病院勤務経験を職務経歴書に書く際の「事業内容」の書き方|医療機関の特徴を伝えて職歴に説得力を加える方法
「病院の事業内容ってどう書くの?」という疑問に応える職務経歴書作成のポイント
病院やクリニックで働いた経験を職務経歴書に記載する際、見落とされがちなのが「事業内容(病院の概要)」の書き方です。
✅ 医療機関にも“事業内容”って必要?
✅ 職務経歴の信頼性を高めるには?
✅ 病院の特徴や診療科目をどうまとめる?
といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、病院勤務経験を職務経歴書で正確に伝えるためには、「どのような医療機関だったか」を簡潔に説明することが非常に重要です。
この記事では、病院における事業内容の記載方法、職種別の実例、職務経歴書全体の構成との関係性について詳しく解説します。
なぜ病院の「事業内容」を職務経歴書に書くべきなのか?
病院とひとくちに言っても、その規模や性質、対象とする患者層、診療科目は大きく異なります。
例えば次のような違いがあります。
- 総合病院(300床以上)と個人クリニック(無床)
- 救急対応の有無(急性期/回復期/療養型)
- 特化している診療科(整形外科、小児科、精神科 など)
これらを明記することで、職務内容やスキルの背景に説得力が生まれ、読み手(採用担当者)に適切に伝わります。
病院の「事業内容」の記載場所と基本フォーマット
「事業内容」は、職務経歴の病院名・在籍期間のすぐ下に1~2行で簡潔に書くのが一般的です。
■ 記載例(基本フォーマット)
○○総合病院(医療法人○○会)
勤務期間:2019年4月〜2024年3月
【事業内容】300床の急性期総合病院。内科・外科・整形外科など20以上の診療科を有し、地域の基幹医療機関として24時間救急対応を実施。
記載内容には、以下の項目のうち必要なものを選んで盛り込みましょう。
書くべき要素 | 内容の例 |
---|---|
病床数 | 50床、200床、無床など |
診療科目 | 内科・外科・小児科など |
病院の機能 | 急性期/回復期/療養型/精神科特化/在宅医療など |
特徴 | 救急指定、地域連携、専門性(がん、透析、整形など) |
法人名 | 医療法人、社会福祉法人などの運営団体名 |
【実例】職種別・病院の事業内容を含む職務経歴書の書き方
◆ 看護師の例
○○病院(医療法人○○会)
勤務期間:2020年4月~2024年3月
【事業内容】250床の急性期病院。内科・外科・循環器・呼吸器など20診療科を備え、救急医療および手術室を中心とした地域中核病院。
【業務内容】
- 外科・整形外科病棟にて10名規模の夜勤チームを経験
- 1日5~6名の患者担当、術後管理、バイタルチェック、点滴・与薬など
- 後輩指導・感染対策委員会メンバー
◆ 医療事務の例
△△整形外科クリニック(医療法人△△会)
勤務期間:2018年6月~2023年5月
【事業内容】整形外科・リハビリ科を中心とした無床クリニック。地域密着型で、1日平均外来数は約80~100名。
【業務内容】
- 外来受付、保険証確認、電子カルテ入力
- レセプト点検・請求(審査支払機関とのやりとり含む)
- 会計処理・医薬品発注サポートなど
◆ 臨床検査技師の例
□□内科クリニック(個人開業)
勤務期間:2019年1月~2023年3月
【事業内容】糖尿病・内分泌疾患を専門とする無床クリニック。近隣総合病院と密な連携を取り、検査・生活指導に注力。
【業務内容】
- 超音波検査(腹部・頸動脈)、心電図、尿検査など生理・検体検査
- 医師とのデータ共有と簡易所見の作成
- 健康診断の検査業務(企業検診含む)
病院の「事業内容」を書くときの注意点
注意点 | 解説 |
---|---|
情報は簡潔に1~2行で | 詳細になりすぎず「要点」に絞って書く |
専門用語の多用は避ける | 読み手が医療関係者とは限らない |
守秘義務に配慮する | 実在患者名や特定ケースに触れないよう注意 |
書けない場合は公式サイトを参考に | 病院HPの「概要」「法人情報」などが便利 |
まとめ|「病院の事業内容」を書くだけで、職務経歴書の信頼度は大きく上がる
✅ 病院の事業内容を明記することで、勤務環境や業務の背景が伝わりやすくなる
✅ 規模・診療科・役割(急性期/回復期など)を1~2行で簡潔にまとめよう
✅ 職種に関係なく、勤務先の特徴を書くことで職務内容との一貫性が生まれる
✅ 採用担当者の理解を助け、書類選考通過率アップにもつながる
病院での経験を“自分だけの強み”として伝えるために、まずは働いていた医療機関の全体像を伝えることから始めましょう。
それが、説得力のある職務経歴書への第一歩です。