【職務経歴書 職務要約 複数社】の書き方ガイド|複数の職歴を簡潔にまとめて“伝わる”職務要約を作るコツ
✅ はじめに|複数社の経歴がある場合、職務要約はどう書く?
転職回数が多い方や、これまでに複数の会社を経験してきた方にとって、職務経歴書の「職務要約」は悩みのタネになりがちです。
- 「複数社の内容をどうやって簡潔にまとめればいいの?」
- 「全部書くと長くなりすぎるけど、削りすぎるのも不安…」
- 「どの経験を職務要約に入れるべきか迷ってしまう」
こうした疑問を抱える方のために、この記事では、複数社の経験を持つ方向けの「職務要約」欄の書き方・考え方・構成・例文・注意点を詳しく解説します。
✅ 職務要約とは?複数社の経験を「全体の要約」としてまとめる場所
職務要約とは、これまでの職歴全体を3~5行で簡潔にまとめ、採用担当者にキャリアの全体像を伝えるパートです。
複数社を経験している場合でも、この「要約欄」ではキャリアの一貫性や強みを“凝縮”して伝えることが重要です。
✅ 複数社経験者が「職務要約」に盛り込むべき要素
複数の職歴がある場合でも、職務要約に含めたいのは以下の要素です:
項目 | 内容 |
---|---|
① 職種・業界・経験年数 | どのような仕事を、何年経験してきたか |
② 経験の幅・業務内容 | どんな業務に携わり、どんな成果をあげたか |
③ キャリアの一貫性や強み | 転職によって得た知識やスキルの深まり |
④ 現在の専門性・目指す方向性 | 応募職種に対しての適性や意欲 |
📌 ポイント
すべてを時系列に書くのではなく、「共通点」や「積み重ねたスキル」を軸に整理してまとめるのがコツです。
✅ 書き方のコツ|複数社の職歴を1つのストーリーにする
複数の会社で働いてきた場合、職務要約を「職歴ごとの羅列」にしてしまうと、読む側にとって分かりにくくなります。
以下のようにまとめると効果的です:
✅ 1. 共通する経験やスキルを軸に整理する
- 例)「営業」「接客」「マネジメント」「事務処理能力」など、複数社で共通していた業務内容にフォーカス
- 転職によって広がった業務範囲や深まったスキルを強調する
✅ 2. 業界や職種が異なる場合は「一貫性」や「応用力」をアピール
- 「職種は異なるが、常に顧客対応を中心に経験を積んできた」
- 「異業種を経験する中で、柔軟な対応力を身につけた」など、共通する強みを示す
✅ 3. 現在のスキルと志望先への適合性を最後に記述
- 応募職種と関連するスキル・志向性を簡潔に記載し、今後の展望とつなげる
✅ 複数社向け|職務要約の例文(業種別)
📝 例文①:営業職(複数社で法人営業経験あり)
法人営業として計10年間、3社にわたりIT業界・広告業界・人材業界にて新規開拓・既存顧客フォローを経験。いずれの企業でも顧客の課題に応じた提案を行い、年間目標達成率120%以上を継続。業種を超えて信頼構築力・提案力・クロージング力を培っており、幅広い商材の提案が可能です。
📝 例文②:事務職(業界をまたいでバックオフィス業務を経験)
事務職として約8年、2社にて一般事務・営業事務・総務業務を経験。書類作成、データ入力、備品管理、スケジュール調整など幅広いバックオフィス業務を担当し、社内の円滑な業務推進に貢献。業界を問わず柔軟に対応できる事務処理能力とコミュニケーション力が強みです。
📝 例文③:異業種への転職希望(業種は違うが共通スキルを強調)
これまで販売職・営業職として複数社で勤務し、接客、顧客提案、課題ヒアリングなど、常に「顧客視点」を大切にした業務を行ってまいりました。業種は異なりますが、共通するのは“人と関わる力”と“提案型対応”です。今後は、この経験を活かし、貴社のカスタマーサポート業務での活躍を目指します。
✅ よくあるNG例と改善ポイント
NG例 | 改善方法 |
---|---|
職歴をすべて列挙してしまう | → 要約欄では“要点”だけを抽出してまとめる |
転職回数が多いことをそのまま書く | → 経験の「質」や「成長の軌跡」を強調する |
応募企業との関連が見えない | → 応募先で活かせる経験・スキルを意識的に含める |
✅ 応募企業に合わせた職務要約にカスタマイズする
複数社の経験がある方ほど、職務要約は“固定文”ではなく、応募先によって微調整することが大切です。
✅ 企業ごとに変えるポイント
- 業界・職種に関係するキーワードを加える
- 応募職種に合わせて「活かせるスキル」を変える
- 自己PRとの整合性を意識して一貫性を持たせる
✅ まとめ|職務要約は「複数社の経験」を“価値ある物語”に変える場
✅ 職務経歴書の職務要約は、複数社の職歴をわかりやすく伝えるための大切な導入部
✅ すべての職歴を羅列するのではなく、「共通点・強み・一貫性」を軸にまとめよう
✅ 応募先に合わせたカスタマイズで、伝わる職務要約に仕上げよう
✅ 読み手(採用担当者)に「この人の経歴は魅力的だ」と感じさせる“まとめ力”がカギ!
📌 複数の職歴は、あなたが多様な環境で得た「実績と適応力の証」。
職務要約でその価値を明確に伝え、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせる第一歩を作りましょう!💼✍️✨