【「弊社」と職務経歴書の関係】使い方の注意点と書き方の正しいマナーを解説
職務経歴書を作成する際、「敬語や用語の使い方が正しいかどうか」に不安を感じる人は多いものです。
中でも、「弊社」という言葉の使い方について、「職務経歴書に使ってもいいのか?」と迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、職務経歴書で「弊社」という表現は使ってはいけません。
この記事では、「職務経歴書 弊社」というキーワードに基づき、「弊社」の意味と使用ルール、職務経歴書での適切な書き方、言い換え表現、間違えたときの対処法まで詳しく解説します。
1. 「弊社」の意味と使い方の基本
「弊社(へいしゃ)」とは、自分の所属する会社をへりくだって表現する謙譲語です。
ビジネスの場面で、社外の人に自社を指すときに使う言葉であり、電話やメールなどでの商談時や顧客対応でよく使用されます。
✅ 正しい使い方の例:
- 「弊社の商品をご提案いたします」
- 「弊社では●●を取り扱っております」
2. 職務経歴書で「弊社」を使うのは間違い?
❌ 職務経歴書では「弊社」は使用NGです!
理由はシンプルで、職務経歴書は応募先企業に対して自分の経歴を説明する書類であり、
「応募者 → 採用企業」 という一方向の文書です。
応募先企業に対して、すでに在籍していない前職の会社を「弊社」と呼ぶのは不自然であり、敬語の誤用と受け取られてしまう可能性があります。
3. 正しくはどう書く?職務経歴書での言い換え表現
「弊社」と書きたくなる場面では、客観的かつ中立的な表現に置き換えるのが基本です。
✅ 言い換え表現の例:
NG表現 | 正しい表現 |
---|---|
弊社で営業として働いておりました | 株式会社〇〇にて営業として勤務しておりました |
弊社では製品の品質管理を担当していました | 入社後は製品の品質管理を担当しておりました |
弊社の商品をご案内していました | 自社製品をご案内しておりました |
※「自社」「当社」なども職務経歴書では避けた方が無難です。
4. 【記載例】正しい表現でまとめた職務経歴書の一部
【職務経歴】
■株式会社ネクストテック(2018年4月〜2023年3月)
職種:法人営業(正社員)
業務内容:
・中小企業向けのITソリューション営業
・ヒアリング〜見積作成・提案・契約対応まで一貫して担当
・社内エンジニアとの連携によるカスタマイズ提案の実施
実績:
・担当顧客数:常時30社以上
・売上前年比130%達成(2021年度)
・顧客満足度アンケートで継続して高評価を獲得
※表現例:「自社製品」や「所属部署」など、あくまで中立的な用語を使用。
5. 「弊社」を使ってしまった場合の対処法
✅ 修正可能なら、すぐに訂正を
- WordやPDFで作成した職務経歴書であれば、「弊社」という語を検索し、正しい表現に置き換えましょう。
- 特に「弊社」と「御社」は誤用しやすいため、応募書類提出前に必ず見直しをおすすめします。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 「当社」「自社」は使ってもいいですか?
▶ 原則として、職務経歴書では第三者的な表現(企業名や所属部署)を使うのが無難です。
「当社」「自社」も誤解を招く可能性があるため避けるのがベストです。
Q. 面接で「弊社」と言ってしまったら印象が悪いですか?
▶ 言い間違い程度で大きく減点されることはありませんが、「御社」と言うのが適切です。
面接時は言葉遣いも含めて見られるため、言い換えに慣れておきましょう。
まとめ|職務経歴書に「弊社」はNG。中立で正確な言葉を使おう
「職務経歴書 弊社」というキーワードが示すように、転職活動では正確な言葉選びが非常に重要です。
敬語の使い方ひとつで、「ビジネスマナーが備わっているか」が判断されることもあります。
✅ 「弊社」は自社をへりくだる表現=職務経歴書では使わない
✅ 前職は「株式会社〇〇」や「勤務先」と書くのが適切
✅ 「当社」「自社」も基本的には避け、中立な表現を選ぶ
✅ 応募前に誤用をチェック&修正しておくと安心
あなたの経験やスキルがしっかりと伝わるように、正しい言葉で丁寧にまとめた職務経歴書を心がけましょう。言葉の使い方ひとつで、印象は大きく変わります。