本構成の例(和暦のみ)】
職務経歴書
氏名:山田 太郎
作成日:令和6年3月25日
職務要約
平成25年より一貫して営業職に従事。法人営業を中心に新規顧客の開拓、既存取引先の深耕に努め、平成30年度には売上目標の135%を達成。現在は営業チームのリーダーとしてメンバー育成とマネジメントを担当。
職務経歴
■ 株式会社〇〇(平成25年4月〜令和2年3月)
・法人営業部にてITサービスの提案・導入支援を担当
・年間新規契約数:平均40件、最大65件(平成30年度)
・社内表彰「営業優秀賞」受賞(平成31年)
■ 株式会社△△(令和2年4月〜現在)
・既存顧客との関係構築、継続契約率の向上施策を担当
・営業部リーダーとして5名のチームをマネジメント
・クレーム削減率:前年比25%改善(令和4年)
【和暦+西暦併記の記載例】
■ 株式会社〇〇(平成25年4月[2013年4月]〜令和2年3月[2020年3月])
このように、カッコ付きで西暦を併記すると、読み手によって理解しやすくなり、親切な印象を与えます。
業界や応募先に応じた使い分けも重要
和暦で職務経歴書を書くことは決して間違いではありませんが、応募先の企業や業界によっては「西暦で統一されている方がわかりやすい」と感じられることもあります。
■ 和暦がなじみやすい業界の例
- 官公庁、公務員関係
- 医療・介護・教育関連
- 地方の中小企業
■ 西暦が好まれやすい業界の例
- IT・外資系企業
- グローバル展開している大企業
- ベンチャー企業やスタートアップ
迷った場合は、職務経歴書と履歴書の形式を合わせること、どちらの表記でも読みやすく整えることを優先してください。
まとめ|和暦でもOK!要は「丁寧に、統一感を持って」
職務経歴書を**和暦で記載すること自体は問題なく、むしろ業界や担当者によっては歓迎されるケースもあります。**ただし、西暦との混在や記載のばらつきがあると、「配慮が足りない」「細かいところまで意識できていない」と思われる可能性もあります。
大切なのは、全体に統一感を持たせることと、読み手への配慮を忘れないこと。和暦を選ぶ際も、しっかりとした構成と誠実な書き方で、あなたの経歴と魅力をしっかり伝えていきましょう。