職務経歴書における職業訓練歴の書き方
職業訓練歴を職務経歴書に記載する意義
転職活動において、応募書類はご自身の経験や能力を伝える重要なものです。職務経歴書は、主に「職務」の経歴を記載する書類ですが、職業訓練校などで学んだ「訓練歴」も、ご自身のスキルや意欲を示す上で有効な情報となります。特に、キャリアチェンジを目指す場合や、職務経歴に空白期間(ブランク)がある場合、その期間に何をしていたかを具体的に説明する材料となります。
訓練歴がアピールとなるケース
職業訓練で得た知識や技術が、応募先の企業が求める職務内容と直接関連している場合、訓練歴は強力なアピールポイントとなります。例えば、事務職未経験の方が簿記やPCスキルの訓練を受けた場合や、IT業界への転職を目指してプログラミングの訓練を受けた場合などです。意欲的に新しいスキルを習得したという主体的な姿勢は、採用担当者に良い印象を与えます。
職務経歴書への具体的な記載場所
訓練歴は、厳密には「職務」の経歴ではないため、どこに記載するかを迷うことがあります。一つの方法として、職務経歴を時系列で記載する中で、在籍期間が空いている部分に挿入する形で記載します。これにより、空白期間に何をしていたのかが明確になります。あるいは、職務経歴の本体とは別に「学習歴」や「自己PR」の項目を設け、そこで詳細を記述する方法もあります。
訓練機関と受講コース名の明記
訓練歴を記載する際は、まず「〇年〇月~〇年〇月」と受講期間を明記します。次に、「〇〇職業能力開発センター」「〇〇技術専門校」といった訓練を実施した機関の正式名称と、「〇〇科」「〇〇コース」といった受講したコースの正式名称を正確に記載します。
習得したスキルを具体的に記述する
採用担当者が知りたいのは、単に訓練を受けたという事実以上に、「その結果、何ができるようになったのか」という点です。受講したコース名の下に、習得した具体的なスキルや知識を記述します。例えば「日商簿記〇級程度の知識、会計ソフト(〇〇)の操作方法を習得」や、「Illustrator、Photoshopを用いたデザイン基礎、HTML/CSSによるWebサイト構築技術を学習」といった形です。
応募職務への関連性を明確にする
訓練で学んだ内容が、応募先の職務でどのように活かせるのかを示すことも重要です。職務経歴の詳細欄や自己PR欄で、「職業訓練で習得した〇〇のスキルは、貴社の〇〇業務において、即戦力として貢献できるものと考えております」といったように、学んだことと入社後の貢献イメージを結びつけて説明します。





