職務経歴書でページをまたがるときの正しい書き方|読みやすさと印象を両立させるコツ
「職務経歴書が2ページ以上になってしまった…ページがまたがる場合はどう書けばいいの?」
転職活動や中途採用の応募時に提出する職務経歴書。実務経験やプロジェクトが多い方ほど、1ページに収まりきらずページがまたがることはよくあります。
しかし、読み手である採用担当者にとっては、「読みづらい」「見出しだけ残って内容が次ページにある」といった構成だと、マイナス印象につながる可能性もあります。
✅ ページをまたがる場合のレイアウトは?
✅ どこで改ページすればいい?
✅ 読みやすさと印象の良さを両立させるには?
この記事では、職務経歴書がページをまたがるときの構成ルール、改ページのコツ、レイアウトの工夫、注意点を具体例つきで詳しく解説します。
職務経歴書がページをまたがっても問題ない?
結論から言うと、2ページ以上に分かれてもまったく問題ありません。
特に以下のような場合は自然です:
- 実務経験が豊富(5年以上)
- プロジェクトが複数あり詳細に記載する必要がある
- 自己PRやスキル一覧を丁寧に記載している
ただし、改ページの位置や情報の分断に注意が必要です。
ページをまたがる際に守るべき4つのルール
1. 項目の途中で改ページしない
NG例:
【プロジェクト名】Web予約システム開発
→(ここで改ページ)
【担当業務】が次ページから始まる
読みにくさ・文脈の切断が発生します。「プロジェクト名+概要+担当業務」などのブロック単位でまとめるのがベスト。
2. ページ番号と氏名を入れて管理しやすく
職務経歴書がページをまたがる場合は、すべてのページにページ番号と名前を入れましょう。
- 例:1 / 2、2 / 2(右下に記載)
- 氏名:フッターまたはヘッダーに「山田太郎/職務経歴書」と入れると◎
3. 見出しと本文を一緒に残す
「見出しだけが1ページ目の最後に残り、内容が次ページに移る」というレイアウトは避けましょう。
対策:
Wordを使う場合、「段落を分割しない」「次の段落と分離しない」などの段落設定を活用すると自然な改ページになります。
4. 改ページのタイミングは「項目の切れ目」で
自然な区切りでページをまたぐようにしましょう。
改ページに適したタイミング |
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・会社ごとの職務経歴の間 |
・プロジェクトとプロジェクトの間 |
・スキル一覧や自己PRの前 |
・「職務要約」→「職務経歴」への切り替え時 |
【実例】ページをまたぐ職務経歴書の構成例(2ページ)
1ページ目:
- 職務要約
- 職務経歴(会社A、プロジェクト1、2)
- 最後にプロジェクト3の「概要・担当業務」まで掲載
2ページ目:
- プロジェクト3の「成果」から続き
- 職務経歴(会社B)
- スキル一覧
- 自己PR
✅ プロジェクトごとの情報が分断されておらず、読みやすい構成になっています。
Word・PDFで改ページを調整する方法
▼ Wordでの調整ポイント
- 「段落」→「改ページと改行」→「段落内で改ページしない」にチェック
- 「次の段落と分離しない」や「改ページ前に段落を分割しない」も活用
- セクション区切りは使いすぎず、シンプルな構成で
▼ PDFでの確認
- Wordで改ページ調整後にPDF変換することで意図したページまたぎを維持
- 念のため、印刷プレビューやスマートフォンでも確認を!
職務経歴書がページをまたがるときのよくある質問
Q. ページまたぎは選考に不利?
**A. 不利ではありません。**むしろ、内容が整理されていて読みやすければ、複数ページでもまったく問題ありません。
Q. ページがまたがるとき、どこまで情報を省略していい?
**A. 重要な実績やスキルは省略しないでOK。**ただし、内容が多すぎる場合は要約したり、代表的なものだけを詳しく書いたりして調整しましょう。
まとめ|ページをまたがる職務経歴書は「構成」と「視線の流れ」がカギ
✅ 職務経歴書がページをまたがってもOK。ただし「読みやすさ」を最優先に。
✅ 見出しと本文はできるだけ一緒のページに。ブロック単位で改ページを意識。
✅ ページ番号、氏名の記載で書類の管理性と完成度アップ。
✅ Wordの段落設定や改ページ機能を活用し、スマートなレイアウトに。
採用担当者に負担なく読んでもらえるよう、ページまたぎの“見せ方”まで配慮した職務経歴書が、あなたの誠実さと仕事力を伝えてくれます。