「職務経歴書に実績なし」でも大丈夫?|成果が見えにくい人のための書き方・伝え方ガイド
「実績がない」と感じていても、職務経歴書は必ず書けます!
転職活動で多くの人がぶつかる壁、それが「実績がないから職務経歴書に書くことがない…」という悩みです。
✅ 数字で語れる成果がない
✅ 定型的な業務ばかりで、目立った功績がない
✅ 評価されたこともないし、特にアピールできることが思いつかない
――そんなふうに感じている方も、安心してください。
“目に見える実績”がなくても、伝え方を工夫することであなたの価値はきちんと伝わります。
この記事では、「職務経歴書に実績がない」と感じている方に向けて、実績の代わりになるアピール方法、具体的な書き方、例文付きの記載方法を解説します。
そもそも「実績」とは“数字”だけじゃない
職務経歴書の「実績」と聞くと、「売上〇%アップ」や「表彰歴」「昇進」など、定量的な成果ばかりを想像してしまいがちです。ですが、実際の現場では以下のような**“定性的な実績”**も立派な評価ポイントになります。
実績が見えにくい業務 | 書ける実績例(行動や工夫) |
---|---|
一般事務 | 正確かつ迅速なデータ入力、書類の整理体制を改善 |
接客業 | クレームを防ぐ丁寧な対応、リピーターからの指名 |
工場勤務 | 作業スピードの安定化、欠勤ゼロ・安全意識の徹底 |
アルバイト | 開店準備からレジ、後輩指導まで幅広く担当 |
**あなたの業務の中に「任されたこと」「工夫したこと」「継続したこと」があれば、それは立派な“実績”**です。
「実績なし」と感じる人のための職務経歴書の書き方ポイント
✅ 1. 「成果」より「行動」にフォーカスする
たとえば、数字が出せなかったとしても、「どうやって仕事に向き合ったか」「改善のために何をしたか」を具体的に書くことで、前向きな印象を与えることができます。
例:
- 業務マニュアルがなかったため、自主的に手順をまとめて後輩に引き継ぎ
- 日々の電話対応で顧客の声を記録し、社内フィードバックに活用
✅ 2. 「信頼されたこと」は実績になる
「任された」「頼られた」「継続して担当した」といったことは、仕事の信頼性の証拠になります。
例:
- 社内の経費処理を一任され、毎月ミスなく対応
- レジ締めを任されるようになり、店舗責任者の代行も経験
✅ 3.「継続」「改善」「挑戦」などの姿勢もアピール材料に
努力し続けたこと、工夫を重ねたことは、「伸びしろのある人材」として評価されます。
【実例】実績なしでも伝わる職務経歴書の書き方
■ 株式会社◯◯(2019年4月〜2023年3月)
【職種】一般事務
【業務内容】
- 来客・電話対応
- 書類のファイリング、データ入力
- 備品管理、郵便物の仕分け
- 請求書の作成補助およびチェック業務
【取り組み・姿勢】
- 業務の正確性とスピードを意識し、入力ミスゼロを3年間継続
- 書類の保管方法を見直し、ファイリングの検索性を向上
- 繁忙期の残業にも柔軟に対応し、部署全体の業務負担を軽減
■ アルバイト経験の記載例(実績がないと感じる人向け)
職歴:コンビニエンスストア勤務(2020年6月〜2022年12月)
【業務内容】
- 接客、レジ、品出し、清掃
- 新人アルバイトへのレジ操作指導
- 商品の売れ筋管理・棚替えの提案
【補足】
- 毎日早朝の開店準備に遅刻なく対応し、店長から信頼を得る
- お客様から「親切な対応」と感謝の声を多くいただく
- 発注ミスの削減提案が採用され、廃棄ロスを軽減
自己PR欄で実績を補完するのもおすすめ
職務経歴書で「目立つ成果が少ない…」と感じた場合は、自己PR欄を活用して仕事への姿勢や人柄、学習意欲などを伝えるのも非常に有効です。
▶ 自己PR 例文(実績なしでも伝わる表現)
目立った成果を出すよりも、日々の業務を丁寧に積み重ねることを大切にしています。細かい作業にも責任感を持って取り組み、書類作成やデータ入力では3年間ノーミスを継続中です。今後は、より効率的な働き方やチーム貢献にも積極的に取り組み、サポート役として信頼される存在を目指していきたいと考えています。
まとめ|「実績なし」は思い込み。あなたにも必ず伝えられることがある
✅ 「職務経歴書に実績なし」と感じても、行動・努力・継続の視点で見直せばアピールできる内容は必ずある
✅ 実績=数字ではなく、日々の仕事への姿勢・信頼・改善も立派な評価ポイント
✅ 成果が出にくい仕事こそ、プロセスや工夫を丁寧に言語化しよう
✅ 自己PRや職務要約で人柄や熱意を伝えることも忘れずに
あなたが「当たり前」と思ってやってきた仕事も、誰かにとっては価値あるスキルや姿勢です。職務経歴書はその“見えない価値”を見える化するチャンス。ぜひ自信を持って、あなたらしい実績を書き出してみてください。