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職務経歴書におけるNDA(秘密保持契約)の取り扱い方|守秘義務とアピールを両立する書き方のコツ

keireki0530

NDAって職務経歴書に書いてもいいの?と迷ったら

転職活動において、これまでの業務経験を伝えるために提出する職務経歴書。自分の実績や担当業務をアピールしたいと思う一方で、過去に関わったプロジェクトやクライアントとの関係で**NDA(秘密保持契約)**を結んでいる場合、

「どこまで書いていいのか?」
「詳細に触れても大丈夫なのか?」
と悩む方も多いのではないでしょうか?

**職務経歴書でのNDAに関する対応は、慎重であるべきですが、決してアピールをあきらめる必要はありません。**適切な表現と工夫をすることで、守秘義務を守りながら、しっかりと経験やスキルを伝えることができます。

本記事では、職務経歴書におけるNDAの扱い方や注意点、書き方の具体例を解説します。


NDA(秘密保持契約)とは?

**NDA(Non-Disclosure Agreement)**とは、企業間や企業と個人の間で交わされる「業務上知り得た秘密情報を第三者に漏らさない」ための契約です。

例えば以下のようなケースではNDAが関係していることがあります:

  • 取引先企業の名前やプロジェクト内容
  • 開発中の製品や技術情報
  • 業務上取得したマーケティングデータや個人情報
  • 社内独自のフローやノウハウ

これらを職務経歴書にそのまま書いてしまうと、契約違反となるリスクがあるため、細心の注意が必要です。


NDAがある場合の職務経歴書での対応ポイント

✅ 明示的な社名・商品名・プロジェクト名は避ける

NDAの対象となる情報には、具体的な「企業名」「プロジェクト名」「技術名」などが含まれることが多いため、これらは伏せる必要があります。

NG例:
× 株式会社○○の「〇〇システム」導入プロジェクトにて要件定義を担当。

OK例:
〇 国内大手通信会社向けの社内システム導入プロジェクトにて、要件定義・進捗管理を担当。


✅ 守秘義務の範囲外で「経験内容」はアピールできる

NDAの内容を守りながらも、自分のスキルや成果を表現する方法はあります。重要なのは、**「何をしたか」「どんな技術やスキルを使ったか」「どう貢献したか」**という自分の行動にフォーカスすることです。

OKな表現例:

  • 某大手メーカー向けの業務効率化プロジェクトに参画。工程管理と進捗報告を主に担当。
  • クライアント企業の新規サービス立ち上げにおいて、画面設計や仕様書作成に携わった(NDAのため詳細は非公開)。
  • 開発チームの一員として、PHPやMySQLを用いたWebアプリケーション構築に従事。

✅ 「NDAにより詳細非公開」と明記してOK

場合によっては、「あえて言えない」ことを正直に伝えることで、守秘義務を意識している誠実な人物として評価されることもあります。

例文:

  • 特定企業とのプロジェクトにて、要件定義~納品まで一貫して対応(NDAのため詳細非公開)。
  • 大手ECサイト運営会社のマーケティング支援業務に従事(顧客名非開示)。

このように一言添えることで、「言えないことは伏せつつ、何を担当したか」をしっかり伝えることが可能です。


守秘義務を守りながら経験をアピールする記載例

業務内容NGな表現OKな表現(NDA対応)
特定企業のシステム導入○○株式会社の顧客管理システム構築某大手金融機関向けの顧客管理システム構築(要件定義〜開発リード)
開発中の新製品の設計開発中の次世代AIプロダクト設計AI関連技術を活用した新製品(非公開)における設計・仕様検討
業務プロセス改善○○社の業務フローを改善特定業界(物流)の業務プロセス改善プロジェクトにてBPRを推進

職務経歴書に「NDA」の一言を入れるメリット

「NDAのため詳細を記載できません」という表現は一見マイナスに思えるかもしれませんが、採用担当者にとってはむしろ好印象なケースもあります。

  • 守秘義務をきちんと理解している
  • 前職で重要なプロジェクトに関与していた可能性が高い
  • 企業倫理や信頼性が高い人物だと伝わる

つまり、言えないことをあえて言わないという判断が、あなたの信頼につながるのです。


まとめ|職務経歴書ではNDAを守りつつ、経験とスキルを正しく伝える

職務経歴書においてNDA(秘密保持契約)があるからといって、何も書けない・何も伝えられないということはありません。大切なのは、**「具体名を伏せつつ、業務内容や成果、自分の役割を明確に記載すること」**です。

✅ 社名やプロジェクト名は伏せる(業種や規模、業務内容で表現)
✅ 「NDAのため非公開」と正直に記載してOK
✅ 守秘義務を守る姿勢は誠実さのアピールにもなる
✅ 経験やスキルは“自分が何をしたか”にフォーカスして伝える

適切な言葉選びで、あなたの価値と信頼感を両立させた職務経歴書を仕上げましょう。守秘義務とアピールは、きちんと両立できます。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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