職務経歴書は「どこから書く」べき?|書き出しの順番と読みやすく伝える構成のコツ
「職務経歴書って、どこから書けばいいの?」という基本だけど大切な疑問に答えます
初めて職務経歴書を作成する方や、久しぶりに書く方にとってよくある疑問が、
✅ 一番最初に何を書けばいいの?
✅ 職務内容から書く?それとも自己PRから?
✅ 職歴の古い順?新しい順?
という「どこから書くか」に関する悩みです。
実は、職務経歴書の書き出しと構成次第で、読み手である採用担当者の印象が大きく変わります。
この記事では、職務経歴書の正しい書き始め方、順序のパターン、採用担当者に伝わりやすい構成方法をわかりやすく解説します。
結論:職務経歴書は「職務要約」から書き始めるのが基本
職務経歴書の一般的かつ評価されやすい構成は、以下の順番です:
✅ 基本構成(スタンダード)
- 職務要約(冒頭)
- 職務経歴(会社ごと)
- 保有スキル・資格
- 自己PR(または志望動機)
この順番は多くの企業・採用担当者にとって見慣れた形で、経歴を整理しやすく、最も伝わりやすい形式です。
セクションごとの詳しい説明と「どこから書くべきか」の意図
1. 職務要約【書き始めるべき“最初の一文”】
職務経歴書の書き出しは、まず「職務要約」から始めます。これは**自分のキャリアを一目で伝えるための“要約紹介文”**です。
記載例:
「営業職として8年間の経験があり、新規開拓と既存顧客フォローの双方で成果を出してきました。マネジメント経験もあり、部下育成やチーム運営にも携わっています。」
✅ 要点を押さえて3〜5行ほどにまとめる
✅ 職務の年数・業界・強み・実績のハイライトを入れる
2. 職務経歴(職歴を記載)【時系列 or 逆時系列のどちらから書く?】
職歴をどの順番で書くかには2パターンあります:
パターン | 特徴 |
---|---|
時系列(古い順) | キャリアの流れが自然に伝わる(特にキャリアに一貫性がある人向け) |
逆時系列(新しい順) | 直近の職務が強みとしてアピールできる場合に有効(転職者におすすめ) |
💡 迷ったら「逆時系列(現在→過去)」が無難かつ主流です。
記載例:
【勤務先名】株式会社〇〇
【在籍期間】2020年4月〜現在
【業務内容】法人営業、プレゼン資料作成、売上管理など
【実績】売上前年比120%達成、新規顧客30社獲得
3. スキル・資格【業務に関連したものだけでOK】
ここでは、業務に役立つスキルや取得資格、使用ツールなどを箇条書きで記載します。
例:
- Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル)
- PowerPoint(提案資料作成)
- 普通自動車第一種運転免許
- TOEIC 730点(ビジネス英語対応可)
4. 自己PR(または志望動機)
職務経歴の後半では、これまでの経験をどう活かすか、どんな強みがあるかを具体的に述べると効果的です。
ポイント:
- 企業の求める人物像とマッチするような表現にする
- 経験→スキル→実績→今後の目標、という流れで記述すると自然
応募職種によって「どこから書くか」を工夫する場合も
職種や経歴によっては、自己PRを冒頭に持ってくる形式もあります。
たとえば:
- 未経験分野への転職
- 職務経験が浅い第二新卒
- 職歴にブランクがある場合
このような場合は、自己PRや志望動機を先に持ってきて「補足説明」の役割を果たすことも有効です。
採用担当者にとって「読みやすい職務経歴書」の特徴
- 見出しと本文がはっきり分かれている(セクションごとに整理)
- 時系列や表現に一貫性がある
- 書き出しに職務要約があることで、全体の流れをつかみやすい
- 応募職種に関連した実績・スキルが前面に出ている
まとめ|職務経歴書は「職務要約」から書き始め、読みやすい構成を意識しよう
✅ 職務経歴書の書き出しは「職務要約」から始めるのが基本
✅ 職歴は逆時系列(新しい順)で書くのが主流・読みやすい
✅ 自己PRは最後に、もしくは状況に応じて冒頭に配置してもOK
✅ 書く順番を意識することで、内容の伝わりやすさが大きく向上する
「どこから書くか」を戦略的に考え、あなたの強みがしっかり伝わる職務経歴書を作成しましょう。書き出しから読み手の心をつかむことで、選考通過の可能性は大きく広がります。