職務経歴書の「逆編年体式」テンプレートと書き方ガイド|採用担当者に伝わる構成と記載例
逆編年体式とは?職務経歴書で主流のスタイル
転職活動で欠かせない「職務経歴書」には、いくつかの書き方がありますが、最も一般的で採用担当者に読みやすいとされているのが**逆編年体式(ぎゃくへんねんたいしき)**です。
**逆編年体式とは、「最新の職歴から過去にさかのぼって記載する形式」**のことを指します。直近の職務内容が冒頭に来ることで、「現在のスキル・経験」が強調され、読み手にとっても理解しやすい構成です。
この記事では、逆編年体式のメリット、書き方のコツ、業種問わず使えるテンプレート(雛形)、職種別の記載例までをわかりやすく紹介します。
なぜ逆編年体式が選ばれるのか?|3つの主なメリット
✅ 1. 最新のスキル・経験をアピールできる
採用担当者が最も注目しているのは、「今この人がどんなことができるか」。逆編年体式なら、最初に直近の職務経験を見せられるため、即戦力としての判断がしやすくなります。
✅ 2. 成長のステップがわかりやすい
スキルや役職の変化を時系列に沿って遡ることで、キャリアの積み上げが視覚的に伝わります。
✅ 3. 書類選考通過率が高くなる
採用担当者のほとんどが逆編年体式に慣れているため、読みやすく、内容が頭に入りやすい構成であること自体が評価につながります。
逆編年体式|基本テンプレート(汎用型)
以下は、あらゆる職種に対応できる職務経歴書の逆編年体式テンプレートです。
職務経歴書(逆編年体式)
氏名:〇〇 〇〇
作成日:2025年〇月〇日
【職務要約】
(例)営業職として約8年の経験があり、法人・個人顧客への提案営業を担当。新規開拓・既存顧客の深耕営業、プロジェクト推進、チームリーダー経験などを通じて、売上拡大と顧客満足度向上に貢献してきました。
【職務経歴】
■ 〇〇株式会社(2021年4月 ~ 現在)
【雇用形態】正社員
【職種】営業(チームリーダー)
【業務内容】
- 法人向けIT製品の提案・販売(新規・既存)
- 売上分析、営業戦略立案、部下育成(3名)
- 年間売上目標の120%を3年連続で達成
■ 株式会社△△(2016年4月 ~ 2021年3月)
【雇用形態】正社員
【職種】営業(一般職)
【業務内容】
- 個人・法人向け保険商品の営業
- 見積・契約・アフターフォローまで一貫対応
- 月間契約件数トップを5回受賞
【保有資格・スキル】
- 普通自動車第一種免許
- Microsoft Office(Excel・Word・PowerPoint)
- Salesforce運用経験(3年)
- TOEIC 760点(2024年取得)
【自己PR】
直近ではリーダーとして営業戦略立案からメンバー育成までを担当。成果創出だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献しました。今後はより広い領域でマネジメント経験を活かし、組織全体の成長を支えていきたいと考えています。
職種別:逆編年体式の記載例
【エンジニア職】
■ 株式会社テックソリューションズ(2022年4月~現在)
【職種】Webアプリケーション開発エンジニア
【業務内容】
- Java・SpringBootを使用した業務アプリの開発
- AWS環境下でのインフラ構築・運用
- 要件定義~リリースまでのフルスタック対応(5名チーム)
【事務職】
■ 株式会社ビジネスサポート(2020年6月~現在)
【職種】営業事務
【業務内容】
- 見積書・請求書作成、受発注対応
- 顧客情報管理(Salesforce)、社内資料の作成
- 社内報告資料の作成・Excelマクロによる業務効率化
書くときの注意点
❌ 古い順に書かない(=編年体式)
→逆編年体式は必ず最新の職務からスタートしてください。
✅ 在籍期間は「年月」で記載する(例:2021年4月~現在)
→ 曖昧な「○年勤務」は避け、客観的に期間を記載します。
✅ 雇用形態は明確に
→ 正社員・契約社員・派遣・業務委託などは必ず明記。
✅ 業務内容は箇条書きで簡潔に
→ 長文にならず、1文40~50字以内が目安。見やすさ重視!
まとめ|逆編年体式テンプレートで“伝わる”職務経歴書を作ろう
✅ 逆編年体式は職務経歴書のスタンダードな形式
✅ 最新の経験を優先的にアピールでき、採用担当者に伝わりやすい
✅ テンプレートに沿って、役職・業務内容・成果を具体的に記載
✅ 応募職種に合った内容に微調整することで、書類選考通過率UP!
逆編年体式の職務経歴書は、構成さえ押さえればどんな職種でも活用できる非常に汎用性の高い形式です。上記テンプレートをベースに、自分のキャリアや実績を丁寧に整理し、読みやすく、伝わる書類を仕上げましょう。