職務経歴書の書き方・第二新卒の経験をアピールする方法
学校を卒業後、一度就職したものの、比較的早い段階で転職を考える第二新卒の方にとって、職務経歴書の作成は一つの悩みとなるかもしれません。社会人経験がまだ浅い、あるいは短期間であるため、ご自身のキャリアをどのようにアピールすれば良いのか迷うのは自然なことであります。
第二新卒と職務経歴書の必要性
まず、第二新卒の転職活動において、職務経歴書は原則として必要となります。新卒採用とは異なり、第二新卒は「社会人経験を持つ人材」として、中途採用の枠組みで選考されることが一般的だからであります。採用担当者は、履歴書だけでは分からない、ご自身が短い期間であってもどのような経験を積み、どのようなポテンシャル(潜在能力)を持っているのかを知りたいと考えています。
経験の「長さ」ではなく「質」を伝える
採用担当者が第二新卒の職務経歴書で注目するのは、必ずしも経験の「長さ」や「華々しい実績」ではありません。それ以上に、「その環境で何を学び、吸収したのか」「どのような姿勢で仕事に取り組んでいたのか」といった、ご自身の学習意欲や主体性を見ています。
担当した業務内容を具体的に記述する
たとえ在籍期間が短かったとしても、ご自身が担当した業務は必ずあったはずであります。OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)期間中の経験であっても、例えば「先輩社員の指導のもと、〇〇(例:電話対応、議事録作成、データ入力)を担当」といった形で、具体的な業務内容を書き出します。ご自身にとっては「雑務」と感じられるような業務でも、それはビジネスの基本を学んだ貴重な経験であります。
「学んだこと」を明確にする
その業務経験を通じて、ご自身が「何を学んだのか」を言語化することも重要であります。「基本的なビジネスマナー(電話応対、メール作成)を習得した」「〇〇(例:Excel)の基本的な操作スキルを身につけた」「チームで連携して業務を進めることの重要性を学んだ」など、ご自身の成長の証を具体的に示します。
主体的に取り組んだ「工夫」を示す
もし、日々の業務の中で、ご自身なりに「工夫した点」や「改善した点」があれば、それはご自身の主体性を示す強力なアピール材料となります。例えば、「ミスを減らすために、自分なりのチェックリストを作成して運用した」といった小さな取り組みも、ご自身の問題意識の高さを示すものとなります。
自己PRで意欲と将来性を伝える
職務経歴書の自己PR欄は、ご自身の意欲と将来性をアピールする絶好の場であります。短い社会人経験であっても、そこで得た学びや反省点を踏まえ、「今後は貴社で腰を据えて長く貢献していきたい」という真摯な意欲と、新しい業務に対しても積極的に学習し、迅速にキャッチアップしていく姿勢(学習意欲)を、ご自身の言葉で具体的に伝えることが、採用担当者の期待に繋がります。





