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職務経歴書に「具体的な成果」を書くべき理由と効果的なアピール方法|職種別の実例付きでわかりやすく解説

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なぜ職務経歴書には「具体的な成果」を書く必要があるのか?

転職活動において、職務経歴書は「自分が何をしてきたか」を伝えるための重要なツールです。しかし、単に業務内容を列挙するだけでは、採用担当者にあなたの実力や再現性が伝わりません。

そこで重要になるのが、「具体的な成果」の記載です。

✅ 「営業として目標達成」ではなく、「新規契約数を前年比120%に向上」
✅ 「システム開発に従事」ではなく、「業務効率を30%改善するツールを構築」

このように、成果を定量的・定性的に明確化することで、あなたの強みと価値を具体的に伝えることができます。


具体的な成果を書くことで得られる3つの効果

1. 説得力が増す

数字や事実に基づいた成果は、抽象的な表現よりも明確な実績として採用担当者に伝わります。

2. 「再現性のある力」が評価される

成果の背景や手法を示すことで、「自社でも同じように活躍してくれそう」と感じてもらいやすくなります。

3. 他の応募者との差別化になる

業務内容は似ていても、出した成果やそこに至る工夫は人それぞれ。成果こそが、あなたの個性と強みの証明になります。


「成果」の種類と書き方のポイント

成果の種類は大きく2つ

種類内容の例
定量的成果売上、件数、達成率、コスト削減率、時間短縮など数字で表現できる成果
定性的成果顧客満足度向上、業務改善、チーム貢献、信頼獲得など目に見えにくい成果

成果を書くときのポイント

  1. どんな課題・目標があったか(背景)
  2. どんな行動を取ったか(工夫・対応)
  3. どんな成果が出たか(数値や評価)

この順番で書くと、成果がより自然に伝わります。


職種別|具体的な成果の記載例

◆ 営業職の成果例

■ 株式会社セールスリンク(2020年4月~2024年3月)
【職種】法人営業/SaaS商材担当
【業務内容】

  • 中小企業を中心とした新規開拓営業を担当
  • 月平均15件の商談を実施し、契約率は約35%
    【具体的な成果】
  • 2022年度の年間売上は前年比130%の4,800万円を達成
  • 顧客の声をもとに提案資料を改善し、契約率を10ポイント向上
  • 新人営業向けマニュアルを作成し、チーム全体の受注率向上に貢献

◆ 事務職の成果例

■ 株式会社オフィスマネジメント(2019年1月~2023年12月)
【職種】営業事務
【具体的な成果】

  • 業務フローを見直し、手作業の請求書発行をシステム化。月20時間の業務時間を削減
  • Excelマクロを用いてデータ集計の自動化に成功。ヒューマンエラーを90%削減
  • 社内報連相の精度を高めたことにより、営業部門との連携トラブル件数が大幅に減少

◆ エンジニア職の成果例

■ 株式会社テックイノベーション(2018年6月~2024年3月)
【職種】Webアプリケーションエンジニア
【具体的な成果】

  • 自社ECサイトのカート機能を改修し、月間コンバージョン率が1.5%→2.8%に向上
  • バグの早期検知システムを構築し、リリース後の障害件数を50%削減
  • チームリーダーとしてプロジェクト進行を円滑化し、納期遵守率100%を達成

◆ カスタマーサポート職の成果例

■ 株式会社クライアントケア(2021年5月~現在)
【職種】カスタマーサポート/オペレーターリーダー
【具体的な成果】

  • 問い合わせ対応件数:月800件超を安定処理し、応対品質評価95点以上を維持
  • FAQページの刷新プロジェクトを主導し、問い合わせ件数を月300件削減
  • オンボーディング研修プログラムを設計し、新人定着率を2倍に向上

成果をさらに際立たせるテクニック

◎ 数字は必ず「比較」や「変化」を入れる

  • 「前年比120%」「以前は○○だったが、改善して○○になった」などの表現で成果のインパクトを高める。

◎ 主語は「私」ではなく、「実績中心」で客観的に

  • 主張よりも事実重視。「○○の施策を提案・実行し、○○の結果につながった」と淡々と伝えるのが◎。

◎ チームの成果は「自分の役割」を明確にする

  • 「プロジェクト全体で○○を達成、自身はデザイン設計と実装を担当」など、貢献の範囲を示す。

よくあるNG例と改善案

NGな表現改善した表現
「営業成績が良かった」「年間売上目標を120%達成し、支店内で契約件数1位を記録」
「顧客対応に力を入れた」「対応満足度アンケートで『非常に満足』評価が95%以上」
「効率化に貢献した」「Excelマクロで業務を自動化し、月15時間の作業時間を削減」

まとめ|「具体的な成果」であなたの価値を伝える職務経歴書に

✅ 職務経歴書では、業務内容に加えて「どんな成果を出したか」を具体的に記載することが重要
✅ 数字や評価、改善効果など、定量・定性の成果をバランスよく取り入れる
✅ 成果に至る過程や工夫を添えることで、再現性のあるスキルとしてアピールできる
✅ あなた独自の「成果エピソード」が、採用担当者にとっての決め手になる

職務経歴書に具体的な成果をしっかりと盛り込むことで、単なる作業経験ではなく「実績のある人材」としての印象を与えることができます。
ぜひ一度、自分の仕事の成果を振り返りながら、説得力ある職務経歴書を作り上げてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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