職務経歴書に記載すべき必要事項とは?書き方の基本と項目ごとのポイントを徹底解説
転職活動を行う際、応募書類として欠かせないのが「職務経歴書」。
しかし、いざ作ろうとすると「何を書けばいいの?」「必要事項ってどこまで含めるの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「職務経歴書 必要事項」というキーワードをもとに、採用担当者が評価しやすい職務経歴書の基本構成や、必ず押さえるべき記載項目をわかりやすく解説します。
初めて作成する方はもちろん、すでに職務経歴書を作成した経験がある方の見直しにもおすすめです。
1. 職務経歴書の役割と必要性
職務経歴書とは、これまでの仕事の内容・成果・スキルを採用担当者に伝えるための書類です。
履歴書が「いつどこで働いたか」を時系列で示すものだとすれば、職務経歴書は「どんな業務に携わり、何を身につけてきたか」を詳しく説明するための資料です。
企業側はこの書類を通して、以下のポイントを確認しています:
- 実務経験の有無とその深さ
- 自社で活かせるスキル・適性
- 応募職種とのマッチ度
- 仕事への姿勢・実績・成果
そのため、必要事項が不足している職務経歴書は、選考で不利になるリスクがあります。
2. 職務経歴書に記載すべき「必要事項」一覧
以下の項目は、職務経歴書を作成する上で最低限含めておくべき必要事項です。これらが過不足なく整理されていることで、応募者の情報が正確に伝わります。
項目名 | 内容 |
---|---|
作成日・氏名 | 書類右上または末尾に記載(提出日ベース) |
職務要約 | 自身の職歴・スキルの概要(3〜5行) |
職務経歴 | 勤務先企業名、在籍期間、雇用形態、業務内容、成果など |
スキル・資格 | 実務で使用したスキル(PCスキル、語学、資格など) |
自己PR | 応募職種に対する意欲や自身の強み |
希望職種・条件(任意) | 派遣登録やエージェント用の場合に含めることがある |
3. 各項目の詳しい書き方と記載例
✅ ① 作成日・氏名
記載位置: 書類の右上、または末尾
ポイント: 履歴書と日付を合わせ、名前は正式氏名でフルネーム記載。
例:
職務経歴書
2024年3月27日
氏名:山田 太郎
✅ ② 職務要約(キャリアサマリー)
目的: 応募者の経歴の全体像をコンパクトに伝える。
長さ: 3〜5行程度
ポイント: 業種、職種、年数、実績、得意分野などを簡潔に。
例:
営業職として約7年間勤務し、法人営業を中心に提案・課題解決型の営業スタイルで売上を拡大。新規開拓と既存顧客対応の両面を経験。チームリーダーとして部下の育成にも携わってきました。
✅ ③ 職務経歴(中心となる項目)
目的: 経験内容とスキル・成果を具体的に伝える
構成: 以下のようにフォーマット化して整理すると見やすくなります。
【勤務先】株式会社○○(業種:ITサービス)
【在籍期間】2018年4月〜2023年3月
【雇用形態】正社員
【部署名】営業部 法人担当課
【業務内容】
・法人顧客向けシステム提案営業
・見積・契約書作成、納品スケジュール管理
・月次売上レポートの作成(Excel、Salesforce使用)
【主な実績】
・年間売上目標130%達成(2022年)
・新規開拓案件で1,000万円超の大型受注を達成
✅ ④ スキル・資格
目的: 自分の「できること」を具体的に示す
記載内容: 使用ソフトや言語、所持資格、ツール、業務上の専門知識など
例:
- Word・Excel(関数、ピボットテーブル)
- PowerPoint(営業資料作成)
- 日商簿記2級、TOEIC730点
- 営業管理システム(Salesforce)使用経験3年
✅ ⑤ 自己PR
目的: 経験やスキルをどう活かして貢献できるかを伝える
構成:
- 経験・実績
- 強み・スキル
- 応募先への貢献意欲
例:
お客様との信頼関係を重視し、課題解決を通じた長期的な提案を得意としています。課内のMVP表彰を2年連続で受賞するなど、成果にもこだわる姿勢で取り組んでまいりました。今後はこれまで培った営業力と提案力を活かし、より大きな規模のプロジェクトにも挑戦したいと考えています。
4. 書類の整え方|雛形やフォーマットを使うのも効果的
初めて職務経歴書を作成する場合や、書式に自信がない場合は**雛形(テンプレート)**を活用するのもおすすめです。
- Microsoft Wordのビジネステンプレート
- ハローワーク、転職エージェントの配布フォーマット
- Googleドキュメントのテンプレート集
これらをベースに自分の情報を当てはめていく形で必要事項を漏らさず記載できます。
5. よくある質問(Q&A)
Q. 職務経歴書に顔写真は必要?
▶ 不要です。 写真は履歴書に貼付するのが一般的です。職務経歴書では「内容重視」です。
Q. アルバイト経験も書くべき?
▶ 長期で勤務していた、責任のある立場だったなどの経験がある場合は記載して問題ありません。特に職歴が少ない場合には有効です。
Q. 日付は毎回更新すべき?
▶ はい。応募企業ごとに職務経歴書の「作成日」は提出日ベースで更新するのがマナーです。
まとめ|「職務経歴書 必要事項」を押さえて信頼される書類に
「職務経歴書 必要事項」というキーワードが示すように、職務経歴書は単なる職歴の羅列ではなく、“あなたの働く力”を客観的に伝えるための資料です。
✅ 最低限押さえるべき必要事項は5つ(職務要約・職歴詳細・スキル・自己PR・作成日)
✅ 項目ごとに構成を意識して、見やすく整える
✅ 雛形を活用して効率よく・漏れなく作成する
✅ あなたの“強み”が自然に伝わる構成にすることが成功のカギ
しっかりと必要事項を整理し、内容の伝わる職務経歴書を作成して、選考突破率をアップさせましょう。