職務経歴書に「年齢」は書くべき？｜記載の必要性・記載場所・注意点を詳しく解説

職務経歴書を作成する際に、「年齢を記載する必要があるのか？」「履歴書には年齢を書くけど、職務経歴書にも書くべき？」と迷う方も多いのではないでしょうか。

実際、年齢の記載は履歴書には必須項目とされていますが、職務経歴書においては必須ではありません。とはいえ、職務経歴書の内容と年齢が合っていないと違和感を持たれる可能性もあり、記載の仕方によって印象が変わることもあります。

この記事では、「職務経歴書 年齢」というテーマに基づき、年齢を記載すべきかどうか、書く場合のベストな場所、書かない場合の配慮、そして年代別の職務経歴書の見せ方についても詳しく解説します。

1. 職務経歴書に年齢は書くべきか？

▶ 結論：必須ではないが、書いても問題はない

職務経歴書は、あなたの職歴や実績、スキルを伝えるための文書であり、年齢は本質的な評価ポイントではありません。

ただし、以下のような理由で記載しておいた方がよい場合もあります。

• 履歴書とセットで提出しない場合：年齢情報が抜けると、採用担当者が判断に困ることがある
• 年齢相応の経験をアピールしたい場合：マネジメント経験や専門知識などを強調する際、補足として有効

2. 年齢を記載する場合のおすすめの書き方と場所

年齢を職務経歴書に記載するなら、冒頭の基本情報の中で簡潔に記載するのがスマートです。

▼ 記載例（冒頭の個人情報欄）

氏名：山田 太郎  
生年月日：1988年5月1日（35歳）  
連絡先：〇〇〇  

または、

氏名：山田 太郎（35歳）  
作成日：2024年4月1日

※ 年齢は「書類作成日時点」での年齢を記載するのが基本です。

3. 年齢をあえて書かない場合の配慮ポイント

職務経歴書に年齢を記載しない選択もまったく問題ありません。その場合は、次のような点に注意すると安心です。

✅ 生年月日・学歴・職歴の時系列がわかるようにしておく

たとえば、最終学歴の卒業年や入社年から、おおよその年齢は採用担当者が把握できます。そのため、職歴の年号は省略せず「○年○月」で記載することが重要です。

4. 年齢を書くときの注意点

5. 年齢別｜職務経歴書で意識したいポイント

▶ 20代の場合：ポテンシャルと吸収力をアピール

• 年齢よりも「どんなことに取り組んできたか」を具体的に
• 新卒や第二新卒で職歴が浅い場合はアルバイト経験も有効

▶ 30代の場合：即戦力としてのスキル・実績を重視

• 担当業務だけでなく「成果」「改善点」なども明記
• 管理職経験や後輩指導の有無も書くと◎

▶ 40代以降：マネジメント力・専門性を明確に

• 年齢相応の「責任範囲」や「チーム規模」などの記載が重要
• ベテランとしての安定感・柔軟性もアピール材料に

6. よくある質問（Q&A）

Q. 年齢を記載すると年齢差別につながらない？

→ 年齢記載の有無で差別されることは本来あってはなりませんが、選考時に年齢が判断基準になる企業も実際には存在します。
そのため、書くかどうかは応募企業や職種に応じて戦略的に判断しても問題ありません。

Q. 年齢を書かないと落とされることはある？

→ 年齢の記載がなくても、**履歴書でカバーできていれば問題ありません。**ただし、職務経歴書だけを提出する場合は、生年月日や年齢を入れておくと親切です。

まとめ｜年齢は「職務経歴書の補足情報」として適切に扱おう

「職務経歴書 年齢」というキーワードをもとに解説してきたとおり、年齢の記載は義務ではありませんが、応募状況や業界によっては書いた方が良いケースもあるというのが実情です。

✅ 基本は履歴書に記載があるため、職務経歴書には必須ではない
✅ 記載する場合は冒頭で簡潔に、年齢だけを強調しすぎない
✅ 記載しない場合でも、年齢が推測できる時系列を丁寧に記載
✅ 年代別にアピール内容を変えるのが好印象のポイント

あなたの「年齢」よりも大切なのは、「何を経験し、どう成果を出してきたか」。
年齢はその背景を伝える要素のひとつとして、適切に取り入れていきましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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