お役立ち情報
PR

履歴書の「農業」経験の書き方。異業種転職でも強みになるアピール術

keireki0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動で履歴書を作成する際、過去の「農業」に関する経験をどう書けばよいか、悩む方は少なくありません。「一般企業への転職で、農業の経験は評価されるのだろうか」「実家の農業を手伝っていた期間は、職歴としてどう書けばいいのか」といった疑問は当然です。

しかし、農業の経験は、書き方次第で「体力」や「継続力」「計画性」といった、あらゆるビジネスシーンで求められる強力な「強み」としてアピールすることが可能です。

ここでは、農業経験を履歴書(特に職歴欄や自己PR)に正しく記載し、採用担当者に響かせるための書き方を、ケース別に詳しく解説します。


スポンサーリンク

1. 履歴書の「職歴」欄。農業経験の正しい書き方

まず、農業経験を職歴欄にどう記載するかです。これは、あなたの「働き方(雇用形態)」によって書き方が異なります。

ケース1:農業法人(株式会社など)に勤務していた場合

一般企業への転職と同様に、「入社」「退社」という言葉を使います。

(記載例)

2018年 4月 株式会社〇〇ファーム 入社

(農産物の生産・管理業務に従事)

2024年 10月 一身上の都合により退社

ケース2:実家(自営)の農業に従事していた場合

これが最も悩むケースかもしれません。会社組織ではないため、「入社」という言葉は使いません。この場合は**「従事(じゅうじ)」**という言葉を使うのが一般的です。

(記載例)

2017年 3月 〇〇高等学校 卒業

2017年 4月 家業(〇〇農園)において農業に従事

(米、野菜の生産、収穫、出荷管理を担当)

2025年 3月 (転職活動のため、家業を離れる場合など)

※退職の理由は「一身上の都合により」とは書かず、事実を簡潔に記すか、詳細は職務経歴書や面接で説明する形でも構いません。

ケース3:農業研修やアルバイト(短期・単発含む)の場合

  • 職歴の空白期間(ブランク)を説明したい場合空白期間に何をしていたかを誠実に示すため、記載するのが有効です。
  • 応募先の業務に関連性がある場合(例:食品業界、物流業界など)

(記載例:アルバイト)

2023年 5月 株式会社△△ 入社(アルバイトとして)

(〇〇農場にて、収穫および選別作業に従事)

2023年 10月 期間満了により退社

(記載例:研修)

2024年 1月 〇〇県主催 農業研修 修了

(〇ヶ月間、有機野菜の栽培技術について学ぶ)


2. 【異業種への転職】農業経験からアピールできる「強み」

採用担当者は、「農業」という言葉から、ビジネスにも通じる多くの「強み」を連想します。これらを自己PR欄などでアピールしましょう。

強み1:体力・忍耐力・継続力

農業は、天候や季節に関わらず、早朝からの作業や、時には過酷な環境下での労働が求められます。

  • アピール:一つの仕事をコツコツと、長期間やり遂げられる「継続力」や、ハードワークにも耐えうる「体力」は、どの業界でも高く評価されます。

強み2:計画性・段取り力

作物は、種まきから収穫まで、決まったスケジュールに沿って正確に管理する必要があります。

  • アピール:「目標(収穫時期)」から逆算して「今やるべきこと(施肥、水やり、害虫駆除など)」を計画・実行する能力は、プロジェクト管理や営業活動における「計画性」「段取り力」と全く同じです。

強み3:課題解決能力・柔軟性

農業は、天候不順、病害虫の発生、機械の故障など、予測不能なトラブルの連続です。

  • アピール:予期せぬ問題が発生した際に、その原因を分析し、臨機応変に対策を講じてきた経験は、ビジネスにおける「課題解決能力」や「柔軟な対応力」として強力なアピールになります。

強み4:(あれば)機械操作スキル

  • アピール:トラクターやコンバインといった農業機械の操作経験は、建設業や製造業、物流業(フォークリフトなど)での機械操作に対する「素養」として評価されることがあります。

強み5:(あれば)経営管理スキル

もし実家が自営で、生産だけでなく「販売(販路開拓)」や「経理(売上管理)」にも携わっていた場合、それは強力な「経営管理スキル」のアピールとなります。


3. 【農業界への転職】専門性と熱意の書き方

もし、異業種から「農業法人」や「農業関連企業」へ転職する場合は、視点が異なります。

なぜ「農業」なのか(志望動機)

「自然が好きだから」といった抽象的な理由だけでは不十分です。「日本の食を支えたい」「IT技術を活かしてスマート農業に貢献したい」「前職の営業スキルで、作った作物の販路を開拓したい」など、具体的な熱意とビジョンが求められます。

前職のスキルを「どう活かすか」

採用担当者は、あなたの「前職のスキル」と「農業への熱意」の両方を見ています。

  • (例:営業職から):「前職で培った新規開拓の営業力を活かし、生産するだけでなく、新たな販路(レストラン、直販ルートなど)を開拓し、売上向上に貢献します。」
  • (例:事務職から):「正確なデータ管理能力を活かし、生産管理や在庫管理の効率化に貢献します。」

農業体験や関連資格のアピール

もし、市民農園での野菜作り、農業ボランティア、あるいは週末の農業体験などの経験があれば、それは「本気度」を示す強力な証拠です。

また、「普通自動車第一種運転免許(特にMT)」は、軽トラックの運転などで必須となる場合が多いため、必ず記載しましょう。「フォークリフト」や「簿記」なども、あればアピールになります。


4. 履歴書「自己PR」欄での書き方(例文)

例文1:農業経験 → 異業種(営業職)へ

私の強みは「目標から逆算した計画実行力」と「困難な状況でもやり遂げる忍耐力」です。

前職(または家業)の農業では、天候という不確定要素が多い中、〇〇(作物名)の収穫目標を達成するため、年間スケジュールから逆算した緻密な作業計画を立て、実行してきました。予期せぬ天候不順やトラブルの際も、即座に対策を講じ、最後までやり遂げた経験は、営業職として高い目標を達成するための計画性や粘り強さにも通じるものと考えます。

例文2:異業種(事務職) → 農業法人へ

現職では事務職として、5年間にわたり受発注管理とデータ分析を担当し、業務プロセスの効率化(月〇時間の工数削減など)に貢献してきました。

貴法人が推進されている「データに基づいたスマート農業」に、前職で培ったデータ管理・分析スキルを活かせると確信し、志望しました。また、週末は市民農園で〇年間野菜作りを続けており、農業そのものへの理解と熱意も持っています。

結論。農業経験は、あなたの「強み」

「農業」は、天候や市場という大きな相手に対し、計画性と柔軟性、そして継続力を持って向き合う、非常に高度な仕事です。

ご自身の経験を「ビジネススキル」という言葉に正しく「翻訳」し、履歴書に落とし込むことで、農業経験は異業種転職においても、同業種への転職においても、あなたの強力な武器となります。自信を持って、その経験をアピールしましょう。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功
サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター
サイトの目的
応募書類マスター
応募書類作成のアドバイス
転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談
キャリアプラン案内所
面接のアドバイス
面接のトリセツ
年収交渉アドバイス
給与交渉ナビ
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました