職務経歴書における「文体」の選び方と書き方のポイント|読みやすさと信頼感を生むコツ
文体で印象が変わる?職務経歴書にふさわしい表現スタイルとは
転職活動で必須となる職務経歴書。内容はもちろん大切ですが、実は「文体(書き方のスタイル)」も、採用担当者の印象を左右する重要なポイントです。
✅ 「です・ます」調と「である」調、どちらが正解?
✅ 文体が混ざるとどうなる?
✅ 読みやすく、かつビジネス文書らしい文体のコツは?
この記事では、職務経歴書における文体の選び方と、信頼感と読みやすさを高める表現のコツを、具体例付きでわかりやすく解説します。
職務経歴書にふさわしい文体とは?
✅ 基本は「です・ます調(丁寧語)」で統一
職務経歴書では、**「敬意を持ちつつも読みやすい」**ことが求められるため、「です・ます調」が最も適しています。
例:
❌「営業成績は前年比120%を達成。新規顧客数は月平均15社を獲得。」(である調)
✅「営業成績は前年比120%を達成しました。新規顧客は月平均15社を獲得しています。」(です・ます調)
なぜ「です・ます調」が良いのか?
- 読みやすく、柔らかい印象を与える
- 面接官や採用担当者への礼儀が感じられる
- 自己PRなどでも自然に感情や意欲が伝わる
「である調」はNGなの?
「である調」は、論文やレポートで使われる文体であり、やや硬く、断定的な印象を与えるため、職務経歴書には向いていません。ただし、職種や業界によっては許容される場合もある(研究職・公務員志望・技術系レポート提出など)ため、ケースバイケースで判断しましょう。
文体を統一することが重要
もっとも避けるべきなのは、**「文体が混ざっている職務経歴書」**です。
例:
「営業職として3年間勤務。顧客との信頼関係を構築した。新規開拓は自らリストを作成し、月5件の契約を獲得しています。」
➡ 「である調」と「です・ます調」が混在していて読みづらく、整っていない印象を与えます。
📌 ポイント: 文体は必ず最初から最後まで統一しましょう。
セクションごとの文体の注意点
セクション | 推奨される文体 | 補足 |
---|---|---|
職務要約 | です・ます調 | コンパクトにまとめつつ丁寧な印象を |
職務経歴 | です・ます調 | 客観性を保ちつつ、実績は事実ベースで記載 |
スキル・資格 | 箇条書き形式 | 文体よりも整ったレイアウトが重要 |
自己PR | です・ます調 | 意欲や人柄を丁寧に伝える場 |
文体だけでなく「文章の構造」も大切
文体が丁寧でも、読みづらい文章になっては意味がありません。以下の点にも注意しましょう。
✅ 1文を長くしすぎない
「1文=60文字以内」が目安。句読点を適切に入れる。
✅ 主語と述語をはっきりさせる
「私は〜を担当し、〜に貢献しました」と主語を明示。
✅ 箇条書きや改行を活用
長文を避け、視認性を高める工夫も大切。
【例文】良い職務経歴書の文体と構成
職務要約(例)
営業職として7年間勤務し、法人営業を中心に新規開拓および既存顧客対応を担当してきました。課題ヒアリングから提案、アフターフォローまで一貫した対応力を強みとし、年間売上目標を常に120%以上達成してまいりました。
職務経歴(例)
株式会社○○(2016年4月~2023年3月)
配属部署:営業本部 関東支店
職種:法人営業担当
【業務内容】
- 新規顧客への訪問営業(週10件以上)
- 提案書・見積書の作成、契約締結までの一連業務
- 顧客満足度向上のためのフォローアップ
- 月次売上管理、社内報告資料の作成
【実績】
- 年間売上前年比130%を達成(2022年度)
- 顧客継続率:90%以上を維持
- 社内表彰:営業部門 MVP受賞(2021年)
まとめ|職務経歴書は「文体の一貫性と丁寧さ」で印象が決まる!
✅ 職務経歴書の文体は「です・ます調」が基本
✅ 最初から最後まで文体を統一することで、整った印象を与える
✅ 読みやすさを意識し、1文を短く・箇条書きや改行で整理する
✅ 業界や職種により「である調」が適する場合もあるが、丁寧な表現が無難
職務経歴書は、あなたの「職業的な名刺」のような存在です。文体や文章の書き方ひとつで、信頼感・誠実さ・伝える力が伝わります。丁寧な文体で、あなたのキャリアを的確に表現しましょう。