「ボランティア経験」は職務経歴書に書くべき?|アピールにつながる書き方と記載例
「職務経歴書にボランティア経験は書いていいの?」という疑問に答えます
転職や就職活動で提出する職務経歴書は、基本的には「これまでの職務に関する実績やスキル」をまとめる書類です。しかし中には、
✅ ボランティア活動って職歴じゃないけど、書いてもいい?
✅ 無給の活動だけど評価されるの?
✅ どう書けばアピールにつながるの?
と悩む方も少なくありません。
実は、「ボランティア経験」は書き方次第で十分にアピール材料になります。 特に「協調性」「主体性」「社会貢献意識」など、人物的な魅力が伝わる活動は、企業の採用担当者に好印象を与えることができます。
この記事では、「職務経歴書におけるボランティア経験の効果的な書き方」「記載場所とポイント」「記載例」までを詳しく解説します。
なぜボランティア経験を職務経歴書に書いてもいいのか?
✅ ボランティアは「職歴」ではないが「経験」として評価される
たとえ報酬が発生しない活動であっても、実務的なスキルや社会性が身につく内容であれば、十分に採用担当者の目に留まります。
特に以下のような点が評価されます:
- 主体性・行動力:自ら志願して動く姿勢
- チームワーク・協調性:他者との協働経験
- 社会性・コミュニケーション力:地域・社会との関わり
- 課題解決力・企画力:イベント運営や広報活動など
ボランティア経験を職務経歴書に記載するタイミング
ボランティア活動は、職歴とは異なるため、「職務経歴」とは別枠で記載するのが一般的です。
記載できる場所
セクション名 | 活用場面 |
---|---|
自己PR欄 | 強みや人柄を伝える要素として自然に盛り込める |
スキル・その他経験欄 | 職歴以外の実績や資格・活動をまとめる欄に記載 |
備考欄/補足情報欄 | 特定のフォーム形式において使いやすい |
ボランティア経験の記載例(形式別)
✅ 自己PR欄に記載する例
地域の子ども食堂で月1回、配膳・食材準備・イベント運営などのボランティアに3年間参加してきました。スタッフ間での連携や参加者対応を通じて、相手の立場に立ったコミュニケーション力を磨くことができました。この経験は、社内外の関係構築にも活かせると考えています。
✅ スキル・経験欄に記載する例
【ボランティア活動】
- 2019年4月~現在 災害復旧ボランティア(NPO法人〇〇主催)
内容:被災地の清掃・片付け作業、物資仕分け、現地スタッフのサポート - 2021年〜2022年 学生向け就職支援ボランティア(オンライン)
内容:履歴書添削、模擬面接指導、キャリア相談(計50名以上)
✅ 書き方のポイント
ポイント | 解説 |
---|---|
期間・団体名を明記 | 信頼性と継続性が伝わる |
活動内容を具体的に | 「何をしたか」を箇条書きで簡潔に |
得られた学び・成果を補足 | 自己PRの一部として活用可能 |
ボランティア経験をアピールする際の注意点
注意点 | 理由・解説 |
---|---|
✅ 内容が職種に無関係でも問題ない | 人柄や意欲を伝える材料になる |
✅ 誇張や曖昧な表現は避ける | 信頼性を損なう可能性がある |
✅ 単発よりも「継続性」があると評価されやすい | 一時的な関与よりも主体的な関与が伝わる |
✅ 「やりがい」だけで終わらせない | ビジネススキルや視点に結び付けると◎ |
特に有利に働きやすいケース
- 社会福祉・教育・NPO業界など、人と関わる仕事を希望している場合
- 未経験職種に応募する際、職歴以外のアピール材料が必要な場合
- 職歴にブランクがあるが、社会との接点を示したい場合
まとめ|職務経歴書におけるボランティア経験は「人間力」を伝えるチャンス
✅ ボランティア経験は、職歴ではないが十分に「評価される経験」
✅ 自己PRやスキル欄に記載することで、人柄や社会性を伝えることができる
✅ 活動の具体性・継続性・成果を記述することで、より説得力が増す
✅ 特に未経験転職や人物重視の選考において、有効なアピールポイントとなる
報酬の有無に関わらず、真摯に取り組んだ経験は、立派なあなたの資産です。職務経歴書でも、その価値を伝える工夫を忘れずに行いましょう。ボランティア経験が、あなたの「仕事に向き合う姿勢」を補強してくれるはずです。