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職務経歴書における退職理由の書き方と伝え方|印象を損ねないポイントを徹底解説

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転職活動を進める中で必ず聞かれる「退職理由」。面接で問われるのはもちろんですが、企業によっては職務経歴書に退職理由の記載を求めるケースもあります。しかし、「どこまで正直に書いていいのか?」「ネガティブな印象にならないか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「職務経歴書 退職理由」というテーマに沿って、退職理由の記載が求められる場合の対応方法や、前向きに伝えるための書き方のコツ、具体的な例文までを詳しく解説します。


なぜ職務経歴書に退職理由を書く必要があるのか?

通常、職務経歴書はこれまでの業務内容や実績・スキルをアピールする書類であり、退職理由の記載は必須ではありません。しかし、以下のような場合には、補足として退職理由を書くことが望ましい、または必要となることがあります。

◆ 退職理由を職務のつながりとして説明したい場合

→ 例:「異業種にチャレンジしたかった」「キャリアアップのために転職した」など、前向きな理由が職務経歴と連動していると効果的。

◆ 短期間での転職歴が多い場合

→ 企業側の不安要素を払拭するために、簡潔に事情を説明しておくことで納得感を与えられます。

◆ 応募先企業から記載を指定された場合

→ 書類提出時に「退職理由の記載必須」と明記されているケースもあります。


職務経歴書における退職理由の書き方ポイント

1. ネガティブな表現を避け、前向きな意図を示す

「上司が嫌だった」「激務すぎた」など、感情的・否定的な表現はNG。たとえ本音であっても、「キャリアの見直し」や「新たな挑戦」など、ポジティブに言い換えましょう。

2. 簡潔にまとめる(1行〜2行程度が目安)

職務経歴書の本来の目的は経歴・実績のアピールです。退職理由はあくまで補足であり、長文になると印象が散漫になります。

3. 一貫性・納得感がある内容にする

退職理由が職務経歴や今後の志望動機と矛盾しないようにしましょう。「なぜ辞めたのか」「なぜ次の職場を選んだのか」が自然な流れになっていることが大切です。


退職理由の例文(状況別)

■ キャリアアップ・スキル習得を目的とした退職

より専門性の高い業務に携わりたく、スキルアップを目指して転職を決意いたしました。

■ 勤務条件・働き方の見直し(表現に配慮)

結婚を機に勤務地や勤務時間の見直しが必要となり、柔軟な働き方が可能な企業への転職を希望しました。

■ 人間関係や会社の体制への不満(ポジティブな言い換え)

現職では業務改善の提案が反映されにくい環境であり、自らの工夫や経験を活かしてより成長できる職場を目指して転職を決意しました。

■ 契約満了・会社都合

契約期間満了により退職いたしました。次は長期的にスキルを活かせる環境を求めております。
業績悪化に伴い、会社の事業縮小により退職となりました。これを機に、新たな業界でのキャリア構築を志しております。

記載場所と記載方法

職務経歴書に退職理由を記載する場合は、以下のような形式で書くのが一般的です。

◆ 職務経歴の末尾に記載する

【株式会社〇〇(在籍期間:2019年4月〜2023年3月)】
主な業務内容:
・社内システムの運用保守、ベンダー対応
・ヘルプデスク対応、IT資産管理 ほか

退職理由:キャリアアップのため、新たな分野での挑戦を希望し退職。

◆ まとめて一覧形式で記載する(複数社ある場合)

【退職理由一覧】
・株式会社〇〇:契約期間満了のため  
・株式会社△△:スキルアップのため転職  
・有限会社××:会社都合による退職(部門縮小に伴う希望退職)

職務経歴書では書かず、面接で伝えるべき退職理由とは?

以下のような内容は、職務経歴書には書かず、面接で口頭で説明する方が適切です。

  • 家庭の事情(介護・育児など)
  • 健康上の理由(現在は問題ないことが前提)
  • 詳細な人間関係のトラブル
  • 経済的な問題や給与への不満

※書面にすると印象を悪くする可能性があるため、聞かれた場合にのみ、簡潔かつ前向きに説明できるよう準備しておきましょう。


まとめ

職務経歴書における「退職理由」の記載は、企業側の不安を払拭し、あなたのキャリア選択の合理性を伝えるための大事な要素になり得ます。ただし、書き方を誤るとネガティブな印象を与えるリスクもあるため、常に「前向き・簡潔・一貫性」を意識して記載しましょう。

退職理由を上手に伝えることで、職務経歴書全体の説得力が増し、書類選考や面接での印象が大きく変わります。自分のキャリアに自信を持ち、その転機をポジティブに表現していきましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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