職務経歴書が「1社のみ」の場合の書き方|経験が少なくても好印象を与えるコツとは?
「職務経歴書って、1社しか働いたことがなくても提出するべき?」「1社だけの内容で、十分にアピールできるのか不安…」
転職活動を始めたばかりの方や、長年1社に勤務してきた方にとって、「職務経歴書に書ける会社が1社だけ」という状況は珍しくありません。
しかし、職歴が1社のみでも、職務経歴書は非常に重要な自己アピールツールです。
実は、1社に長く勤務していることは“継続力・信頼性・安定性”の証明でもあり、書き方を工夫すれば十分に魅力を伝えることが可能です。
この記事では、「1社のみの職務経歴書」の書き方と構成、アピール方法、実践例文までを丁寧に解説します。
職務経歴書が1社のみでも問題ない理由
「職務経歴書=転職回数や社数を並べる書類」ではありません。
むしろ、どのような業務に携わり、どんなスキルや成果を身につけてきたかが重視されます。
✅ 1社勤務の主な強み:
- 安定して働く姿勢がある(勤続意欲・誠実さ)
- 業務の深い理解や、社内での役割変化(部署異動・昇進)が見える
- 業務の幅広さや成長過程をしっかり説明できる
構成例|1社のみの職務経歴書(A4・1〜2枚)
職務経歴書
氏名/連絡先
① 職務要約(これまでのキャリアの要点)
② 勤務先情報・在籍期間
③ 業務内容・担当業務
④ 実績・成果・工夫した点
⑤ 使用スキル・資格
⑥ 自己PR(応募職種に関連する強み)
実践例文|1社のみの職務経歴書(事務職・5年勤務)
【職務要約】
新卒で株式会社〇〇に入社後、総務・庶務業務を中心に5年間勤務。勤怠・経費管理、備品管理、社内行事運営など幅広く対応しており、業務効率化にも積極的に取り組んできました。
【職務経歴】
株式会社〇〇(2018年4月〜現在)
部署:総務部
雇用形態:正社員
職種:一般事務・総務
業務内容:
- 勤怠管理、給与データの取りまとめ(社員100名規模)
- 備品・文具発注、取引先対応
- 社内報の作成・配信、社内イベントの企画運営
- 入退社に伴う手続き補助、来客・電話対応
実績・工夫:
- Excel関数やマクロを活用し、月次の勤怠集計業務を自動化。約30%の時間短縮を実現
- 年間行事の手配と進行管理をマニュアル化し、後任者への業務引継ぎの効率化に成功
【スキル・資格】
- Microsoft Office:Word、Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル)、PowerPoint
- 日商簿記3級、秘書検定2級
【自己PR】
1社での勤務を通して、変化の多い業務に柔軟に対応する力と、チームを支える調整力を培ってきました。現職では業務改善にも積極的に取り組み、業務マニュアルの作成や、Excelツールの効率化にも携わっています。今後はこれまでの経験を活かし、より広いフィールドで組織運営や業務改善に貢献したいと考えております。
アピールのコツ|1社だけの職務経歴書を強みに変えるには?
✅ 業務の「広がり」と「深まり」を見せる
- 同じ職種でも、担当業務が増えた、責任が重くなったなどの**“成長のプロセス”**を意識的に伝えましょう。
✅ 実績は「数値」「行動」「工夫」のセットで表現
- 例:「年間XX件の対応を〇%効率化」「手順マニュアル作成で属人化を解消」など、成果を定量・定性で記載
✅ 異動・昇進・表彰歴があれば必ず記載
- 「1社だけだと地味」ではなく、中でどう活躍したかが評価されます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 派遣や契約社員で1社しか働いた経験がない場合でも書くべき?
もちろんOKです。雇用形態にかかわらず、業務経験・実績があるなら職務経歴書に記載すべきです。
ただし、雇用形態や就業期間は正確に記載しましょう。
Q2. アルバイト経験しかない場合でも「職務経歴書」は必要?
正社員経験がなくても、業務経験が応募職種と関係している場合は記載価値があります。
接客業・販売業・飲食業など、対応力や責任感が評価される職種も多いです。
まとめ|1社のみの職務経歴書でも、書き方次第でしっかりアピールできる!
✅ 職歴が1社だけでも、職務の中身・実績・スキルの深さを伝えれば問題なし
✅ 「継続力」「柔軟性」「業務改善力」などを強みとして明確に打ち出す
✅ 1社で培った経験の“広がり”と“成長”を可視化しよう
✅ 無理に枚数を増やさず、読みやすく整理された内容にするのがポイント
“社数の少なさ”ではなく、“経験の密度”があなたの武器です。
職務経歴書でその価値を正しく伝え、あなたの誠実な働きぶりと成長意欲をアピールしましょう。