「職務経歴書は直近から」が基本!書き方のポイントと印象を良くするコツ
転職活動において必須の書類である職務経歴書。その作成にあたって、「経歴は古い順に書くべきか、直近から書くべきか」と迷う方も少なくありません。結論から言うと、職務経歴書は“直近から”記載するのが基本です。
この記事では、「職務経歴書 直近から」というテーマに沿って、なぜ直近から書くのが望ましいのか、どう書けば採用担当者に伝わりやすいか、そして具体的な記載例を交えて解説します。
なぜ職務経歴書は直近から書くのが基本なのか?
中途採用において、企業が最も重視するのは応募者の「今のスキル・経験が、自社で活かせるか」という点です。そのため、直近の職務経験ほど評価対象として重視される傾向にあります。
古い職歴よりも、最新の仕事の内容・ポジション・成果を優先的に伝えることで、採用担当者に「この人は即戦力になる」と感じてもらいやすくなります。
「直近から」記載する職務経歴書の構成
▶ 推奨フォーマット(逆時系列)
- 職務要約(3〜5行)
- 職務経歴(直近の職場から順に)
- 保有資格・スキル
- 自己PR
【記載例】職務経歴書(直近から書くパターン)
【職務要約】
営業職として8年間の経験を有し、直近ではSaaS系商材を扱うIT企業で法人営業を担当。新規開拓から既存フォロー、提案・導入・契約管理まで一貫して担当。営業目標120%を達成し、チームリーダーとして部下の育成も経験。
【職務経歴】
■ 株式会社クラウドシステムズ(2021年4月〜2024年3月)
職種:法人営業(SaaS事業部)
従業員数:150名/業種:IT・クラウドサービス
【業務内容】
- 中小企業向けに自社クラウドサービスの導入提案
- アポイント獲得から契約・フォローまでの一連業務
- チーム4名のリーダーとして進捗管理・育成を担当
【実績】
- 年間契約額 5,800万円(前年比130%)
- 顧客継続率 93%を維持
- 新人研修マニュアルの作成・導入
■ 株式会社ビジネスリンク(2016年6月〜2021年3月)
職種:営業アシスタント → 営業担当
【業務内容】
- 営業サポート(見積作成・電話応対・資料作成)
- 2018年より営業職に昇格し、主に既存顧客対応を担当
- 製造業向けに業務効率化ソリューションを提案
【実績】
- 継続取引率 95%以上を維持
- 年間売上4,000万円超のアカウントを10件以上管理
直近から書くメリット
メリット | 解説 |
---|---|
応募職種との関連性が明確になる | 直近の経験が活かせる場合、マッチ度を強くアピールできる |
最新のスキルや知識を伝えやすい | 技術や業界の変化に対応していることを示せる |
採用担当者が読みやすい | 書類を見る側は“今何をしているか”に最も関心がある |
「古い順」で書いても良い場合はある?
基本的には**直近から書く「逆時系列形式」**がおすすめですが、以下のようなケースでは「古い順」で書いた方が分かりやすいこともあります。
- 長期にわたって同じ企業に勤務し、昇進を段階的に経験してきた場合
- 現在の仕事が応募先と無関係で、過去の職歴の方が関連性が高い場合
- 職務の変遷をストーリー性を持って説明したい場合
このようなケースでは、「応募先に伝わりやすい構成」で書くことを優先しましょう。
直近の職務が短期離職だった場合の工夫
「直近の職場が数ヶ月で辞めてしまった」「ブランクがある」という場合でも、基本的には隠さず記載するべきです。ただし、書き方を工夫することで印象を和らげることができます。
記載例:
【株式会社△△(2023年4月〜2023年9月)】※契約期間満了により退職
職種:事務スタッフ
業務内容:データ入力・請求書処理・電話対応※短期在籍のため、詳細は面接時にご説明いたします。
書き方のコツまとめ
- ✅ 「直近から」=読みやすく、スキルが伝わりやすい
- ✅ 古い職歴は簡潔にまとめ、応募職種に関係する部分を強調
- ✅ 職務経歴は「業務内容+実績+工夫点」で構成
- ✅ 数字や成果を盛り込んで説得力をアップ
まとめ|職務経歴書は「直近から」が基本。読みやすさと伝わりやすさを意識しよう
中途採用では「今どんな仕事をしているか」「それがどのように活かせるか」が最も重視されるため、職務経歴書は直近から記載する逆時系列形式が基本です。
ただ経歴を並べるのではなく、実績やスキル、工夫した点を盛り込むことで、あなたの強みが明確に伝わります。採用担当者にとって“読みやすく・理解しやすい”職務経歴書を意識して、より高い書類通過率を目指しましょう。