職務経歴書における「年号」の正しい書き方とは?|西暦・和暦の使い分けと注意点を解説
職務経歴書を作成する際に意外と悩むのが、「年号(年月)の表記をどうすればいいのか?」という点です。
西暦で書くべきか、和暦で統一すべきか、あるいは両方書いた方がいいのか――といった疑問は多くの求職者が一度は経験します。
実は、職務経歴書における年号の記載は、見た目の印象や書類の整合性に大きく影響する重要なポイントです。記載方法がバラバラだと、採用担当者に読みづらさや違和感を与える可能性があります。
この記事では、「職務経歴書 年号」というキーワードをもとに、年号の正しい書き方、西暦と和暦の使い分け方、統一のルール、混在を避ける理由、さらに記載例も交えて詳しく解説します。
1. 職務経歴書における年号の基本ルール
職務経歴書には、これまでの勤務期間や学歴、資格取得日など、年号(年月)を記載する場面が複数存在します。
記載の際に大切なのは、次の2つです:
- 年月のフォーマットを統一すること
- 読み手が一目で理解できる表記にすること
2. 西暦と和暦、どちらを使うべき?
✅ 一般的には「西暦」での記載が推奨されます
理由 | 内容 |
---|---|
✅ 海外企業・外資系にも対応しやすい | 西暦はグローバル共通表記であり、誰でも読みやすい |
✅ IT・ビジネス文書では西暦が標準 | デジタルツールやオンライン応募でも扱いやすい |
✅ 元号の変化に影響されない | 令和・平成などが混在することを避けられる |
✅ 和暦を使ってもOKだが、統一が絶対条件
ハローワークや一部の公的書類では、和暦(例:平成28年、令和5年)を使うケースもあります。そのため、応募先が官公庁や地方自治体である場合などには和暦の方が適していることもあります。
👉 ただし、「平成→令和」「昭和→平成」などの切り替え時期は要注意。表記がバラつかないよう、職務経歴書全体で統一しましょう。
3. 年号の記載例(西暦・和暦)
▼ 西暦で統一する例
【職務経歴】
株式会社〇〇(2015年4月入社~2020年3月退社)
【学歴】
2010年3月 東京都立〇〇高等学校 卒業
2014年3月 △△大学 経済学部 卒業
▼ 和暦で統一する例
【職務経歴】
株式会社〇〇(平成27年4月入社~令和2年3月退社)
【学歴】
平成22年3月 東京都立〇〇高等学校 卒業
平成26年3月 △△大学 経済学部 卒業
▼ 混在NG例(避ける)
株式会社〇〇(2015年4月入社~令和2年3月退社)←NG
→ 入社が西暦、退社が和暦で統一感がない
4. 年号を記載する代表的な箇所
- 学歴・職歴(入学・卒業・入社・退社年月)
- 資格取得日(例:2021年12月 TOEIC 〇点 取得)
- 職務経歴の期間(例:2018年4月~2022年3月)
- アピール実績(例:2020年度 売上前年比120%)
年月の表記が多いため、最初に「どちらの年号を使うか決めておく」ことが職務経歴書作成のコツです。
5. 年号表記でよくある質問
Q. 年号は「○○年○月」まで書くべき?
→ はい。年だけでなく「○月」まで記載するのが基本です。入退社日・学歴・資格取得日すべてにおいて、年月を明記することで在籍期間が明確になり、信頼性が増します。
Q. 年号の後に「入社」「退社」「卒業」はつけるべき?
→ つけるのが一般的です。例:「2020年3月退社」「2014年3月卒業」など。フォーマルな書類なので、言葉を省略せず丁寧に記載しましょう。
Q. 西暦と和暦を併記してもいい?
→ 基本的にはどちらかに統一すべきですが、どうしても必要な場合は「西暦(和暦)」のように併記することも可能です。
例:「2019年4月(平成31年)入社」
※ただし、書類全体での併記は冗長になるため、重要な箇所のみで使うのが望ましいです。
まとめ|職務経歴書の年号は「統一」と「正確さ」が鍵!
「職務経歴書 年号」という視点で見てきたように、年号の記載は些細なようでいて、書類全体の印象や読みやすさに大きく影響する要素です。
✅ 西暦・和暦どちらでもOKだが、書類全体で統一することが重要
✅ 混在はNG。選んだ形式を最後まで貫く
✅ 年月(○年○月)まで正確に記載しよう
✅ 相手の業種や応募先に応じて柔軟に選ぶ
書類選考の第一印象は、「見やすく」「丁寧で」「わかりやすい」職務経歴書から生まれます。年号表記にも気を配り、プロフェッショナルな書類を仕上げましょう。